誰にでも環境の変化が訪れます。そしてその変化は少なからず私たちにストレスを与えてしまいます。
振り返って今・・・時代はまさに激変と言ってもいいような激しい変化の時代となっています。
そんな時、私たちはどう対処していったら良いのでしょうか・・・?。激変を乗り切るための方法は・・・?。
激変の時代を乗り切っていくために大切なこと・・・それはまず自分自身を知ることなのです。
自分自身のことが分かっていないと今後の方向性も分からずに迷子になってしまいます。そう、自分を知ることは自分の現在地を知ることなのです。
あなたは自分のことが分かっていますか?。
今日は自分自身を理解する方法を考えていきたいと思います。
自分自身を知る必要性
私たちは環境の変化に嫌でも直面します。
- 異動や転勤
- 役職定年や定年退職
- 就職や転職
- 進学や浪人
- 結婚や離婚
- 出産や人との別れ
このような環境の変化って必ずありますよね。
環境が変化したとき人は多かれ少なかれ戸惑いや悩みといったストレスを感じてしまいます。そのストレスをゼロにすることは難しいですが軽減することは十分可能です。
そして今・・・時代はまさに激変と言っていいような時代を迎えています。
そんな激変の時代に少しでもストレスを和らげ主体的・能動的に乗り切っていくのにはどうしたらいいのでしょうか・・・?。
それは自分自身を知ること、いわゆる「自己理解」を深めておくということです。
あなたは自分自身を振り返ったことはありますか?。
「自分のことは自分が一番分かっている!」ってセリフがTVドラマや映画で良く出てきますよね。
でも本当は良く分かってないって事がそのドラマを盛り上げていきます。ありがちなシナリオですよね。
自分自身を知ること=自己理解を深めることは突然の出来事や予期せぬ出来事に直面したとき自分を守る大きな支えになります。
「できる・できない」「得意・不得意」「好き・嫌い」「強み・弱み」・・・等々。自分自身を知ることは変化に対応するための道標になってくれるのです。
より良い意思決定をするためには日頃から自分自身に対する理解を深めておく必要があるのです。
今回はそんな自分自身を理解するための方法をピックアップしました。自分に合った方法を見つけて少しずつ自己理解を深めていきましょう。
自分自身を理解する方法6選
自分自身を理解する方法を6つピックアップしました。それぞれの方法は単独でやっても組み合わせてやっても効果的です。
ゆっくりでかまいません。時間をかけてもいいんです。まずはやってみましょう。やってみることに意味があります。
そして自分に合った方法を見つけていって下さい。
紙に書き出す
まず一番簡単な方法です。自分自身のことを紙に書き出してみましょう。
ちょっとしたコツがあります。
用意した紙に2本線引き3分割します(縦書き横書きは自由です)。そして各スペースを「現在」「過去」「未来」とあなたの書きやすい順番に時系列分けして下さい。
後はそれぞれについて書いていくだけです。簡単ですよね。
ポイントとして
- 学歴や資格や経験だけでなく「好きなこと」「大切にしていること」も書く
- 各時系列それぞれ「仕事関係」「仕事以外」を分けて書く
- 趣味や特技もどんどん書く
- プラス面(長所・強み)だけでなくマイナス面(短所・弱み)も書く
- 子供の頃の夢や考えていたことを書く
あまり難しく考える必要はありません。思いついたままでOKです。いつもその紙を身近に置いて、思いついたときに書き込むってやり方を私はやってました。
特に子供の頃や若い頃の自分を思い出すことは重要です。新たな発見につながります。
人に話す
あなたのことを人に話してみるのも自分自身の理解を深める良い方法です。
なかなか人に話すのは難しいと思われるかもしれませんが、あなたに近い人・・・友人や先輩後輩、家族や親戚など話せそうな人を見つけて語ってみて下さい。
人に直接話すのがどうしても難しい人はメールやSNSを使うのも一つの方法です。これは紙に書き出す方法に似ていますが文字でやり取りするんで気恥ずかしさが緩和されます。
自分を語ることで自分の意外な一面に気づくことがあります。誰かに語る(アウトプットする)ことで自分自身を整理することに役立ちます。
人に聞く
他人にあなたのことを聞いてみることも有効です。まずはあなたを深く知っている複数の人に聞いてみることをお勧めします。
自分で自分を分析するのとは違った客観的なあなたを知ることができます。そのギャップに驚かれることもあるでしょう。
次に深くあなたのことを知らない人に聞いてみるのも大変参考になります。
あなたの第一印象などは付き合いが長い人からはなかなか出てきませんよね。近しい人以外にあなたどう映っているのかが分かります。
他人にあなたのことを聞くこと = 他己分析と自己分析を比べてみましょう。
ギャップがなかった部分はあなたの長所や強みであることが多いです。ギャップがあった部分は改善点かもしれませんしあなたの個性かもしれません。慎重に見つめて下さい。
自分史を書く
自分史を書くとは、まさしくあなた自身の歴史を書くということです。あなたの一番古い記憶から現在までの経験やエピソードを書き出しまとめて下さい。
自分史を作って過去を振り返ることであなたの行動特性や行動パターンが可視化されます。またあなたが大切にしてきたこと = 価値観も確認できます。
自分史を書くポイント
- 経験やエピソードを時系列で書いていく
- それを表にまとめる
- 経験やエピソードの共通点や相違点を整理し考察する
経験やエピソードは年代別に分けると書きやすいです。年代をどう分けるかはあなたの自由です。
学校単位で分けても良いし年齢で分けてもかまいません。各年代について経験やエピソードを項目別に書いていって下さい。
項目も自由ですが、
「頑張ったこと」「勉強したこと」「趣味や部活」「楽しかったこと」「辛かったこと」「悲しかったこと」「失敗したこと」「苦労したこと」「人間関係」「部署」「仕事内容」等々・・・。
各年代に対応させ書き出して下さい。
