資格取得に役立つおすすめの考え方11選【資格を取る際に考えるべきポイント】 

スキルアップ

こんにちはエヌヒロです。今回は資格取得について考えていきます。

世の中には星の数ほどの資格があります。まさに百花繚乱。どれを選べばいいのやら・・・。

でも良く考えると資格を取得する意味って何なの・・・?。本当にこの資格でいいの・・・?。そもそも役に立つの・・・?。

資格取得には色んな疑問がついて回ります。

ということで今回は資格にまつわる色んな言説も含め資格取得について一緒に考えていきましょう。

今回はこんな人の役に立ちます。

  • 資格取得を目指している人
  • 資格を取得するか迷っている人
  • どの資格を目指すか分からない人
  • 資格講座に騙されたくない人

こんな人のお役に立てる記事になっています。

資格の種類を理解する

日本には多くの資格があります。まずは資格の種類を整理してみます。

国家資格

まずは国家資格です。

国家資格
国の法律に基づいて各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されるもの。

Wikipedia

資格といった場合まず頭に浮かぶ資格が「国家資格」ではないでしょうか。

「国家」と名が付きますので当然その試験は法律に基づき国や国から委託を受けた機関が実施しています。

国家資格というぐらいですからこの後説明する公的資格や民間資格より社会的信用度は高いです。

そんな国家資格だからすべて難易度が高いかというとそうではありません。

超難関と言われる司法試験や公認会計士のような資格もあれば、国の認定を受けた養成施設で認定要件を満たせば取得できる国家資格もあります。

さらに国家資格は3種類に分類できるんです。

  • 業務独占資格
  • 名称独占資格
  • 必置資格(設置義務資格)

それぞれを簡単に説明していきます。

業務独占資格

その資格を有する者でなければ携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格(Wikipedia)

その資格を取得していなければ該当する業務をすることが禁止されている資格です。

その業務独占できる・・・強い資格です。専門性も高く資格を取得し将来的には独立も可能になってくる資格でもあります。

いくつか例をあげておきます。

  • 公認会計士
  • 司法書士
  • 税理士
  • 医師
  • 獣医師

こういった国家資格はその資格を持っていないとその業務を行うことができない資格です。見るからに超難関資格が揃っていますよね。

もちろん超難関もあれば認定要件を満たせば取得できるような資格もあります。

名称独占資格

資格取得者以外の者にその資格の呼称およびそれに類似したり紛らわしい呼称の利用が禁止される資格(Wikipedia)

これはちょっと注意が必要です。

この名称独占資格・・・資格を持っていなくても該当する業務は行うことができるんです。

どういうこと・・・?。

要はその資格名を名乗ったり名刺に資格名を印刷したりすることは禁止されているということです。

これも例をあげます。

  • 中小企業診断士
  • マンション管理士
  • 保育士
  • 栄養士
  • 作業療法士

良く聞く国家資格ですよね。ちなみに業務独占と名称独占をも兼ねている資格も多いです。

ちなみに私エヌヒロが保有する「国家資格キャリアコンサルタント」も名称独占資格になります。

必置資格(設置義務資格)

ある事業を行う際にその企業や事務所に保持者を最低一人、必ず置かなければならないと法律で定められている資格(Wikipedia)

