こんにちは。
今回は変化への対応を考えていきます。
時代は大きく変化しています。
まさにニューノーマル・・・新常態が当たり前になってきています。
VUCAだTUNAだなんて言われていますよね。
私たちは今、好むと好まざるに関わらず変化を求められています。
じゃー私たちはどうやってその変化に対応していったらいいのでしょうか?
今回は変化への対応をキャリア理論の中から見つけていきたいと思います。
あなたが変化を迫られたとき必ず役に立つ実践的な考え方だと思います。
じっくりと読んでみて下さい。
今回の記事で分かること。
- 変化とは
- 変化にどう対応するのか
- 変化を味方にする考え方
変化とは
私たちは「変化」という言葉を日常で何気なく使っています。
その変化とは何か・・・を考えていきます。
まずは「変化」の定義です。
変化
大辞泉
ある状態や性質などが他の状態や性質に変わること
辞書にはこう書いてあります。
変化は性質が他の状態に変わることです・・・だから当然「痛み」や「ストレス」を伴います。
その「変化」・・・難しいのは自分が望んでもいないのにやってくる場合があるということです。
私たちが生活を送っていく上で「変化」はいたるところに存在しています。
部署の変化、生活環境の変化、交友関係の変化、気候の変化・・・色々ありますね。
私たちは好むと好まざるに関わらず「変化」と付き合っていかざるを得ない・・・。
まさに変化とは深い関係にあるわけです。
そうであれば、変化を避けるのではなく変化にどう対応していくのかを考えてみる・・・。
しかも前向きに対応していく方法を考えるのが生産的だと私は思います。
変化することで私たちは痛みやストレスを感じます。
でも変化した先には新しい自分が待っているのは間違いありません。
だって辞書にある通り「他の状態や性質に変わる」わけですから・・・。
それって新しい自分に他ならないわけです。
ではどうしたら変化に対して前向きに対応していけるのか・・・?
次項で具体的に見ていきたいと思います。
変化にどう対応するのか
それでは変化への対応を具体的に学んでいきたいと思います。
今回は変化への対応として「ナンシー・K・シュロスバーグ」のキャリア理論を取り上げていきます。
シュロスバーグの転機
「ナンシー・K・シュロスバーグ」はアメリカのキャリア発達の研究家です。
全米キャリア開発協会の会長も務めた経験のある人です。
シュロスバーグは自身が提唱したキャリア理論の中で「転機」への対応方法を示しています。
まずはシュロスバーグが言う「転機」について確認します。
シュロスバーグは「転機」は2種類あると言っています。
以下の2つです。
- イベント型:予期したこと、予期しなかったことが起こること
- ノンイベント型:予期していたことが起こらないこと
イベント型の転機は「就職・結婚・出産・入学・卒業・転職」や「病気・失業・離婚・死別・事故」といった出来事を指します。
ノンイベント型の転機は「入学できない・卒業できない・就職できない・結婚できない・子供ができない」などといった事象を指しています。
イベント型にしろノンイベント型にしろ「転機」は私たちに様々な「変化」をもたらします。
シュロスバーグは「人生は転機の連続であり転機をうまく乗り越えていくことがキャリアを発達させ人生を充実させることである」と述べています。
転機がもたらす変化をうまく乗り越えていく必要があるということですね。
そしてその方法を提示しているのです。
転機は変化をもたらします。
逆に言うと変化を求められることは転機でもあるわけです。
次項ではシュロスバーグが言う「転機」を「変化」と捉え、その乗り越え方=対応方法を学んでいきたいと思います。
転機の乗り越え方
それではシュロスバーグ理論の転機の乗り越え方=対応方法を見ていきたいと思います。
シュロスバーグは転機を乗り越えるためには次の2つのステップが必要だと言っています。
- リソース(資産、資源)を点検する
- 変化を受け止める
それぞれを詳しく見ていきます。
リソースを点検する
第1ステップのリソース(資産、資源)を点検するとはどういうことでしょうか?
