こんにちは。
今回は「50代からセカンドライフを考える」その実践編ともいうべき「仕事と働き方」について掘り下げていきます。
以前の記事「50代から考えるセカンドライフの生き方【人生の後半を自分らしく生きる準備】」でセカンドライフに向けて準備することをお伝えしました。
今回は準備が整った人に向けての「実践編」として、50代からの仕事や働き方をどう考えていけば良いのかを見ていきたいと思います。
今回の記事では、こんなことが分かります。
- 50代からの仕事に対する考え方
- 50代からの働き方
- アラフィフ世代が準備すること
- 変化するための行動のヒント
- 将来の選択肢を広げるという考え方
じっくり読んで下さい。
50代の現実
仕事と働き方
50代には色んなことが起きます。
公私にわたって出来事が満載です。
- 役職定年
- 早期退職
- 収入の減少
- 親の介護や看取り
- 子供の巣立ち
- 健康への不安
極一部の人を除き、こういったことは避けて通れません。
こんな現実に直面しながらも50代は「生活のため」「家族のため」「住宅ローン返済のため」・・・気力を振り絞り働き続けているのです。
しかし現実は50代に対して容赦なく試練をぶつけてきます。
- 終身雇用・年功序列の終焉
- ジョブ型雇用の導入
- 黒字リストラの増加
- テレワークの広がり
- DXの推進
定年延長にはなったものの、60歳で新入社員並みの給料で再雇用になり、そこから5年ないし10年ぐらい働くことになるわけです。
いや~・・・。
なんて扱いでしょうね?!
こんな状況になりながらも民間の調査では
- 「定年前正社員の8割が定年後も働くことを希望」
こういった調査結果が発表されています。
その理由のトップとしては、
- 「日々の生計維持のため」
この理由、男性の場合50代前半で7割を超す回答結果になっています。
ここから見えてくるのは「しかたなく働いている50代の姿」のような気がします。
私は同年代の一員として決してそう考えたくない。
しかし50代を取り巻く状況や調査結果などを見ると、残念ながら「そう思わざるを得ない」というのが本音です。
ただし「日々の生活維持のため」に続く理由が「生活のハリ・生きがいを持つため」で、生き甲斐としての仕事を求める姿も見え隠れします。
ただ、この回答が多いのは60代後半からなのです。
これが50代の仕事や働き方の現実です。
そして高齢の先輩方が、50代への贈る言葉として多かったのがこういったものです。
- 50歳になったときに意識を変えるべきだった
- 「もういいや」はもちろん「まだまだ頑張る」だけではダメ
- 仕事の仕方を変えておけば良かった
そして先輩方は、50代で後悔していることをこう総括されてます。
- 会社に頼らない生き方の模索
- モチベーションの低下
- 定年後のライフプランの構築
そうです・・・やっぱりここなのです。
ここを50代の時にクリアしておくべきなのです。
そうでないと後が苦しいし何よりも楽しめない。
人生100年時代です。
今の50歳は、ユングが言うところの「人生の正午」だと私は思っています(学者の先生方が何と言われるかは知りませんが・・・)。
今、太陽が真上です。
そして今後は昇ってきた方角とは逆の方向に傾き始めます。
当然、自分の影はこれまでとは反対側に伸びていきます。
そうです、これまでとは違ったあなたが見えてくるのです。
見えてくると言うか「見ざるを得ない」
それは今までの「獲得」の人生から「喪失」の人生への転換を意味しています。
今まであなたは色んなものを手に入れてきました。
学歴・仕事・収入・夫・妻・子供・家族・車・家・役職・地位・・・まだまだあるでしょう。
しかしこれからは、残念ながら次第に色んなものを失っていきます。
巣立つ子供・親・友人・役職・同僚・収入・仕事・・・。
これまでの「生き方」や「考え方」そして「仕事観」でうまくいくはずがありません。
色んな部分で意識の見直しが必要です。
多くのことを学ばせてもらっている「岡本祐子先生」は、この時期の意識の見直しのことを「アイデンティティの再体制化」として論じられています。
生き方や働き方の考え方(アイデンティティ・あなたらしさ)を見直し、再確立していくプロセスを「アイデンティティの再体制化」と呼ばれています。
私が、そこを乗り切るための方法論として「ライフワークの視点」の重要性を書いたのが以前の記事でした。
そして今回、50代のセカンドライフを「仕事と働き方」を中心にして、その考え方の見直しを提案していきたいと思っています。
考え方を見直す
私は前回の「50代から考えるセカンドライフの生き方【人生の後半を自分らしく生きる準備】」で4つの提案をしました。
- セカンドライフの選択肢
- セカンドライフを充実させるための視点
- 人生を充実させるライフワークの視点
- 50代から考えるセカンドライフの生き方
50代になってはみたけど、セカンドライフについては「ぼんやりとしたもの」しか持っていない、という方に向けての私からのメッセージです。
- しっかりしようよ「50代」
- まだまだやれるよ「50代」