イメージ的に連想できる資格ですよね。

この資格を持った人がその業務を行う企業や事務所に最低一人いなければいけないというものです。

例をあげると

  • 宅建士
  • 衛生管理者
  • 旅行業務取扱管理者
  • クリーニング師
  • 運行管理者

こういった資格です。

公的資格

次は公的資格です。国家資格とどう違うのか・・・見ていきましょう。

公的資格
何らかの理由により公的性質を帯びている国家資格ではない資格

Wikipedia

公的資格は民間団体や公益法人が実施し省庁や大臣が認定している資格になります。

国家資格と次に説明する民間資格の中間といった感じの資格です。要は省庁のお墨付きの民間資格や検定といったイメージです。

例をあげてみます。

  • 日商簿記
  • 福祉住環境コーディネーター
  • ツアーコンダクター
  • 介護支援専門員
  • カラーコーディネーター

公的試験も数多くあり試験の難易度についても国家試験と同様のランクもあります。

認定しているのが国なんで社会的な信用度も高い資格となります。ただし国家資格と公的資格の境界線はあいまいなので注意も必要です。

民間資格

3つ目が民間資格です。

民間資格
民間団体や個人等が自由に設定でき独自の審査基準を設けて任意で与える資格。

Wikipedia

この資格は民間団体や企業等が独自に試験や認定を行います。

能力証明がされているものもあれば社会的評価が低いものもあります(このことは国家資格や公的資格にも言えることです)。

例えば

  • 英検
  • TOEIC
  • ネイリスト技能検定
  • インテリアコーディネーター
  • MOS試験

こうやって見ると結構身近なものもありますね。法的な根拠によらない資格や検定が民間資格になります。

資格取得のメリットデメリット

ここでは資格取得に関するメリットとデメリットをお伝えしていきます。

資格取得についてはポジティブな意見もあればネガティブな意見もあります。そんな意見を整理してみました。

ポジティブな意見(メリット)

資格取得に関するポジティブな意見をまとめてみました。

  • 専門知識が身につく
  • 能力を証明できる
  • 資格がないとできない業務がある
  • 就活や転職に有利
  • 資格手当てがもらえる
  • 自分に自信がつく

代表的なメリットを書き出してみました。

就活や転職また仕事に有利といった意見がメリットとして挙げられます。

ネガティブな意見(デメリット)

