こんにちは。
今回は資産運用の2回目。ズバリ「節約」がテーマです。
前回の【資産運用1】の記事で、資産形成の方法として「節約」を取り上げました。今回は丸ごと節約を特集します。
資産形成していく上で絶対に必要になる「節約」。資産形成をしていくには、節約して生まれたお金を資産運用につなげていく発想が必要です。
あなたの周りにもまだまだ節約できるところが眠っているかもしれません。今回は節約に気づくための大切な視点をお話ししていきます。
今回も私の学びをシェアします。一緒に学んでいきましょう。
リラックスして読んで下さい。
今回の記事で分かること。
- 節約の視点
- 節約の対象
- 節約したお金の使い方
節約するための視点
前回の記事でも書きましたが節約のないところにお金は生まれません。仮に生まれても節約の意識がないとすぐになくなってしまいます。
節約について私は「けち、吝嗇家(りんしょくか)、守銭奴」になれなんて言いません。
電気代を節約しろとか、風呂の余り湯の再利用だとか・・・そういった議論を持ち出すつもりもありません。なぜなら私自身がそんなことはできないからです。
私が言っている節約は「できるだけ無駄なお金を使わないようにしよう」というものです。
あなたは無駄なお金を使っていませんか?
もちろん無駄か無駄じゃないかの判断は大変難しいと思います。どこに視点を置くかでも変わってきます。
みなさんに伝えたい私が考える節約の視点はこの3つです。
- 定期的な支出を見直す
- 見栄を捨てる
- 身の程を知る
ひとつずつ見ていきます。
定期的な支出を見直す
まずは定期的な支出を見直してみましょう。
一回見直してみると意外と無駄があることに気づくものです。買った当時や契約した頃とはあなたの自身の事情や社会環境も変わっている可能性があります。
定期的な支出の見直しは節約への入り口です。このことは節約していく上での大きな視点となります。
では何を見直していくのか・・・ここは後で具体的に詳しく見ていきます。
見栄を捨てる
私自身の反省もあるんですが、もう見栄は捨てましょう。見栄なんてハッキリ言って1円にもなりません。というか損をするだけです。
見栄を捨てる・・・節約していく上で大切な視点です。
くだらない見栄のために私も使わないでいいお金をずいぶん使ってきたような気がします。見栄は「余計なコスト」につながります。
「食事」「お酒」「車」「服」「靴」「鞄」「時計」「筆記具」「手帳」「財布」・・・うーん、今思えば目的や機能さえ果たせばグレードが関係あったかどうか・・・?
もちろんこだわりは必要ですし否定もしません。私自身こだわりは強く、今でも大切に使っているものも多くあります。
でもお金を使った時の見栄を全部否定することはできません。果たして私が見栄をはった効果がどこまであったのか・・・不明ですね。
心当たりのある人は節約する視点として自分の見栄について考えてみて下さい。見栄を捨てれば余計なコストがかからなくなるのは事実です。
見栄と似たものに「知ったかぶり」があります。「知ったかぶり」も余計なコストにつながる可能性が大きいです。注意しましょう。
身の程を知る
「自分の身の程を知る」・・・これはどの年代にも言えることです。これは大切な視点です。
この視点を持った上で身の丈に合った生活を心がけていきましょう。
見栄も同じですが、知ったかぶりや強がりは身の丈に合わない余計なコストを使ってしまうことにつながっていきます。
自分の身の程を知ればこんなことにはならないはずです。
それにはどうしたらいいのか?
答えは簡単です。「素直」になることに尽きます。
どんな年代であろうと身の程を知り身の丈に合った生活を送っていくという視点は、節約をしていく上で欠かせない視点なのです。
節約のために見直すもの
住宅コスト(居住費)
家計における最大のコストは住宅コスト(居住費)です。
日本人は年収の20%~25%を住宅ローンの支払いや家賃に充てているとされています。年収が500万円の会社員は年に100万円~120万円を住宅コストに充てているわけです。
もしあなたがマイホームを考えているのであれば、家を建てるか否かをもう一回考えてみる必要があるように思います。分譲マンションだって同じです。
マイホームの購入は「男の夢」とか「家族の絆」、「満足感」や「安心感」といった非常に情緒的な部分に左右されているところがあります。
持ち家は一生に一度の大きな買い物なのでそこに特別な意味を求めるのも分かります。でも建物の価値は木造建築の場合、築15年で半額になり30年でゼロになると言われています。
一般的な35年ローンを組み支払いが終わり家が自分のものになったときには、家の価値はゼロになっているということです。
せっかく作った子供部屋ですが、子供は親の元に一生居るわけではありません。必ずいつかは独り立ちするのです。
オンラインが発達しテレワークも当たり前になってきました。リモートワークが可能で在宅勤務できるのであれば田舎暮らしも選択できます。
距離の問題はなくなるのです。
こういったことも踏まえ、その家をその場所に建てる必要があるのか、マンションを購入する必要があるのか、賃貸ではダメなのか。もう一回考えてみてもいいのではないかと思います。
車
その車、本当に必要ですか?
