コロナ禍という特殊要因により必要に迫られて導入が進んだWeb面接ですが、今や当たり前に定着し採用面接の形になりつつあります。
先日私も企業との情報交換会でWeb面談を経験しました。
そこにはメリットもありデメリットもあることが明確になったと同時に、やり方次第で今後への大きな可能性を感じたのも事実です。
そこで今回はオンラインによるWeb面接の注意点と、その活用方法を考えたみたいと思います。
今回の記事のポイントです。
- Web面接の注意点を知りたい人
- Web面接の有効活用法を知りたい人
- 採用面接でWeb面接導入を計画している人
- Web面接の機能をうまく使いたい人
こんな人は必読です。
Web面接の注意点
早急に導入を!
先日Web面談を初めて経験しました。
求人票の受付前…企業との情報交換会でした。
当初の計画は例年通りFACE TO FACEで行う予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響でオンライン方式になったものです。
ここではそのWeb情報交換会で私が感じたこと思ったことを注意点としてまとめます。
初めて経験するWeb面談・・・まず感じたのは世の中は便利になったと言うことです。
新型コロナウイルス騒動で一気にメジャーな存在になったZOOMですが、私も含め使っている人は周りに結構いたと思います。
きっかけがどうであれこういったアプリが急速に普及し世の中が便利になっていくのは良いことだと思います。
新しいことに関してネガティブな意見が出てくるのもしかたのないことです。でもやってみて初めて分かる部分があるのも事実。
もしZOOM等を使ったオンラインでで行われる会議や面接、面談をかじっていない方はまず早急に味わってみて下さい。
味わって何がこれまでとどう違うのかチェックが必要です。
おそらく今後こういったツールに関しては普及はすれど衰えることはないと思われます。早急に導入されることをお勧めします。
企業の差が大きい
Web会議ツールを使える企業と使えない企業。またプレゼンの方法を心得ている企業とそうでない企業・・・その差が歴然です。
結構激しい差・・・その差は明確に分かってしまいます。
当日のアプリはZOOMだったのですがその機能を理解し有効活用している企業と面談そのものが従来の面談の延長線上にしかない企業との差が結構大きかったと思います。
その差って日頃から企業としてどんな準備をしているのか・・・この差だって思うんです。
テクノロジーの進化は好むと好まざるに関わらず我々に迫ってきます。そういった進化に対するリテラシーを学んでいきたいものです。
ハード的な面も要注意
良く言われていることですが「エコー」が起きて説明が聞き取りにくくなることもありました。
今回私はヘッドセットを使ってたんですがエコーがかかると聞き取りができず何度も質問をする場面がありました。
今回はなかったんですが「ハウリング」も懸念されます。
やはり事前のテストは必須ではないかと思います。ハード的にエコー+ノイズキャンセル機能のついたスピーカーやマイクの準備は欠かせないと感じました。
もちろんカメラ選びも重要ですよ。
インタラクティブを意識する
まだまだオンライン環境の本質が理解されておらず情報交換そのものが薄っぺらなものになっている気がしています。
「使いこなせる使いこなせない」の差以前にオンラインという環境の認識がそもそも欠落しているように思います。
ずばりオンラインは「インタラクティブな環境」だってことです。
インタラクティブ
三省堂 大辞林 第三版
①相互に作用するさま
②情報の送り手と受け手が相互に情報をやり取りできる状態
インターネットが普及し始めた頃に良く言われていた言葉です。最近は当たり前になり過ぎてあまり聞かれなくなったように思います。
その「インタラクティブ」という言葉を久しぶりに思い出してしまうほど「インタラクティブになっていなかった」というのが本音です。
インタラクティブ = 双方向
このキーワードを各企業は思い出すべきではないかと強く私は思いました。
もちろんZOOMを使って面接をやってること自体がインタラクティブといえばそう言えないこともないのかもしれません。
でも私はあえて言いたい。
「今のWeb面接はインタラクティブな環境を前提としたものになってはいない」と。
ハッキリ言っていつもの面接なり面談をオンラインでやっているだけって感じです。移動の時間が省かれて時間の短縮にはなったのは事実です。
でもそれ以上の新しい発見がなかったのは事実です。
どこにそれを一番感じるか?。
それは「熱」です。熱量が伝わり難い。
もちろん熱く語ることはできますよ。でもそれをオンラインでやるんなら双方向であるべきだと私は思います。
折角の双方向の環境であるのにも関わらず情報が一方通行なのはもったいない。
送り手と受けてという関係で終わるのではなく「双方が送り手であり受けである」という認識が必要です。