次はネガティブな意見のまとめです。どう思われますか?。

  • 勉強の時間が必要
  • 費用がかかる
  • 価値のない資格もある
  • 実務を伴わない資格は無意味
  • 挫折が怖い
  • 資格だけでは食えない

こんなデメリットが考えられます。もっともな意見ですね。

こんな感じで資格取得にはメリットデメリットがあります。ではどんな資格を選び何を注意して取得を目指せばいいのでしょうか・・・?。

次項で考えていきます。

資格取得に役立つ考え方11選

資格取得の目的を明確にする

当たり前のことですが資格を取得する目的を明確にして下さい。

その資格を取ることがあなたにとってどういう利益をもたらすのか、何の役に立つのか、今後その資格を使っていけるのか等々・・・。

十二分に検討し取得を目指して下さい。

要は「何のために資格を取得するのか」ということです。

メリットやデメリットは前項で示した通りです。資格取得を目指す前に是非考えるべきことです。

資格取得のスケジューリング

資格所得に向けてのスケジュールを立てて下さい。これをやらないと失敗します。

学生ならばいざ知らず社会人で仕事をしながら資格を目指すという方が圧倒的に多いはずです。計画は念入りに行って下さい。

時間の作り方や資格取得へ向けた勉強方法といったものも必ず考えて下さい。

やり方は簡単。

資格試験の日程から逆算する形でスケジュールを立てていきます。

勉強時間については有名な資格であれば取得までに要する大まかな勉強時間はネット上に情報がころがっています。

そういった情報を参考にしてあなたの生活に合わせた勉強計画を立てていって下さい。

当然のことですが資格によってはスケジュールが年単位というか複数年単位ってことも考えられます。

時間と費用を試算する

資格取得には時間と費用がかかります。

どちらもあなたの大切な資産です。取りかかる前には必ず試算しておきましょう。

お話ししたように資格には超難関と言われるものから認定要件を満たせば取得できるものまで様々です。

しかしどっちにしろ時間と費用はかかってしまいます。

資格取得を目指されるのであれば目的を明確にするのは当然なのですが、それと同時に資格取得にかかる時間と費用は十分に調査しておいて下さい。

こういった情報はネットに溢れかえっています。

ただし鵜呑みは禁物ですよ。

特に時間に関しては個人差が大きいですのであくまでも参考程度にしておきましょう。

また時間にも関わることですが、どういう方法で資格を取得するのかその手段で費用も大きく変わってきます。

資格によっては実務経験が無い場合に指定講習を受けることで受験要件を満たすという資格も多く総じて費用は高額です。

「独学で臨むか」「資格予備校に通うか」これでも費用また時間にも大きな差が出てきてしまいます。

資格を目指し決めスケジュールを立てると時間的費用的なことが見えてきます。ここでの試算は超重要です。

泣きを見ないように綿密に行いましょう。

役立つ資格なのか精査する

今後就きたい仕事や今の仕事に活かせる資格を目指すというのが資格取得の王道です。

資格の取得が手当てや給与アップにつながる・・・さらにあなたの評価までも高まれば勉強も報われます。

資格取得を考える場合、そういった仕事への関連性が重要です。

もしあなたが「今後の就職」を考えて資格取得を目指すのなら、あなたの希望するキャリアを明確にして下さい。

もしあなたが「今の仕事」を考えて資格取得を目指すのなら、今のキャリアを明確に見据えて下さい。

もしあなたが「今後の転職」を考えて資格取得を目指すのなら、あなたの今後のキャリアは明確になっているのか考えて下さい。

どのパターンにも言えることですが間違っても先に「資格取得ありき」にならないことが重要です。

キャリアが明確でもないのに漠然と資格取得を目指すのはやめましょう。その仕事や業務に就けるかは分かりません・・・危険です。

資格に今後の自分のキャリアを合わせないようにして下さい・・・多分失敗します。

ここの考え方が分かっていない人が多い・・・本末転倒です。

くれぐれも注意して下さい。

資格取得のプロセスを理解する

資格取得までのプロセスを十分に理解しておいて下さい。

特に実務経験を積む必要がある資格の場合は実務経験を積む環境に就けるのか・・・?。ここは必ず考えておいて下さい。

資格取得までのプロセスで試験合格後に一定期間実務経験を積み最終考査に合格し初めて資格取得となるものがあります。

そして今、その実務経験に就くことができない「待機合格者」という資格難民を生んでる状況があるのです。

こういった悲惨な状況を生んでしまうのも資格がビジネス化して有資格者が量産されているという現状があります。

儲かるところは儲かり大切な資格受験者が置き去りにされているのです。

目も当てられません。

こういったことにならないように受験者としては先を見越した情報収集やキャリアの明確化が重要なのです。

情報を鵜呑みにしない

「資格が役に立たなかった」という意見が、そのままあなたにも当てはまるわけではないんです。

何のために資格を取得するのか良~く考えて下さい。

意見を言ってる人がどういう状況で何のために資格を取得したのかまでは分からないのです。

人の意見を聞くのは大切なことです。

しかしもっと重要なのは「情報を鵜呑みにしない」ということです。

当然「資格が役に立った」という意見も同じです

