自分の役割の見つけ方【役割を担う、役割を果たす…役割を意識して生きる】

役割

こんにちは。

今回は、「役割」について考えていきます。

私たちはいくつかの「役割」を持ち、その役割をこなしながら日々生きてます。

仕事や生活に追われ気づきにくい「役割」ですが、ちょっと立ち止まって「役割」ついて一緒に考えてみましょう。

「役割」を意識することで生活にハリがでたり・・・新しい目標が見つかったり。

「役割」に気づくことで人生に深みが増す可能性があるのです。

私たちにとって重要な「役割」・・・。

今回はそんな「役割」についてじっくり考えていきたいと思います。

ライフキャリアと役割

ライフキャリアの考え方

人生100年時代と言われるようになりました。

定年を何歳にするかで議論が高まってますが私はあまり意味を感じません。

なぜなら、この議論にはライフキャリアの視点が抜け落ちているからです。

日本の場合、圧倒的に会社員が多い。

そのため「自分が何歳まで会社で働くことができるか?」については実際気になるところです。

でもその後が長いんです!

人生100年時代です・・・私たちは長生きするようになりました。

そうです・・・会社を辞めてからが長いんです。

その後をどう生きるのか?

その生き方を考えること・・・それこそが「ライフキャリア」を考えるということ。

キャリアだけでなく「ライフ=人生」を含めた人生全体を考えることが「ライフキャリア」なのです。

ライフキャリアの定義

Nhiro流にライフキャリアを定義してみます

ライフキャリア

仕事のキャリアだけでなく、家族や地域社会など多様な関わりの中で果たす役割や生き甲斐や趣味といった生涯に渡る経験の積み重ねを表す言葉

定義すればこんな感じになります。

人生100年時代になり定年後が長くなりました。

企業も定年延長という議論をやっていますが、終身雇用で社員すべての面倒を見ていくなんて余裕はなくなっている。

そう・・・終身雇用は崩壊寸前なのです。

でも急には変われない。

だから終身雇用の体裁を保ってはいますが、細かく見ると10年前の雇用環境とは大きく変わってきています。

副業解禁やパラレルワークといった働き方の変化、早期退職の低年齢化といった雇用環境の変化がそれを物語っています。

そのような変化の中で私たちに問われているのは、まさに「生き方」。

その「生き方」を考えていく上で重要になる視点が「ライフキャリア」に他ならないのです。

では「役割」がライフキャリアにどう関係してくるのか?

もう少し整理してみます。

ライフキャリアの視点

必要となるのは「ライフキャリアの視点」です。

ライフキャリアの視点

これからの自分の人生を人任せにせず自ら主体的に考え、仕事だけでなく家族や地域社会との関わりの中で生まれる役割、そして人生を充実させる生き甲斐や趣味も含めた経験の積み重ねを「生き方」として捉えようとする視点。

受け身ではなく、自分はこうありたいという「ありたい自分」を主体的に描きライフキャリアを歩むということです。

これが「ライフキャリアの視点」です。

どうですか?

ライフキャリアと「役割」の関係が見えてきませんか?

「役割」は自分を取り巻く環境との関わりの中で生まれてくるものです。

「役割」は「ライフキャリア」を考える上で欠かせないものなのです。

「役割」を無視して「ライフキャリア」を語ることはできません。

「役割」を考えることは「ライフキャリア」を考えることでもあるのです。

ライフキャリアデザイン

「役割」とライフキャリアの関係性が見えてきました。

ライフキャリアを描くことは「ライフキャリアデザイン」と呼ばれています。

「ありたい自分」を考え、社会生活や家族との関わりの中で「どう働き」「どんな役割を見いだし」「どう生きていくか」を自らデザインしていくことです。

私たちは毎日必死で働いています。

でもちょっと立ち止まって振り返ってみることが重要なのです。

失っているものはありませんか?

人間は何かを得れば何かを失います。

毎日必死で働いている中で失われているのもが必ずあるはずです。

その中に「役割」があるかも知れません。

働き方が多様化し、めまぐるしい変化が起きてきます。

その変化は大きくなるばかり、小さくなることはないでしょう。

そうなる前に自分自身の「役割」というものを一度見直してみませんか?