どの様に書くかも自由です。各項目を細かく書けば書くほど自分史としての内容は濃くなります。思いつくまま気楽に書いていった方がペンは進むはずです。
次に書き出したことを表にまとめてみましょう。
横が各年代、縦が各項目で表組を作り書き出した内容を埋めていって下さい。次のステップで行う分析や考察がしやすくなります。ここもあなたが分かりやすい表組でかまいません。
最後に表にまとめた各項目を年代毎に共通点や相違点を整理してみましょう。
あなたがどんな環境でどんな反応をしていたのか。どんな行動をとっていたのかが見えてきますよね。
そしてなぜそんな反応をしたのか。どうしてそんな行動をとったのか。何が変わったのか等を分析し考察して下さい。
あなたの大切にしていること、あなたの価値観がハッキリしませんか?。
また各年代で変化していることはどういったことでしょう。なぜ変化したのでしょう。色んなことが見えてきます。すべてあなた自身です。
未来を設定し逆算する
これはまず理想の未来を設定しそこから逆算して今の自分を考えるという発想です。
あなたの10年後、20年後、30年後というひとつのゴールを設定し今の自分を考えるということです。
未来の自分をなぜそのように設定したのか、どうすればなれるのかを考察することは結局現在の自分や過去の自分を振り返ることになります。
設定した未来に辿り着くためには1年後どうなってる必要があるのか。それを考えることが重要です。
5年後はどうか、10年後はどこまで進んでおくべきか。そうであれば今何をしなければならないのか、何が足りないのか。そうやって未来から逆算して現在のあなたを振り返って下さい。
未来が具体的であるに越したことはありませんが、ある程度幅を持たせた方が良いと思います。
なぜなら人生がその通りに進んで行くとは限らないからです。
あまりにも狭くピンポイントで未来を設定してしまうと他の選択肢が目に入ってこない可能性があります。
迷ったら未来を修正してもかまいません。そこまで辿り着くプロセスもその都度修正を加えていって下さい。人生全てうまく進むことはあり得ません。
大切なのはゴールをイメージし「見える化」することにあります。
そうすることで私たち人間はその方向へ向かう意識付けができゴールへ進んで行きやすくなります。
適性検査を受ける
最後に適性検査について書いておきます。自分を知るために適性検査を受けるのは大変有効です。
私も受けたことがあります。結構参考になりますよ。
適性検査には次のようなものがあります。
- 能力的側面を理解するための検査
- パーソナリティーの側面を理解するための検査
- 価値観や志向性などの側面を理解するための検査
ちょっとアカデミックになりますが、以下にそれぞれの簡単な内容を書いています。もっと詳しく知りたい方はググってみて下さい。
能力的側面を理解する検査
代表的なものとして、
【GATB厚生労働省編一般職業適性検査】
これは
「知的能力」「言語能力」「数理能力」「書記的知覚」「空間判断力」「形態知覚」「運動共応」「指先の器用さ」「手腕の器用さ」
という9つの適性能力を測定する検査です。あなたの能力的な側面を理解することができます。
さてどこでこの検査を受けるかなんですが、ハローワークで無料で受けられるはずです。
ただ各都道府県毎に実施している適性検査には違いがありますので最寄りのハローワークに相談して下さい。
パーソナリティーの側面を理解する検査
代表的なものとして、
【VPI職業興味検査】
これは6つの興味領域
「現実的領域」「研究的領域」「芸術的領域」「社会的領域」「企業的領域」「慣習的領域」
に対するあなたの興味や関心の強さを測定します。
加えて、個人の心理的傾向5尺度
「自己統制尺度」「男性女性傾向尺度」「地位志向尺度」「稀有反応尺度」「黙従反応尺度」
について把握しようとするものです。職業的な興味の側面から自己理解を深めること目的に作られました。
この検査もハローワークで無料で受けられるはずです。GATBと同じく最寄りのハローワークに相談して下さい。
価値観や志向性の側面を理解する検査
代表的なものとして、
【キャリアアンカー】
これはあなたがキャリアを選択していく上でこれだけは譲れないという価値観、個人が最も大切にしたいと思っている価値観を確認するものです。
あなたのブレない不動点といったものが明確になります。
キャリアアンカーについては本が出ていますので手軽にチェックすることができます。私もこの本で確認しました。
「キャリアアンカーセルフアセスメント」 E・H シャイン 著
白桃書房
キャリアアンカーはキャリアを積んでいくと変化する可能性もあります。
最初は10年程キャリアを積んで確認するのがいいかと思います。その後も10年前後のサイクルでチェックし価値観の再確認を行ってみて下さい。
最後に
自分自身を理解す方法を見てきました。どれでも構いません、あなたに合ったやり方を見つけて是非取り組んでみて下さい。
それぞれ特徴がありますが、どれをやるにせよ次の3点を自分に問いかけながら実施して下さい。
- 自分は何が得意なのか(あなたの能力)
- 自分はいったい何がやりたいのか(あなたの能力や関心)
- 自分は何をやっているときに意味を感じ充実感を覚えるのか(あなたの価値観)
自分を理解しようとするときにこの3点は大変重要になります。
そして年齢に関係なくこの3点を考えることは大きな意味があります。どのような意味を持つかはその人の状況次第です。困難な状況の時こそその意味は大きくなるはずです。
大切なのは目の前でどんな変化が起ころうとも慌てずに対処できることです。そのために時間を見つけて色んな方法を試しながら自分自身を理解していって下さい。
それはきっとあなたの大きな支えとなってくれるはずです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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