こんにちはエヌヒロです。今回は変化の激しい時代を生き抜くための自己防衛術を考えていきたいと思います。
新型コロナウイルスの影響で私たちの暮らしは一変してしまいました。生活様式から働き方そして生き方まで変化を求められようとしています。
これっていわゆる「パラダイムシフト」ですよね。
おそらくこれほどまでに大きなパラダイムシフトは「一生に一度か二度経験するかどうか」というスケール感だと思います。
私たちはこんな変化のがげしい時代を生きていかなければなりません。
今回はこんな時代を自分の身は自分で守るというスタンスでの自己防衛術を考えていきます。
今回の記事はこんな人のお役に立ちます。
- 激変の中がんばっているビジネスパーソン
- 今後へ漠然とした不安を持っている人
- 変わろうと思うが何から手をつけて良いか分からない人
- 踏む出すために背中を押して欲しい人
- 今後の方向性を決められない人
こんな人にはきっと役立つ内容になっています。
変化の時代が始まっている
変化の始まり
これまでも私たちは色んな変化に見舞われてきました。しかし今回の新型コロナウイルスの蔓延は今までと様子が異なっています。
今回の新型コロナウイルスはまず私たち市井の民に直接的に影響を与えたました。
そういった点でまず金融セクターが影響を受けその後じわじわと私たちに影響が浸透してきた「リーマンショック」とは様子が異なっています。
そしてその影響は私たちの働き方や生活そして生き方まで変えようとしているのです。
私たちは今回のコロナ禍で大きな社会実験を経験しました。
そしてその社会実験は継続中です。そうです私たちは今まさに大きく変化する時代を生きているのです。
問題の顕在化とチャンスの到来
新型コロナウイルスがきっかけで在宅勤務やテレワークが当たり前になってきました。企業な中にはオフィスの賃貸契約を解除する動きも見られています。
その動きは現在も続き在宅勤務やテレワークの継続、またモノづくりの工場においても週休3日を検討する企業も出てきています。
そのような動きの中これまで顕在化していなかった問題が顕在化してきました。
社員のマネジメントがその最たるものですね。
在宅勤務は管理職の仕事を奪いました。毎日机に座って部下の管理っぽい仕事と押印するだけの彼らは在宅勤務が導入され仕事がなくなったわけです。
というか無駄な社員が見えてきただけのことなのですが・・・。
そんな無駄な社員をはじめ色んな無駄が新型コロナウイルスをきっかけにして顕在化してきたわけです。
働き方改革というお題目ばかりで中身は何も変わらない「名ばかり改革」がここ数年続いていました。
「働き方改革=残業や休日の改革」という間違った認識が広がってしまったのが原因であるように思います。
本当の働き方改革というのは「働く私たちが主体的に働き方を選択できること」であると私は思っています。
しかし現実にはまだまだ働く側の主体性に対する認識が全く整理されていないような気がしてなりません。
ただ今回の新型コロナウイルスがきっかけで状況が変わってきました。そのひとつが在宅勤務における無駄な社員の顕在化でした。
そしてそれは「仕事の成果」にコミットする企業の増加という変化を生んだのです。
この変化を私たちは見逃すべきではありません。
私たちが主体的に働き方を選択できる社会にしていくためのチャンスと捉えるべきであると私は思っています。
真の働き方改革を進めるチャンスが到来したのです。
仕事の成果でなくプロセス(どれだけ頑張ったか)を重視してきた日本型の働き方は会社への従属という弊害を生みました。
その流れが今変わろうとしているのです。
働き方もそうですが社会生活や生き方においてもも多くの問題が顕在化してきています。日本の社会が大きく変わろうとしているきっかけをつかんでいるように思います。
多様化する働き方
働き方が多様化しています。
- 在宅勤務、テレワーク
- パラレルワーカー
- フリーランス
- クラウドワーカー
- 独立、起業
もちろん正社員や派遣社員や契約社員、パート・アルバイトといった従来型の働き方も多様化の中に入るでしょう。
しかしそういった従来型の働き方を選択せず自らフリーランスや起業を選ぶ人たちも増えてきています。
大変いいことだと私は思います。
多様な働き方を選択する人が増えてきて日本人が主体性を持つことを私は期待しています。
主体性を持って働くことこそが日本を活性化するポイントだと私は思っています。
だってIndeed社が実施した「世界仕事満足度調査」で日本人の仕事満足度は世界最下位なんですよ!