軽自動車じゃダメですか?
中古車もありますよ。
長期ローンは家計を圧迫します。車もマイホームと同じです。
どうするかの選択は住宅より多いと思います。
車のグレード、軽自動車、中古車・・・最近はカーシェアリングだってずいぶん発達してきました。都会暮らしであれば公共交通機関だって移動手段になるのです。
車・・・マイカーも購入する際はもう一回しっかりと考えてみましょう。
生命保険
生命保険については日本人の8割以上が加入しているそうです。世界的に見ても珍しい傾向のようですね。
8割以上が入っていても本音では「しかたなく入っている」って人も多いようです。
「しかたなく」と考えていながらも、なぜ生命保険に入ってしまうのでしょう。ご存知のように生命保険は「もしもの時」に備えるものですね。
その「もしもの時」はあくまでも「もしもの時」であり誰も望むものではありません。結局「もしもの時」は「もしもの時」のまま何も起こらない可能性もあります。
「もしもの時」が発生する可能性は高いのか低いのか?
私が思うに発生する可能性が高ければ、保険会社は顧客に保険金を払いつつも会社として利益を出し、社員に給料を払いながら存続し続けることなんてできないのではないかと思います。
「もしもの時」の可能性は低いのではないか・・・そう私は思います。
仮に「もしもの時」があったとしても、日本の場合かなり手厚い社会保障制度が用意されています。
病気になったときは健康保険で自己負担は3割で済みます。治療費が高額になった場合でも高額医療費も準備されています(先端医療や入院時の個室なんかは別です)。
おまけに最近は入院日数が少なくなっているという厚労省のデータもあります(平均在院日数27.3日/2019年、同調査33.8日/2008年)。
その他「もしもの時」があり、すぐすぐ働けなくてもサラリーマンなら「傷病手当金」があります(自営業者の国民健康保険にはありません)。
そして「もしもの時」があって世帯主が亡くなった場合でも「遺族年金」を受け取ることができるのです(家族構成や職業によって金額は違います)。
私は「だから生命保険には加入するな」なんて言っているのではありません。生命保険に加入する前に制度を理解する必要があることを言っているのです。
理解した上で足りない分を保険で補ったり、「それでもやっぱり生命保険がいい」と考えて加入されるのであれば、それはそれでOKでしょう。
要は社会保障制度を理解し生命保険の内容も精査した上で加入を決める。加入している場合は、もう一回見直してみる。
節約にはそんな視点が重要だと思っています。
携帯電話
家計の中で通信費が占めるウエイトが大きくなってきています。時代の流れでしかたがない部分もあるでしょう。
総務省の2019年(令和元年)家計調査報告を見てみます。
(令和元年)1世帯あたりの1か月間の通信費は平均13,599円となっています(2人以上の世帯)。1年で163,188円です。小さくないですね。
平成元年の通信費が1か月平均6,198円だったことを考えると約2.2倍になっています。
もしあなたが「2年縛り」とか「面倒くさい」とか「良く分からない」ということだけで、携帯料金のプラン変更もせず格安SIMに切り替えていないのなら今すぐ行動を起こすべきです。
私は速攻で格安SIMに切り替えました。別に何の不自由もありません。おかげで我が家の場合、通信費が半分近くになりました。
5Gの恩恵をすべての地域で受けられるのも、もうしばらく時間がかかりそうです。特別の事情やこだわりがある場合を除き検討の余地は十分あるように思います。
外食
外食についても考えてみましょう。
年に数回外食するのはいいと思いますが、回数が多い場合はどれくらいお金を使っているのか整理してみましょう。
自炊に弁当・・・便利な世の中です。ネットでググれば簡単レシピがいっぱい転がっています。一度覚えたら一生役立つ能力になります。
時間がない?
いつも言ってますが時間は作るものです。30分の早起き、前夜の作り置き。対策はいくらでもあります。
また居酒屋でいいのに高級料亭でお酒を飲んでいる人はいませんか?
こんな人ってバブル時代を知っている人が多いんです。
高給なお寿司、天ぷら、フランス料理・・・年に1度か2度のご褒美になら「あり」でしょう。でも「行きつけ」なんていって良く通ってるって人はいませんか?