これは転機に対応していくために自分が持っているリソース=資産や資源を確認するということです。
自分を客観視して自分のリソースをチェックするということ。
そして自分が持っているリソースに気づき、そのリソースで転機に対応し乗り越えていくのです。
転機がもたらす変化をうまく乗り越えていくために点検するリソースを次の4つにまとめています。
- 状況(Situation)
目の前の転機が自分にとってどのようなものであるかを確認する- 予期できたものか
- 原因は何か
- 起きた時期やタイミングはどうなのか
- 過去に経験はあるか
- 自己(Self)
自分の能力や適性、価値観や性格を確認する- 自分は変化に対して強いのか弱いのか
- 自分に変化をコントロールする能力があるのか
- 支援(Support)
自分を支えてくれる外的リソースの確認- 家族・友人知人の支援は受けられるのか
- 公的機関や専門家の力を借りれるのか
- 戦略(Strategies)
転機に対してどのように対処していくか戦略を考える- 変化に対応する行動がとれるのか
- 考え方を変えることができるのか
- 変化で起こるストレスに耐えられるのか
この「状況・自己・支援・戦略」は英語訳の頭文字を取ってシュロスバーグの「4S」と言われています。
この「4S」の点検こそ自分のリソースを確認することであり、それこそが転機に対応し乗り越えていくための方法に他ならないのです。
転機に直面したとき、そして転機がもたらす変化を乗り越えるため「4S」はあなたに多くの気づきを与えてくれるはずです。
転機に対応していくには自分自身のリソースをまず確認することが重要です。
やはり何事も自己理解を深めることから始まっていくのです。
変化を受け止める
転機を乗り越えるための第2のステップ「変化を受け止める」を見ていきます。
あなたは「4S」を点検しリソースを強化しました。
そして戦略を持って転機に対応しようとしています。
次は行動計画を立て変化に対応するために行動していくということです。
変化を受け止めて乗り越えていくというステップです。
変化に対応しながらさらにリソースを強化していくのです。
このようにリソースを強化しながら転機がもたらす変化に対応する。
転機に対して主体的に対応することでリソースの強化が可能になっていくのです。
それはあなたにとって大きな経験となり、今後訪れるであろう新たな転機に対応していくための新たなリソースとなっていくのです。
転機がもたらす変化を乗り越えるために「4S」を点検すること。
そして「変化を受け止める」こと。
この2つのステップを覚えておいて下さい。
この2つのステップはあなたが変化に対応し、その変化を乗り越えていくための大きな力となっていくはずです。
変化を味方にする
私はこのブログで良く変化についての話をします。
私が思うに、日本人はどちらかというと変化を好まない・・・と言うか変化を嫌うような気がしています。
それは言い換えれば「安定」を求めているのかもしれません。
安定自体は悪いことではありません。
安定するに越したことはないでしょう。
でも安定に「安住」してしまうと成長が止まってしまうのも事実ではないでしょうか。
考えてみれば日本はいつのまにか経済大国としての地位を中国に追い抜かれてしまいました。
世界に冠たる技術を持ちながら追いつき追い越されてしまった。
それは技術立国として経済大国になっていった日本が、その地位に「安住」してしまったから・・・。
だから中国のキャッチアップを許してしまった・・・。
そうじゃないでしょうか。
そして時代の先端を担うIT分野ではアメリカはもとより中国にさえ大きくリードされている状況なのです。
なぜこうなっってしまったのか?
答えは簡単ですよね。
変化を嫌ったからです・・・安定に「安住」してしまったから。
だから成長が止まってしまった。
世界に誇れる技術に安住してしまい変化の時期を見誤った・・・と言うか変化しなかった。
私たち個人もこれと同じです。
こうならないためには「変化を味方にする」という発想の転換が必要です。
変化を成長のきっかけにするのです。
変化への挑戦・・・変化は成長への大きなチャンスなのです。
これからますます変化は激しくなっていくことでしょう。
それこそ転機の連続といっていいような状況が生まれてくると私は思っています。
そんな状況の中で「変化を味方にする」発想で変化に挑戦していく。
そして変化を成長につなげていくことが重要だと私は考えます。
私たちはシュロスバーグから転機を乗り越える方法を学びました。
「4S」の確認「変化を受け止める」という2つのステップも知っています。
これから迎える数々の転機がもたらす変化を味方にすることで、私たちは主体的・能動的に変わっていき「ありたい自分」を目指していくのです。
変化への挑戦は成長の大きなチャンス・・・忘れたくないですね。
今回のまとめ
今回の記事をまとめます。
- 変化とは
ある状態や性質などが他の状態や性質に変わることである - シュロスバーグの「転機」
- イベント型
- ノンイベント型
- 転機の乗り越え方:2ステップ
- 自分のリソースを点検する
4S:状況・自己・支援・戦略 - 変化を受け止める
- 自分のリソースを点検する
- 変化を味方にする発想の転換が必要
- 変化への挑戦は成長のチャンス
変化を恐れることはありません。
主体的・能動的に変化を受け止めることで「ありたい自分」を目指していきましょう。
最後に
今回は変化への対応をシュロスバーグのキャリア理論から考えてきました。
変化は待ったなしでやってきます。
もうちょっと先だろうと思っていても変化というのは必ずやってくるものです。
変化は痛みもストレスも伴いますが、変わった先に新しい自分がいることも事実です。
変化を恐れることなく主体的・能動的に変わっていきましょう。
変化を味方にするのです。
私たちはシュロスバーグから学んでいます。
転機がもたらす変化にうまく対応していけるはずです。
これから先どんな変化がやってくるのか誰にも分かりません。
でもどんな変化がやってきてもシュロスバーグの「転機」の理論で変化に対応していきたい・・・私はそう思っています。
変化への挑戦・・・忘れません。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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