そして「役割」を意識してみましょう。

「役割」を意識することで人生の充実度が大きく変わってきます。

それは「役割」とライフキャリアの関係性をみれば明らかです。

人生を充実させるためにも「役割」に目を向けてみましょう。

そして主体的にライフキャリアデザインを描いていって下さい。

ライフキャリアレインボーと4L

それでは人生における役割について具体的に見ていきたいと思います。

まずは役割に気づくことから始めましょう。

役割ってどう見つけていくのか?

役割の見つけ方を見ていきます。

役割の見つけ方

私たちは普段何気なく役割という言葉を使っています。

仕事上の役割が一番わかりやすいのかもしれません。

でも役割は何も仕事だけのものではありません。

これから役割に関するキャリア開発研究家2人の理論を紹介します。

理論といっても難しく考える必要はありません。

役割について考えるきっかけをつかんで下さい。

スーパーのライフキャリアの虹

最初に「ドナルド・E・スーパー」の理論を見ていきます。

スーパーはキャリアを人生を通しての様々な「役割」の組み合わせと定義しました。

そしてこの定義を「虹(レインボー)」にたとえて説明しています。

これは「ライフキャリアの虹(ライフキャリア・レインボー)」と呼ばれ人生における役割を図で説明したものです。

人生を通しての役割の変化や重なりが分かりますよね。

スーパーは人が一生で果たす役割は大きく9つあると唱えています。

  • 子供
  • 学生
  • 余暇人
  • 市民
  • 労働者
  • 配偶者
  • 家庭人
  • 年金生活者

この9つを5種類の生活空間(舞台)で演じると言っています。

  • 家庭
  • 学校
  • 地域社会
  • 職場
  • 施設

演じる舞台は1つのこともあるし複数のこともあると説明しています。

図中の各色帯は役割の期間を表し帯幅は厚い部分がその役割が多いという意味です。

加えて「成長期」「確立期」「維持期」「衰退期」といった発達の段階も図で示しています。

この図を見てあなた自身の役割について考えていって下さい。

必ず当てはまるはずです。

このように私たちはいくつもの役割を状況に応じて「演じ分けている」のです。

あなた自身の「ライフキャリアの虹」も描いてみて下さい。

今の自分の役割や今後演じることになるであろう役割が明確になります。

「ライフキャリアの虹」を描くことで将来のビジョンまで明確にできます。

「ライフキャリアの虹」に示された様々な役割は重なり合ったり相互に影響しあっています。

歳を重ねれるほど重なりは増えていきます。

労働者として仕事を完璧にこなしていても、家庭人としてうまくいっていなければライフキャリアのバランスは崩れていくでしょう。

また余暇人として趣味を楽しむこともバランスを取るのに重要です。

私たちはそれぞれの舞台で役割を演じながら生きています。

複数の役割を演じ分けているのです。

ある役割にエネルギーを使うときどの役割を休めば良いのか。

そんな役割の相互関係もスーパーの「キャリアの虹」は教えてくれています。

サニー・ハンセンの4L

次にサニー・ハンセンの理論を見ていきたいと思います。

サニー・ハンセンは人の役割を「4つのL」で表し役割を統合することの大切さを唱えています。

サニー・ハンセン 4L
  • 労働(Labor)
  • 学習(Learning)
  • 余暇(Leisure)
  • 愛(Love)