日本人は勤勉だって言われますけど自分の仕事に満足していない。
イヤイヤ働いているという結果が出ているのです。毎日やりたくもない仕事を頑張っている?。なんだか悲しいですね。
主体性を持って自由な働き方を選択できることこそ仕事の満足度を上げ生産性を上げ、そうすることで日本の経済が活性化していく・・・。
そんな社会にしていきたい。私はそう願っています。
ジョブ型雇用導入の意味
「ジョブ型雇用」を導入する企業の増加という変化も生まれています。
これまで日本の企業は新卒を一括採用し終身雇用で年功序列という「メンバーシップ型雇用」を採用してきました。
簡単に言えば「会社中心に生きれば会社が社員を一生面倒見る」という雇用形態だったわけです。
しかし企業もそこまで社員の面倒を見ることができなくなってきたわけです。当然と言えば当然ですよね。そんな余裕はなくなっている。
そこで取り入れられ始めたのが欧米で主流の「ジョブ型雇用」です。
この雇用形態はその名の通り「ジョブ=仕事に人を就ける働き方」です。ある意味「人に仕事を付ける」メンバーシップ型とは反対の概念です。
増加のきっかけは新型コロナウイルスがあったかもしれません。
しかしその背景にはメンバーシップ型雇用の限界や少子高齢化また人口減少社会という日本社会の構造的な問題と企業収益の変化があるように思います。
ジョブに対し生産性を上げるため必要な人材を効率よく必要な数だけ雇用していく。
労働生産性が極めて低いと言われる日本の仕事のやり方を雇用形態から変えようとしているのだと思います。
私流に言わせてもらうと「ジョブ型雇用」導入の増加が意味するもの・・・それはずばり「働き方の多様化」と「個の自律」です。
今までの日本の労働者の意識で一番欠けていたものだと私は思っています。
その「働き方の多様化」と「個の自律」が迫られていると思っています。
もちろんジョブ型雇用が急速に浸透するとは思えません。大企業は別にしても中小企業には難しい問題が多いでしょう。
また働く側も急には変われません。
しかしジョブ型雇用の増加という変化を捉えて働く側もその意味するところを熟考する。そして個々が主体性を持って自律していかなければならないと思っています。
黒字リストラの意味
大企業で黒字リストラが進行中です。別に新型コロナウイルスがきっかけではありません。
読んで字のごとく会社の業績は黒字なのにリストラ=人員削減をするということです。
なぜか・・・?。
簡単です・・・企業が「新陳代謝」を図っているのです。ここにもメンバーシップ型雇用の限界が見え隠れしますね。
この黒字リストラ。実は以前から行われてたんですが2019年から急速に増えてきています。それだけ事は急を要するということなのでしょう。
巷では「45歳定年制」も唱えられ始めました。
この流れは新型コロナウイルスの影響もありもう止まらないでしょう。求められているのはここでも「働き方の多様化」と「個の自律」なのです。
重要な関係性への気づき
在宅勤務やテレワークが増えたことでDVやモラルハラスメント、虐待が増加しているようなんです。「コロナDV」なんて造語もできました。
ここにも潜在的問題が顕在化してきた部分でしょう。
日頃からたまっていたもの・・・それは仕事のストレスや家庭内での不満。
そのやり場のない怒りが負のスパイラルを生み暴力へとつながる・・・悲しいですね。
「コロナ離婚」なんていう造語もあります。
私たちはもっと「関係性」に目を向けるべきです。「なぜ働けているのか」「なぜ生活できているのか」「なぜ頑張れるのか」「なぜ幸せなのか」。
家庭があるから・・・子供がいるから・・・パートナーや仲間が支えてくれるから・・・そんな関係性の中で私たちは生きています。
私たちが持っている「関係性」の大切さにもっと目を向けていきましょう。
新型コロナウイルスは私たちの関係性の大切さにも気づかせてくれようとしています。
変化はチャンス
変化はチャンスって良く言いますよね。私もそう思います。
要は気持ちをどう持つかだけです。リフレーミングって知ってますか?。
リフレーミング
ウイキペディア
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。
分かりやすく言うと「考え方や捉え方や見方を変える」ということです。
例を示すと
- 飽きっぽい ⇒ 好奇心旺盛
- 頑固 ⇒ 意志が強い
- しつこい ⇒ 粘り強い