今回の情報交換会は企業からのPRがメインだったので仕方ありませんが、意識としてインタラクティブな環境にあることを理解する必要があります。
Web面接の活用方法
双方向の環境を使いこなす
今後のWeb面接の活用方法について考えてみたいと思います。
キーワードは「インタラクティブ=双方向」と言うことです。
今回の情報交換会はオンライン環境の中でやっていながら一方通行だったのが問題でした。そして「熱量」も伝わり難かった。
じゃーどうすればよいのか・・・?。
そこに今後の可能性が隠れています。そう・・・双方向の環境を使いこなすこと・・・そこをまず考えましょう。
一方通行で熱量が伝わり難かったとすれば双方向の環境でどういった伝え方をすれば双方の熱をやり取りできるのか?。
基本は自由です。インタラクティブな環境を自由な発想で使って下さい・・・では面白くないですか・・・。
ではひとつの具体的方法として、新卒採用のWeb面接で話しを進めてみたいと思います。
双方によるプレゼン
今現在はこれまでの面接が単にWebで行われただけでしょう。おそらく・・・。
大学生の場合最終面接までは3~4回を要するでしょうか。
最終面接はおそらくFACE TO FACEとなっても、そこまでにWebをはさむのが一般的ではなかったかと思います。
問題は中身です。
採用面接が双方向であったのかということです。逆に言うと私は「双方向であるべきだ」と言いたいわけです。
どういうことか・・・?。
「学生たちにもプレゼンをさせましょう」と言うことです。
これまでの面接は企業側の質問に学生が答えるのがメインでした。よって
学生サイドが自分のことを発信できるのは自己PRがメインといったところではなかったでしょうか?。
せっかくのオンライン環境です。双方向性を活かすのです。
学生たちにも双方向性のメリットを解放し自由に自分自身について発信させるのです。
方法は自由です。何でもありです。
例えばZOOMであれば共有の機能を使い簡単に学生サイドのプレゼン資料を共有することができます。
そうすることでその学生が持っているPCスキルや資料作成能力、プレゼンスキルに至るまで把握することが可能です。
もっと視野を広げてみましょう。
もしかしたら学生がYouTubeやFacebook、Twitterなどのアカウント持ちブログ等を運営している可能性もあります。
そういったSNSや個人サイトもPR素材にして自分を売り込むプレゼンをしてもらうのです。
そうすることで学生の自己表現力やネットリテラシーまでも理解することが可能になるでしょう。
どう思いますか?。やるかやらないか?。これは私から企業や学生に向けてのひとつの提案です。
従来型の選考とは違い一味も二味もスパイスが効いていると思いませんか。個人面接はもちろん集団面接やグループディスカッションへの応用も可能です。
エントリーシートや履歴書に始まり筆記試験や適性検査、一般常識や小論文も悪いとは言いません。
基礎学力や適性は重要です。でもそんなんでどこまで分かります・・・?。将来を背負って立つ人材ですよ。
厚労省の発表では就職後3年以内の離職率が大学生3割、高校生4割で高止まりしています。こういったミスマッチ防ぐためにも有効だと思っています。
企業も学生も発信の場を持つ
YouTubeやFacebook、Twitterやブログといった自分自身を発信する方法は多様化しています。他にもInstagramやTikTok等その種類は広がる一方です。
これからは企業とは言わず学生個人も会社や自分自身を発信する場を作っておく必要があると思っています。
世の中に対し何か発信しようと思えば誰でもできる時代になりました。そんな世界がオンラインには用意されているのです。
もちろんネットやSNSに対するリテラシーは重要です。
しかし「まず使ってみる」「発信してみる」といった好奇心が重要ではないかと思います。
匿名性が引き起こす誹謗中傷という問題もありますが、個人にしろ企業にしろこの大波を避けて通ることはもはやできないのです。
ならばネットやSNSを利用することでリテラシーを高め世の中の役に立つ発信者となるべく努力が必要なのではないかと私は強く思っています。
最後に
今回はオンラインでの面接を中心に置き去りにされた注意点や活用方法を見てきました。
これから5Gの本格導入をはじめ進化のスピードは衰えることはないでしょう。
私たちは得体の知れないものを前にしたときどうしても避けて通りがちになってしまいます。
しかしその得体の知れないものは良く確かめてみると私たちの仕事や暮らしを快適にしてくれるものかもしれません。
何事も恐れず受け入れてみる・・・そして合わないなら手放す。
そういう好奇心から始まる前向きな行動で自分らしく生きていきたいものです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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