こんにちは。今回は計画の必要性について考えてみようと思います。
今の世の中は変化が激しい時代です。まさに激変の時代といって良いかと思います。こんな時代に先を見通すことは極めて難しく計画なんて一見無意味に思えてしまいます。
実際、多くの成功者が「計画なんて不要だ」と言っているのは事実です。では本当に計画することなんて意味の無いことなのでしょうか?。
ちなみに私は、計画は必要だと持っています。このブログを通して計画の重要性を発信してきました。
特にキャリアプランニングについては、その必要性をキャリアコンサルタントの立場から何度となく記事にしています。
今回はそんな計画を深掘りすることで、「計画が必要なのか、不要なのか」についてエヌヒロ流に答えを出していこうと思います。
結論:もちろん計画は必要です。その理由までお話しします。
今回の記事で分かること。
- 成功者が語る計画不要論から見えること
- 自分の軸の必要性
- 計画の必要性・・・またその理由
かなり濃い記事になっています。
計画は必要か否か
成功者の計画不要論
変化が激しく未来の予測が難しい現在、計画を立てて行動することに意味はあるのでしょうか?。
最近「計画なんて意味はない」「計画している時間なんて無駄」・・・そんな意見を良く聞くようになりました。
特にある分野で成功した人に多く聞かれる意見です。ここではそんな計画が必要ないという意見を便宜上「計画不要論」としておきます。
計画不要論の一部を列記してみます。
- 緻密な計画なんてなくていい
- 計画なんてくだらない
- 先のことなんて分からない
- 計画や予定はいらない
- 計画通りに物事は進まない
などなど・・・成功者の口から発せられると一定の説得力があるのも事実です。私自身もそんな成功者たちから多くのことを学ばせてもらっています。
そんな計画不要論を唱える成功者である彼・彼女たちが口を揃えて言うのが「行動の重要性」です。
「計画している時間や暇があったら、まず行動してやってみることが重要」だと彼・彼女たちは説いています。
全くその通りだと思います。
良く語られるのが「失敗を恐れず一心不乱に行動し気がついたら成功していた」っていうもの。カッコいいですよね。私も憧れます。
でもちょっと待って下さい。すべてを鵜呑みにする訳にはいかないようにも思うんです。
なぜか・・・?。
それは成功者である彼・彼女たちの計画不要論が「成功へのプロセス」と一緒に語られていないからです。
良く考えてみましょう。
この時に成功者はどういう思考をやってたんでしょう?。「失敗を恐れず一心不乱に」って部分を分析する必要があると思うんです。
「成功へのプロセス」の分析です。
次項では成功者が具体的に語らない「成功へのプロセス」を私なりに分析し「一心不乱」を解き明かしてみたいと思います。
「成功へのプロセス」を分析する
突出した行動力で成功を勝ち取った成功者と言われる人たちの「成功へのプロセス」を分析=因数分解してみたいと思います。
成功者はどういったプロセスを経て成功への階段を上っていったんでしょうか?。因数分解します。
- 何かに気づく
- 行動=チャレンジを始める
道のりの途中で多くの失敗があったことは予想される - 失敗を振り返り修正しながら行動する=チャレンジが続く
チャレンジには目標や計画が多分あったはず・・・なぜなら
何もなくチャレンジするのは単なる「バカ」であり「蛮行」
成功者には目標や目標を達成するための計画があったはず - 節目節目で振り返り計画を修正をしながら行動する=チャレンジを継続
成功者はこれを我慢強く繰り返した・・・だから成功した
これこそPDCAサイクルを回すことに他ならない
PDCAサイクルはP=計画から始まる
そう「計画」して行動を始めたのである
どうです・・・計画してますよね?。他のロジックがありますかね?。勝手な妄想かもしれませんが。
まー「バカ」になれる者が一番強いって意見もあるでしょう。蛮行も「結果が出ればすべて良し」と一時期は評価されるかもしれません。
でもそんなのは一発屋であり長期的に見て成功者とは言わないでしょう。
だからおそらくこのプロセスを踏んだと思うんです。一心不乱で行動してて「計画」に気づかなかっただけ。
だから計画不要論は成功者の後づけの意見だと私は思っています。
だって行き当たりばったりでこんなことが感覚的にやれる人って極々一部の天才だけだと思いませんか?。
もちろん成功者はある意味天才なんでしょう。こんなことが感覚的にやれるんでしょう。だから成功するんでしょう。
でも普通の人・・・私みたいな平々凡々な人間には、こんなことを感覚的にやるなんてことは絶対に不可能です。
計画は必要。成功者も結局は計画している。これが「成功へのプロセス」を分析=因数分解した私の結論です。
そしてもうひとつこのロジックから見えてくることがあります。これこそが成功者から学ぶべき一番大切なことなのです。
それは成功者が持っている「絶対的な軸のようなもの」です。
では成功者が持っている「絶対的な軸のようなもの」とは何か?。次項で解き明かしていきたいと思います。
計画の必要性
成功者に学ぶ「自分の軸」
成功へのプロセスを分析しましたが、そこから見えてくるものがあります。それは先ほどいった「絶対的な軸のようなもの」です。これを掘り下げてみましょう。
まず成功者に備わっているもの、それは「圧倒的な行動力」と「持続する力」でしょう。これは成功へのプロセスを見ても明らかです。まずは行動しています。
あれこれと考える前に行動している(ように見えます)。そして失敗にもめげない、あきらめない、続けている・・・この持続力。誰が見てもハッキリしています。
では成功者のこのような行動力や持続力を支えているのはいったい何なのでしょうか?。それこそがまさしく「絶対的な軸のようなもの」なのです。