労働 Labor」:「仕事」

学習 Learning」:「教育、学び」

余暇 Leisure」:「趣味、遊び、社会活動」

愛 love」:「家族や家庭での時間、子育て、介護」

以上を表しています。

この「4つのL」は私たちにとってどれも欠かせない大切な「役割」ですね。

「4L」のどれが欠けても私たちの生活は成り立たず、もし欠けた場合は日々の生活がバランスの悪いものになってしまいます。

ライフキャリアの視点は仕事だけなく家族や社会、趣味や学びがミックスされトータルで「生き方」を考えることです。

サニー・ハンセンが「4L」の統合で唱えたのはまさにライフキャリアの視点そのものです。

そしてハンセンは、人が人生で果たす「役割」の統合をキルト(パッチワーク)にたとえて表現しています。

人が果たしていくいくつもの「役割」を縦・横・斜めと複雑に縫い合わされるキルト地(パッチワーク)にたとえたわけです。

ハンセンが「役割」の統合としてたとえたキルトは一見複雑そうな模様を描いてますが、よく見るとしっかりバランスが取れた美しい模様となっています。

私たちが果たす「役割」も単純ではありませんが、各役割のバランスを取りながら美しい模様を描けるよう人生を送っていきたいものです。

役割を意識する

役割を意識することで見えてくるものがあります。

職業人としての仕事上の役割はもちろんですが、家庭での役割、地域社会での役割、余暇人として趣味を楽しんだりリラックスするあなた。

あなたには多くの、そして大切な「役割」があるのです。

そう・・・あなたの役割は職場にだけあるのではないのです。

役割が分かれば、あなたが置かれている今の状況が把握できますよね。

また今後迎えるであろう未来のライフイベントも見えてきます。

日々の仕事と「役割」とのバランスをどう取っていけば良いのか・・・それも分かりやすくなっていきます。

役割を理解すると人生に幅が出てきます。

「ライフキャリアの虹」や「4L」学び「役割」を意識すると、仕事だけにとらわれていた「キャリア」の視点が「ライフキャリア」の視点に変わっていくのです。

注意点

私たちは複数の「役割」を持ちその「役割」を果たしながら生きているとお話ししました。

でも注意点がひとつあります。

人は同時に2つのことを処理できません。

無理と言うことはないかもしれませんが、それぞれが中途半端になる可能性があります。

だから優先して注力するのはどの「役割」なのかということを常に考えながら「役割」と向き合っていくことが大切です。

無理をせず今エネルギーを注ぐべき「役割」はどれなのか?・・・優先順位を考えながら「役割」を果たしていきましょう。

これは各役割のバランスを取っていく上で重要なことです。

そのことを頭に置き向き合っていって下さい。

リラックスして考えよう

2人のキャリア開発研究家の理論を紹介しました。

理論と聞くと一見何か難しそうな気がしますがそんなことはありません。

2人の理論は私たちの実生活に密着したものであり人生を送っていく上で大変重要な視点を与えてくれます。

何も堅苦しく考えることはありません。

「リラックス」して考えることが大切です。

あなた1人で考えるのもいいんですが、時には夫婦や親子といった家族で考えていくのも良いかと思います。

仕事上の「役割」は考えざるを得ないものですが、仕事を離れたところの「役割」もリラックスして考えていって下さい。

大切なのは「ありたい自分」

「役割」について詳しく見てきました。

いかがですか?

あなたの「役割」は明確になりましたか。

模範解答なんてないんです。

あなたにしかできないあなただけの「役割」があります。

これから起こることは誰に似も分かりません。

しかし私たちは学ぶことで今後起こることをある程度予測し、より良い選択をすることができるはずです。

新型コロナウイルスの蔓延で私たちの生活は一変してしまいました。

でもそんな予期せぬ出来事が起きたときも、自分の中に軸のようなものがあればぶれることなく対応していくことができます。

その軸のようなものこそ「ありたい自分」なのです。

AIの普及により多くの仕事が代替されるとの報告もあります。

それに伴い働き方も大きく変わっていくでしょう。

その時私たちはその事実に対してどう対応していくのか。

答えはあなたの中の「ありたい自分」しかありません。

仕事だけではなく、かといって家庭だけでもない。

自分をしっかりと見据えライフキャリアという長い時間軸の中で「ありたい自分」を見つけていく。

「役割」を主体的に果たしていくことこそ人生100年時代を生き抜く力強い生き方ではないかと思います。

その生き方が「ありたい自分」につながっていく。

それはAIには決してまねのできない「人間らしい生き方」なのです。

自分の「役割」を知り「ありたい自分」を実現することで人生100年時代を楽しく生き抜いていきましょう。

【お知らせ】

【ココナラ】ではキャリアに関するご相談も承っています。詳細は下記リンクより。お気軽にご相談下さい。

最後に

今回は「役割」について2人の理論家の考えを中心に見てきました。

本文中にも述べましたが「役割」について日頃あまり考えませんが、自分の「役割」を知ることは今の自分を知ることであり将来の自分を知ることでもあります。

ちょっとだけ立ち止まって振り返る時間を見つけ「リラックス」して是非あなたの「役割」と向き合ってみて下さい。

きっと充実したライフキャリアを送っていけるはずです。

最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。

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