こっちの方がより重要かもしれませんね。要は自分の置かれた環境を精査することです。

経験を伴わない資格は無意味

国家資格、公的資格、民間資格ともに言えることです。実務経験なしで有資格者になれる資格は多数あります。

こういう資格は一部を除き有効性に疑問符がつきます。就職に有利などと言った資格商法はネット上に溢れかえっているので注意が必要です。

ハッキリ言います・・・経験を伴わない資格は無意味です。評価もされず使い物にもなりません。

資格を目指される場合は十分に検討した上で取得を目指して下さい。

資格取得が目的にならないこと

趣味で資格を取る人が私の周りにいました。

取得している資格に統一性が無いんです。その人が言ってた口癖が「いざというと時に役に立つから」・・・です。

果たしてそうか・・・?。

そういう人に私が言いたいのは「大切なのは資格取得より自分の人生をデザインすること」ということです。

いざというときのことを考えるのは良いことです。

だけどまず考えるべきは役に立つかどうかも分からない資格を取っておくことではなく、あなたが進む方向です。

資格取得の前に時間をそこに使いましょう。その上で資格が必要と思うのであれば是非資格取得を目指して下さい。

自分の人生を考える前に役立つかどうかも分からない資格に費用と時間をかけるのは本末転倒です。

自分の人生を主体的にデザインした上で必要な資格を目指していく。そうすることで資格はあなたのキャリアに大きく活きてくるはずです。

資格取得後の更新に注意

資格によっては資格維持に費用がかかり、中には更新研修を受講する必要があるものもあります。

年間の登録費用も資格によっては「えっ?」ってぐらい高額な資格も多いです。

更新研修費用もバカになりません。

資格を取るのに時間とお金を使い資格を維持するのにも時間とお金がかかる。誰が儲けているのやら・・・?。

実際に役に立っている資格ならまだ分かりますが・・・。

これから取得を目指す人は良~く考えて資格取得を検討していきましょう。

資格商法には要注意

資格商法って聞いたことがありますか。

これって世の中の先が見え難いとき不安が蔓延しているときに活発になるようです。

人間の弱い心につけ込み不安心理を煽ることで売り上げを伸ばそうとするのです。

実は資格ってそれがやりやすい。

折しも新型コロナウイルスで先が見えない状況が続いています。なおかつ失業者も増えていて不安心理が蔓延しやすい。

「資格を就職や転職に活かしてみませんか?」なんて・・・ありそうです。

十分に気をつけて下さい。

ここまで読んでこられた方なら大丈夫とは思いますが重ねて申し上げます。「十分に気をつけて資格取得を目指して下さい」。

資格を多角的に見つめる

ここまで資格取得の際に考えておきたいポイントを見てきましたが、もうひとつだけ大切なポイントをお伝えしておきます。

以前「50代から考えるセカンドライフの生き方 準備編」という記事でも触れたのですが資格取得の間口についてのことです。

間口とは多角的な考え方や見方のことです。

「何のために資格を取得するのか」の「何のため」という部分・・・ここはいろんな角度から考える必要があります。

どういうことか・・・?。

たとえば「簿記」という資格があります。この資格は大変人気が高く経理職には必須の資格と言われています。

ただ簿記の知識は経営をしていく上でも絶対知っておいた方が良い知識でもあるわけです。

経営コンサルタントや営業だってそうです。

そう考えると簿記は経理のためだけの資格ではないと言うことになります。

このように勉強の延長線上に資格があり結果的に取得を目指すと捉えると間口が広がり知識も豊富になります。

勉強を頑張ったご褒美として資格取得という成果を目指していくのは大いに「あり」だと私は思います。

資格ばかりではなく頑張って勉強し身につけた知識や技能は決して無駄にはなりません。

ここは最後のポイントとして是非お伝えしておきたいと思います。

おまけに最近はネット環境の発達により、自宅に居ながらにして資格取得を目指せる時代です。

学びの間口も広くなっています。

生活スタイルに応じて活用していきたいですね。

最後に

今回は資格取得について考えてきました。

私エヌヒロも「キャリアコンサルタント」という国家資格の有資格者です。

今日私がお伝えしてきたポイントは私が国家資格を取得する中で感じた実感です。

私は若者の就職やキャリア形成を支援する仕事をしていていますので幸いにして保有する資格が役に立っています。

しかしポイントでお伝えした部分を最初からすべて意識していたかというと決してそうではありません。

資格取得と実務がリンクしたのは「運」もあったと思います。

その私が資格取得のプロセスを振り返って反省も込めて書いたのが今回の記事です。

ただこの「キャリアコンサルタント」という資格は大きな副産物も生みました。

それは今こうしてブログを書けているということです。

キャリアコンサルタントという資格を目指し勉強で得た知識があるからこそブログでキャリア系の記事を書くことができています。

一生懸命にやったことは何事も決して無駄にはなりません。

そういうことも頭に置きつつ資格取得について考えてみてはいかがでしょうか・・・?。

最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。

コメント