こんにちは。今回はフリーランスの仕事探しについて考えていきます。
副業の解禁やパラレルワークの考え方が広がり、フリーランスという働き方が注目されています。
実際、フリーランスは増えており、内閣府のレポートによると日本のフリーランス人口は306万人~341万人程度推計されています。
私もフリーランス経験者です。フリーランスという働き方は大変魅力があり、私のブログコンセプトから言っても「フリーランス頑張れ!」とエールを贈りたい気持ちで一杯です。
しかしちょっと待って下さい。フリーランスとして生き延びていくためには大きな「壁」があります。
それは「どうやって仕事を探していくか」・・・そう「フリーランスの仕事探し」問題です。
ネットでフリーランスをググれば、やれメリットだのデメリットだの・・・フリーランスの種類などといった記事ばかりで、肝心な仕事探しについて具体的に言及しているサイトはほとんどありません。
と言うことで、フリーランスの仕事探しについての本質に、私エヌヒロが答えを出します。
今回の記事はこんな人のお役に立ちます。
- フリーランスとして働いている人
- フリーランスを目指している人
- フリーランスとして仕事の取り方を模索している人
- フリーランスとして安定的な仕事受注を目指している人
- 複数の仕事受注ルートを考えている人
この記事を役立てて下さい。
フリーランスの仕事探しの現状
ではフリーランスの仕事探しの現状から見ていきたいと思います。
あらかじめお断りしておきますが、今回の記事は「フリーランスの仕事探し」に特化しています。よってフリーランスの細かな内容については今回は触れていません。
フリーランスになるには、こちらの記事をどうぞ。
【フリーランスになるには準備が必要という本質を考える】
早速ですが、フリーランスがどのような手段で仕事(案件)を受注しているかご存知ですか?。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の「フリーランス白書2019」によると以下のようになっています。
- 人脈(知人の紹介含む)80.4%
- 過去・現在の取引先 59.4%
- 自分自身の広告宣伝活動30.7%
- クラウドソーシング 13.6%
- エージェントの利用 12.5%
- 求人広告 11.9%
- シェアリングサービス 2.1%
- その他 4.1%
いかがですか?
人脈(知人の紹介含む)が圧倒的に多い。加えてフリーランスになる前の取引先から仕事を受けているパターンがほとんどです。
内閣官房日本経済再生総合事務局が行った「フリーランス実態調査」によると、フリーランスの年齢構成は40歳以上のミドル・シニア層が全体の7割を占めます。
収入を見ると、本業として行うフリーランスの年収は「200万円以上300万円未満」が19%で最も多い結果っとなっています。
うーん???。低い!?。当たり前ですが、収入に満足しているフリーランスは4割もいません。
そして、フリーランスとして働く上での障壁として「収入が少ない・安定しない」と回答したフリーランスは59%にもなっています。当然と言えば当然です。
まーこういった数字に関しては、シニア層が生活費のプラスにするために、フリーランスをやってらっしゃる部分が大きく作用しているとは思いますが・・・。
でも、せっかくフリーランスとしての働き方を選択したにも関わらず、収入が少なく安定しないのは正直言って厳しい。
どうすれば良いのか?。
答えは一択。安定的に仕事を受注していくしか方法はないのです。
じゃーどうやって安定的に仕事を受注していくのか?。それが今回のテーマです。
ここがしっかりしていないとフリーランスにはなれません。というかフリーランスにならない方が良いです!。サラリーマンと変わらない収入ならフリーランスになった意味がない。
サラリーマン時代の人間関係という「しがらみ」から逃れ、自由になれただけでもイイ・・・なんて言っててはいけない!。
大切なのはフリーランスとして楽しく仕事をして生計を立て、変化の大きい時代をサバイバルしていくこと。
そのためには、仕事探し(仕事の受注手段)が重要なポイントになります。人脈や紹介に頼った仕事の受注方法ばかりではサバイバルしていくのは難しいのです。
さー仕事の安定受注に向けて、しっかりとしたスキームを作っていきましょう。人脈や知人の紹介だけに頼らない仕事の取り方を確立しましょう。
エージェントに頼るのもイイんですが、やはり自分で仕事を取っていけるルートを持っておくべきです(手数料も掛かりますしね)。それがフリーランスとしてやっていくリスクヘッジになるはずです。
仕事の受注ルート(受注方法)の組み合わせです。フリーランスの「仕事ポートフォリオ」です。
それでは次項から、フリーランスの仕事探しについて具体的に見ていきます。