自分の今後の生活を考えつつ、欲望を制御し自分に折り合いをつける訓練をしていきましょう。
そうでないとお金は絶対に貯まりません。
ペットボトル飲料
ペットボトル飲料も節約の対象です。マイボトルにすれば良いだけのことだからです。
1本の値段×1日の本数×30日×12ヶ月で考えて下さい。
例えばペットボトル飲料が1本150円で毎日1本ずつ飲んだとすると・・・
- 150円×30日×12ヶ月で54,000円
になります。30日を20日で計算しても36,000円です。
毎日1本を続けた場合は3年で162,000円、5年で270,000円です!!
どうですか?
結構まとまった金額になりますよね。
実は私、以前はヘビースモーカーでした。禁煙した時点で吸っていたタバコの価格が1箱280円だったと思います。
ヘビースモーカーだった私の1日の喫煙本数が約60本。そう1箱20本入りのタバコを私は1日3箱も吸ってたんです。
上の計算式に当てはめると1年の金額が・・・
- 280円×3箱/1日×30日×12ヶ月+5日分で、なんと306,600円。
3年で919,800円。5年で1,533,000円。
ふー・・・どうしようもないですね。ハッキリ言って。
吸ってたときは色んな理由をつけてはぐらかしていたんですが、数字にしてみると思わず絶句です。何年吸ってきたことか・・・。
普段何気なく口にしているものも積もれば金額が膨れあがります。
ぜひ自分を振り返ってみて金額を確かめてみることをおすすめします。そしてマイボトルを持ち歩くことを検討してみましょう。
節約を資産運用につなげる
あなたは今節約することに気づき節約するつもりになっています。これを機会としてぜひ節約で「生まれたお金」を資産形成に向けていきたいものです。
資産形成の必要性については前回の記事でお伝えしています。
節約して「生まれたお金」をコツコツ積み上げある程度の資産を形成したら、今度はその「積み上がったお金=資産」をより大きく育てる発想を持つのです。
より大きく育てるにはどうしたら良いのか。どこまで大きくするのか。それにはどういった金融商品を選べば良いのか・・・。
リスクはどうなのか。期間はどれくらい必要か・・・これはあなた次第です。
じっくり考え適切な金融商品を選び育てていって下さい。これこそまさしく資産形成であり、節約が資産運用につながっていくということなのです。
それとリスクについてですが、前回も簡単に触れましたが「資産運用3」で詳しく取り上げる予定です。
リスクについて今回お話ししたいのは「投資=ギャンブル」ではないということです。ギャンブルは利益や利鞘(りざや)だけを目的とした「投機」のことです。
「投資=悪」という思い込みは一旦捨てて「投資を学ぶ」という考え方が重要だと思います。
せっかく節約し形成した資産です。大切にまた少しずつより大きく育てていく(運用=貯蓄・投資)考え方があれば、リスクと上手に付き合っていけるのではないかと思います。
今回のまとめ
今回の記事をまとめます。
- 節約するための視点
- 定期的な支出を見直す(節約への入り口)
- 見栄を捨てる(余計なコスト削減、知ったかぶりも同じ)
- 身の程を知る(身の丈に合った生活、素直になる)
- 節約のために見直すもの
- 住宅コスト(必要性、賃貸や田舎暮らしの可能性)
- 車(グレード、軽自動車、中古車、シェアリング、公共交通機関)
- 生命保険(社会保障制度を理解した上で加入を検討)
- 携帯電話(料金のプラン変更、格安SIMへの切り替え)
- 外食(自炊や弁当を検討)
- ペットボトル飲料(1か月の出費×12ヶ月で計算、マイボトル)
- 節約を資産運用につなげる発想を持つ
- 節約で生まれたお金を資産運用につなげていく
一歩一歩、コツコツと積み上げていきましょう。
最後に
今回は資産運用の2回目「節約」についてお話ししました。
人間誰しも、次の瞬間から180度変われるものではありません。でも少しづつなら変わっていけると私は思っています。
変わることで大変なのは、変わることそのものよりも変わった自分を維持していくことです。そう継続することが大変なのです。
節約していくことも同じです。
節約することの難しさは節約を続けていくことです。少しずつでOKですので節約の意識付けから始めてみて下さい。
節約しちょっとずつ増えていくお金が見えるようになれば、これまで以上に気持ちが「節約モード」に入っていくものです。
そうなれば節約が習慣になり積み上げる量も加速していきます。そうなると生活の質そのものもが変化していくはずです。
しっかりとした資産形成の目標を定め、生活に立脚した資産運用を目指してコツコツと資産を積み上げていきたいものですね。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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