では「絶対的な軸のようなもの」の正体を分析します。
ズバリ3つあります。それは
- ありたい自分
- ブレない判断軸
- 変化に気づくアンテナ
この3つです。
この3つの軸を成功者はセットで持っています。いわば「自分の軸」といえるものです。しかもそれぞれが相当に強固なのです。
では成功者はどうやってこれを手に入れたのでしょうか?。
これは簡単ですね。
それは「行動」であり「経験」であり「好奇心」です。成功者は好奇心を持って行動し、失敗してもめげずに行動を持続し経験値を増やしていった。
そうすることで「ありたい自分」が明確になったのです。
またそこにたどり着くための「ブレない判断軸」ができ上がったのです。
さらに環境や状況の変化に対する「変化に気づくアンテナ」を身につけたのです。
成功者は「自分の軸」を強固に持ち続けている。だから決断が早い。感覚で行動しているように見える。そこから「計画は必要ない」なんて話になってきているんです。
でもそれは違う。
成功者は「ありたい自分」を実現するために「ブレない判断軸」で決断し「変化に気づくアンテナ」で情報をキャッチし柔軟に対応している。
要は「不変の計画」があるんです。「ありたい自分」の実現という「不変の計画」です。それは「ビジョン」と言っていいかもしれません。
この「不変の計画」に合えば即断で行動し、合わなければ却下を即決しているのです。その都度その都度の計画なんて不要です。だって「不変の計画」が常にあるんですから。
逆に言うと「ありたい自分」「ブレない判断軸」「変化に気づくアンテナ」といった「自分の軸」を持てば私たちにもこれに近いことができる可能性もあるわけです。
でもそれには「行動力」と「持続力」が絶対に必要であることは言うまでもありません。
結論:やっぱり計画は必要です
結論としてやっぱり「計画」は必要です。
成功者が語る「計画不要論」を鵜呑みにしないことが大切です。
守るものがない人はそれでいいのかもしれません。しかし守るべきものがある本当のリーダーはそうはいかないでしょう。
大切なことはまず「ありたい自分:ビジョン」を明確にすること。
そしてそれを実現するために行動することです。リスクを恐れていては何も始まらないし何も変わりません。
しっかりと計画し行動する。ただし計画を変えていく「柔軟性」が欠かせないことを絶対に忘れないで下さい。
私は凡人なんで計画します。もしあなたが近いものを感じるのなら計画した方がいいと思います。
計画のポイントは「中長期的な視点と短期的な視点」を持つことです。そのことに関しては「キャリアプランの立て方【キャリアプランニングとは…その考え方と設計について】」に詳しく書いています。
要は在りたい自分の理想像を描き、それを実現するために直近では何をしなければならないか・・・ということです。
理想像を手に入れるために足元では何をするのか・・・未来と現在という2つの時間軸が必要です。これはクルマの両輪です。
そして変化の激しい時代にあって理想像に行きつくまでのプロセスは柔軟に変えていく。そうですPDCAサイクルを回していくんです。
PDCAサイクルをも成功者の中には否定している人もいますが、そんなの関係ありません。
見てきたように一部の天才はそれでもいいでしょう。もしかしたら一心不乱で自分の計画にも気づいていないのかもしれません。
でも私たちは違います。
私たち「市井の民」は成功者から学べることは謙虚に学び、私たちらしく「計画」し未来へ歩を進めるべきではないかと私は思います。
まずは「行動」です。そして「持続」すること。そこから始めてみましょう。
計画の必要性の「まとめ」
今回の記事をまとめます。
- 成功者も実は計画している
- 不変の計画を持っている
- 成功者の「行動力」「持続力」を見習う
- 成功者の「自分の軸」から学ぶ
- ありたい自分
- ブレない判断軸
- 変化に気づくアンテナ
- 自分の軸を持つには「行動~修正~行動」の繰り返し
- 変化には柔軟に対応していく
- 未来と現在の時間軸を持つ
結論として私は計画が必要だと思うし、これからもここで話したことをベースに行動していきます。
以前の記事で私は「最悪の事態を想定し行動する」と書いたことがあります。これもある意味「計画」のひとつでしょう。
でも計画不要論を唱える人たちからすると「計画にばかり時間をかけて全く行動しない人たち」は、計画こそが行動を妨げているように見えるのかもしれません。
そこは私もまったく同感で、同じ記事で私はこうも書いています。
「準備に対し考えすぎるのも問題ですし、完璧に準備できるものでもありません。」・・・と。
大切なのはやはり「行動」なのです。そして行動を「持続」すること。このことを頭にしっかり刻み、行動からの学びを計画に落とし込んでいきたいものです。
最後に
今回は「計画不要論」を唱える成功者の「成功へのプロセス」を分析することで「計画」の必要性を考えてきました。
何でも瞬時に判断し行動に移せる人がいます。一瞬何も考えていないようですが、今回見てきたようにそんなことは決してないのです。
しっかりとした「ありたい自分」があり「ブレない判断軸」を持ち「変化に気づくアンテナ」を立てているからこそ、そんなことができるのです。
何もそんな人のまねをする必要はないし、できるようになる必要もありません。しかしそこから学ぶものは必ずあるはずです。
私たちは成功者から学ぶべきことは謙虚に学び、しっかりと「計画」を立て「ありたい自分」を目指して「行動」を「持続」していきたいものです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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