- 生意気 ⇒ 自立心旺盛
- 無口 ⇒ 穏やか
こんな具合です。
考え方や捉え方見方を変えると視野が広がり見える世界も変わってくるのです。
リフレーミングについてはコチラの記事も参考にして下さい。
ダーウィンの進化論に学ぶ
私たちを取り巻く社会や環境が大きく変化しているのが分かりました。では私たちはどうしていくべきなのかを考えていきます。
イギリスの自然科学者ダーウィンの唱えた進化論で超有名な言葉を思い出して下さい。
最も強い者が生き残るのではなく最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは変化できる者である。
チャールズ・ダーウィン
変化の時代の防衛術の根幹はここにありそうです。
そうです今こそ私たちは変化に対応して新しい自分になっていく必要があります。
何もすべて変わる必要はないんです。
自分らしさを残しつつさらに自分らしく在るために変わる部分は変わっていく。そんな柔軟性が必要です。
ちなみにこのダーウィンの名言は時の為政者に都合よく使われていると批判する人がいます。たぶんそういった側面があったのも事実でしょう。
しかし変化の大きな時代にあっては変わらないことの方が「リスク」は大きい・・・私はそう思います。
変化の芽は前項で示した事ばかりではありません。
AIの進化や5Gの浸透。自動運転や遠隔操作など、私たちが取って代わられようとしているものは山ほどあります。
これからは変わらないことが自体がリスクになる・・・。
そんな時代になっていくことが容易に想像できます。今こそダーウィンのこの言葉に学びたいものです。
こう考えていくと変化の時代に自分で自分を守る防衛術は「変わらない部分と変わっていく部分」が必要なことが見えてきます。
次項ではその防衛術を詳しく見ていきたいと思います。
自己防衛術8選
それでは激変の時代の自己防衛術を具体的に見ていきましょう。
置かれた状況を把握する
何事も現状の把握から始まります。
自分の置かれた立場や状況が分かっていないと変化に対応できるはずがありません。
自分のこと、いわゆる
- 仕事や会社
- 家庭や家族
- 生活
- 趣味
- 人間関係
こういったものを軸にして状況把握していって下さい。
いつも言いますが紙に書き出すことは本当に有効です。こういった整理をする場合は必ず紙に書き出していき可視化することを忘れないで下さい。
想像力を働かせる
変化の時代は想像する力が大切です。想像力を働かせるのです。
経験していることがそのまま役に立つわけではありません。だからこそ想像力が大切なのです。
基本的には「最悪の事態を想定」するのが良いかと思います。
最悪の事態を想定しいつでも行動に移せるように想像力を働かせていって下さい。
もちろん最悪の事態を想定することは恐怖やストレスを伴います。しかし何も想像せず変化をもろに受けてしまった場合の恐怖やストレスはその比ではないのです。
想像力を働かせ大きな変化にも耐える準備をしておきたいものです。
資産を確認する
自分が持っている資産を確認しておきましょう。
資産には2点あります。
1点目があなたが持っている財産のことです。
現預金や株、不動産といった保有する財産を確認しておいて下さい。ちなみに有事において役立つのは現金(キャッシュ)です。このことは頭に置いてて下さい。
2点目はあなたが持っているスキルという名の資産です。
あなたにはどんな強みがありどういった能力が発揮できるのか確認しておいて下さい。もちろんあなたの人脈も強みです。お忘れなく。
スキルの確認に必要なものは「棚卸し」です。
棚卸しの方法については記事にしていますので参考にして下さい。
捨てる勇気を持つ
人間は何かを得れば何かを失います。変化の時代の選択は必ず難しいトレードオフを伴います。
大切なことはあなたに必要なことと不必要なことを把握することです。日頃からの確認および整理が必要です。
自分を束縛するものは何か・・・それは必要なのか・・・減らせるものか減らせないものか・・・変えられるのか変えられないものか・・・?。
自問自答し確認して下さい。
すべてがWin-Winで幸せになる選択肢は存在しないでしょう。だからこそ日頃からの状況把握や現状認識が必要になるのです。
健康的でタフに生きる
私たちにとって身体は第一資本です。健康には十二分に留意して下さい。