- 人生折り返したばかりだ「50代」
- 枯れるには早すぎるよ「50代」
- 負けるな「50代」
そんな思いを込めて書いた記事でした。
自分も含めた「50代」へのエールです。
記事のメインは、セカンドライフを充実させる視点である「ライフワーク」の提案でした。
そして今回、そのライフワークの視点を踏まえた「仕事への考え方を見直す」という提案を中心に、セカンドライフの「仕事と働き方」を考えていきたいと思います。
私は「経験を重ねれば求められるものも変化する」と前回の記事で書きました。
そしてその変化に合わせて私たちも自身も変わっていく必要があると。
大切なことは、その「変化に気づく」ことです。
しかし、人は変化に中々気づけない。
気づけないから変わらないし変われない。
もしかしたら、気づきたくないのかもしれません。
でも「意識の見直し」は必須なのです。
だから変化に気づく気づかないに関わらず、50歳になったら一回自分の棚卸しをしましょう。
そして「これまでと今後」をゆっくりリラックスして見渡してみましょう。
棚卸しや今後のプランについては次の記事がお役に立つはずです。
仕事や働き方に対する考え方をどう見直していくのか?
先輩方の意見も頭に入れながら考えてみて下さい。
そしてその考えを日常で実行していって下さい。
おそらく何かが動き始めるはずです。
行動がないと何も起きません。
だから変化にも気づきません。
「変化に気づく」ためには、あなた自身がまず行動することです。
主体的・能動的に行動していって下さい。
仕事や働き方に対する考え方の見直しは人それぞれです。
多くの考え方があっていいと思います。
その上で、次項では考え方を見直すための「行動のヒント」をお伝えしようと思います。
行動のヒント
今回は「仕事と働き方」を見直す「実践編」です。
その入り口として重要なのは自分自身の棚卸しです。
ただ今回は実践編ですので自分の棚卸はできていることを前提に話を進めていきます。
もし棚卸しができていない方は、以前の記事にプラスして次の記事を参考に棚卸しを進めて下さい。
それでは考え方を変えるための私からの提案「行動のヒント」をお届けします。
アラフィフ~中高年向けには「note」にも記事を書いています。良かったらぜひ!
情報の発信手段を持つ
現在は情報発信する場が広がっています。
- ブログ
- Facebook
- Twitter
- YouTube
- note
- Voicy
- Clubhouse
まだまだ豊富にあります。
こういった手段で情報発信を始めることで、生き方や働き方に対する考え方を整理するのに役立ちます。
情報を発信(アウトプット)するには、学び(インプット)が必要です。
アウトプットとインプットは車の両輪です。
今まであなたは数多くの学びや経験(インプット)をしてきたはずです。
これからも学び続けること、そして経験は必要です。
でもこれからはそれ以上に発信(アウトプット)することが重要になってきます。
なぜか?
発信することで「知識の質が高まる」からです。
「誰かに見られる」という緊張感は、質を高めることにつながっていきます。
質を高めるには当然「質の高いインプット」が必要です。
そのサイクルが好循環を生むのです。
また発信するための新たなスキルも身につきます。
加えて新たなネットワークが広がる可能性だってあるのです。
そんな情報発信の手段を今のうちから構築し、自分の考えを発信することで考え方が整理されていき「生き方」や「仕事・働き方」の見直しにつながっていくと私は思っています。
ちなみに情報発信に年齢は関係ありません!
老若男女誰だってOKです!
私は情報発信の場を持ち「やっている人」と「やってない人」の差は今後どんどん広がり、5年後10年後にはとんでもない差になる。
そんな気がしています。
難しく考える必要はありません。
やろうと思ったら今この瞬間から始めることができます。
入りやすいのはブログやTwitterでしょう。
ブログだったら無料ブログを利用できます。
本格的にブログをやりたいんだったら、初期費用はかかりますがワードプレスだってあります。
初期費用と言っても千数百円/月です。
このブログはワードプレスを使っています。
私にもできてます。
あなたにできないことはありません。
Twitterはもっと簡単です。
アカウントを作れば今すぐ発信可能です・・・もちろん私もやっています。
ブログやTwitterを始めるための情報は、ネット上に無料で無数に転がっています。
これを利用しない手はありません。
50代になったら自分に合った情報発信の手段を選んで構築し、ぜひ情報を発信していって下さい。
「新しいあなた」が発見できるはずです。
副業・パラレルワークのススメ
仕事や働き方に対する考え方を見直していくためには、「副業」をやり「仕事をパラレル化」することが大いに役立ちます。
違ったステージで自分自身を試してみるのは、自分の市場価値を知り高めることにもつながります。
今までとは違う「変化」を自分で呼び込むことが可能なのです。
副業の仕事をどう見つけていくのか?