どんなに才能があろうとも、どれだけ能力が高くても、それを使える身体がなければ始まりません。
変化の時代は強靭な身体や強いメンタル、タフネスさが嫌でも求められます。
留意する点は3点。
- 運動
- 食事
- 趣味
この3つはどれも欠かせない要素です。
それぞれあなたに合った方法を見つけ出し実践して下さい。そして強い身体とメンタルを手に入れタフに生きることができるよう自分をデザインしていきましょう。
ITリテラシーを高める
細かい説明は不要ですよね。
もうこれなしでは激変に対応できません。必須中の必須事項です。今日から始めましょう。
次の3分野です。
- 情報リテラシー
情報を活用できる能力 - PCリテラシー
パソコンやスマホを活用できる能力 - ネットリテラシー
インターネットやネットワークを活用できる能力
若い人は問題ないかもしれませんが中高年の方々も避けては通れない部分です。
あなたが良くても周りはIT社会になりますので嫌でも対応を迫られることになります。
謙虚に若い人に学ぶことも必要です。
ネットにも学べるサイトは多くころがっています。ITリテラシーを高めることでまだまだ活躍できる場所は必ずあります。
「もう年だから」と言わず必要なものはどんどん取り入れて自分の変化に役立てていきましょう。
副業やパラレルワークのススメ
今勤務している会社が今後も生きの残るとは限りません。
先程「ジョブ型雇用」や「黒字リストラ」の話を書きましたがこういった状況がいつやってくるかは分からないのです。
自分にできることは自分でやっておくべきなのです。「会社は社員を守ってくれません」。
私たちにやれること。それは収入の筋道を複数化することです。副業でありパラレルワークをやっていくということです。
副業は禁止っていう会社もまだまだあるでしょう。
でも副業解禁の流れは止まらないと思います。企業にとっても必然のはずです。中小企業も追って解禁になると思われます。
変化の中で私たち一人一人が変化を迫られています。それは企業であっても同じことなのです。
何も考えることなく想像力も働かせず頭ごなしに副業禁止と言っている会社は働く者からも社会からも取り残されていくことでしょう。
自分で自分を守るためにも副業やパラレルワークを行い主体的な働き方を勝ち取っていく必要があるのです。
自律の意識を持つ
最後に変化の時代に自己防衛していく上で一番大切たことをお伝えします。
それは「自律の意識」を持つということです。
社会や企業といった組織があなたに対してできることは限られています。
その中であなた自身が自分を信じて行動を起こし変化に対応して行くためには「自律の意識」がなければ道を切り開くことは不可能でしょう。
私たちは知らず知らずのうちに所属する組織に過度に寄り添い、人生のすべてを捧げようとしてきました。
これまでだったらそれも「あり」だったのかもしれません。
しかし社会は大きく変化しています。その変化のスピードはまさに「ドッグイヤー」というべきものなのでしょう。
変化の波は私たち個人はもちろんのこと社会や企業も簡単に飲み込もうとしています。
変化に飲み込まれるのは仕方ないかもしれません。
ただ私たちはその中でも「変わる部分」「変わらない部分」をしっかりと見極めて対処していく必要があるのです。
そのためにまず私たちに必要不可欠のもの・・・それが「自律の意識」なのです。
これなくしては正しい判断も創造的な発想もできないでしょう。今こそ自律の時です。自律の意識を持ち変化に立ち向かっていきましょう。
最後に
変化の時代をを生き抜く自己防衛術と題し8つのポイントを見てきました。
これからどういったことが起きて世の中がどうなっていくのかなんて誰にも予測はできません。
しかし私たちは想像力を働かせることで訪れるであろう変化に対応することはできるのです。
私が今回書いたものは防衛術としていますが、それは決して「守備的な守り」ではなく「攻撃的な守り」のことです。
これから先どういった形でどれほど大きい変化がやってくるのか分かりません。
私たちは主体的に生きることでその変化の波を受け止めていく。そして私たち自身が変わることで変化を利用する側に回れるようにしていきたいものです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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