今の世の中は便利になりました。
ネットにつながる環境さえあればすぐに見つけることも可能です。
そうです、「クラウドソーシング」です。
クラウドソーシングを利用することで仕事の案件を手早く見つけることができます。
あなたの状況や目的に合わせて利用し、仕事や働き方のフィールドを広げていって下さい。
そのことがこれからのセカンドライフに必ず大きく生きてくるはずです。
何ごともチャレンジです。
そうすることで何かが動き出し、何かが始まっていくのです。
スキルをブラッシュアップする
今こそあなたのスキルをブラッシュアップするときです。
自分を棚卸しすることで、あなたの持っているスキルはハッキリしたはずです。
すぐすぐ副業やパラレルワークができないという方は、スキルをブラッシュアップすることを目指して下さい。
【 Udemy 】は世界最大級のオンライン学習プラットフォームで、ジャンルも豊富。あなたが学びたい講座がきっと見つかるはずです。
そして大切なことはブラッシュアップしたスキルは必ずアウトプットするということです。
情報発信と同じでスキルもアウトプットすることにより磨き上げられていきます。
アウトプットすることでさらに「スキルの質」を高めることもできます。
スキルのブラッシュアップとスキルのアウトプットも車の両輪です。
そういう行動が仕事や働き方に対する考え方の見直しにつながっていくのです。
行動は選択肢を拡大させる
仕事や働き方に対する考え方を見直すヒントを見てきました。
情報を発信したり副業をやったりスキルをブラッシュアップすることで、仕事や働き方に対する考え方を見直すヒントになると私は思っています。
なぜか?
それは、そうした行動が刺激(インセンティブ)となりフィールドが広がることで、今後に向けての選択肢が増えていくからです。
以前の記事で「セカンドライフの選択肢」をお伝えしましたが、そこに新たな選択肢が行動した分だけ積み上がっていくわけです。
今のまま、何もせずに動かないなら「変化」は訪れません。
しかし、あなたが行動を起こすことで何かが動き始めます。
そしてその先には「選択肢の増加という変化」が必ずあるはずなのです。
もし無い場合は、おそらくコミットメント不足の可能性があります。
そういう時は、もう一回自分の行動を冷静に振り返ってみて下さい。
そして不足していた地点に立ち返りやり直しましょう。
別に急ぐ必要はありません。
誰のためでもない、あなた自身のための行動なのです。
ゆっくりと時間をかけてリラックスして進めていくようにして下さい。
もう一度言います。
大切なことは行動であり、その行動によってもたらされる選択肢の拡大です。
「行動と選択肢の拡大」こそ50代がセカンドライフの「仕事と働き方」を充実させていくための「本質中の本質」であると私は思っています。
今からでも決して遅くありません。
行動を起こしましょう!
そして選択肢を増やし充実したセカンドライフを送れるように「主体的・能動的」に変化していきましょう!
最後に
今回は「50代からセカンドライフを考える」の第2弾として、仕事と働き方について考えてきました。
前回の準備編からすれば今回は実践編の位置づけになります。
まだまだコロナ禍が続き先行きが不透明なままです。
おそらくこんな中で何も不安を抱えず「ボーっと」している人はいないのではないかと思います。
記事でも触れましたが、50代は何かと大変です。
でもまだまだ可能性は残っている世代だと私は信じています。
それを信じて自分なりに情報を収集し、若い人の意見に耳を傾け、脳を活性化させようと日々悪戦苦闘しています。
ブログによる情報発信も、そのひとつです。
私はまだまだ「沈む」つもりは毛頭ありません。
でも若い人に負けたくないなんて思うことはやめにしました。
若い人から学べることは大いに学び、彼らを追いかけることで共創できれば、また違った世界が見えて楽しめるような気がしています。
とは言え、これから先も若い人たちが活性化するような記事をどんどんアップしていく予定です。
これから日本を背負って立つ若者に私は大いに期待しています。
そして彼らを後ろから支える「力強い大人」になれるようにこれからも悪戦苦闘したいと思います。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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