フリーランスの仕事探しの本質
それではフリーランスの仕事探しについて具体的に見ていきます。
まずは本質論を。
仕事を探していくためには、そもそも企業は「なぜあなた(フリーランス)に仕事を頼むのか?」この問いをあなた自身が持つことが必要です。
企業は、社員でもなく協力会社でもない、あなた(フリーランス)に仕事を依頼するわけです。その理由を考えて下さい。その理由を考えれば色んなことが見えてきます。
「フリーランスの仕事探し」は、仕事を発注する側に立って「仕事を依頼する理由」を考えることが重要なのです。
私が考える「企業がフリーランスに仕事を依頼する理由」はこうです。
- 人手不足の補完
- 人材採用の回避(人件費、採用コストの削減)
- 自社内にないスキルの補完
- 企業間にはないスピードや手軽さ、低コストの必要性
- 企業の働き方改革(残業削減、休日の増加)
- フリーランスが持つノウハウの取り込み
- 社内人材の育成促進
こういった理由が考えられます。
そうすると企業から継続的に仕事の依頼を受けるためには次のようなキーワードが見えてきます。
- フリーランスとしての信頼性の確立
- 営業の必要性
- ネットワーク作り
- 仕事受注先の複線化
それでは、ひとつひとつを詳しく見ていきます。
フリーランスとしての信頼性の確立
企業から仕事を受注していくための大前提として、あなたに対する信頼は欠かせません。仕事を依頼する企業とあなたの間に信頼関係が成り立っていなくては、仕事が発生することはないのです。
ではどうやって信頼を確立するのか?。3点あげます。
- クラウドソーシングによる実績作り
- ブログによる情報発信
- 自分で営業する
それぞれを見ていきます。
クラウドソーシングによる実績作り
今の時代はクラウドソーシングという仕事を受注する便利なサービスがあります。
ここで大切なのは、仕事で得る収入よりも「信頼の醸成」です。そう、あなた自身を「信頼」という鎧で武装する必要があるのです。
できる限り多くの仕事を正確に高い質で処理することで「実績」という名の「信頼」を積み上げていって下さい。
中には小さな案件もあるでしょう。しかしそんな案件でも、しっかりと処理することで実績は確実に積み上がっていきまます。
実際クラウドソーシングの世界でも、あなたと発注者との間には信頼関係が必要です。信頼関係が無いと、どんな世界でも仕事は発生しないのです。
クラウドソーシングは仕事を得やすいサービスです。ただしこの段階では収入よりも「信頼」に重きを置いた活用法を頭に置き、仕事を受注していきましょう。
ブログによる情報発信
現在は誰もが情報の発信者になれる時代です。色んな方法がありますが、その中でもブログは大変有効な情報発信のツールです。
SNSもあります。これはこれで信頼の醸成に役立ちはします。しかし、ブログの圧倒的な文字量を活用することで、あなたという人間を訴えることが可能となるのです。
今まさに私も情報発信中です。
ブログでは、あなたの最も得意とする分野をどんどん情報発信していって下さい。そうすることで、あなたを大きくPRし、あなたに対する信頼を醸成することができます。
ブログの記事は、投稿するたびにあなたの資産になっていきます。そしてその資産は、必ず信頼のベースになってくれるはずです。
そしてその資産をベースにどんどん自分を売り込んでいきましょう。売り込むとは「自分で営業する」ってことです。
次にその「自分で営業する」ことを見ていきましょう。
自分で営業する
企業との信頼関係を構築するには、実はこれが一番有効です。「あなたの顔」が見えることこそが、信頼関係を構築する一番有効な方法なのです。
そのためには、自分で「営業」をやらなければなりません。
企業に自分で営業することで、サラリーマン時代やクラウドソーシングでの実績のアピール、またブログによる情報発信者というPR等々、信頼関係構築への道筋を作ることができます。
企業から信頼を得ることも仕事を得ることも、結局は「営業」なのです。
また営業を自分で行うことによるメリットは他にも多くあります。
営業上の「交渉」「折衝」「調整」といった経験の数々は、人脈やクラウドソーシング、エージェント等を頼った仕事の受注では決して得ることができない「商売の本質」を学ぶことができるのです。
「商売の本質」=「営業の本質」=「フリーランスの生き残る術」なのです。
ではその「営業」について次項でじっくり見ていきたいと思います。
営業の必要性
営業による仕事探しは今回の記事のキモになる部分です。
フリーランスに営業が必要な理由を考え てみます。
- 企業との信頼関係の構築
- 企業からの安定的・継続的な仕事の受注
- ネットワークの構築
特に「企業からの安定的・継続的な仕事の受注」という大命題をクリアするために「営業」は絶対に必要です。
では具体的にどういった動きで営業をしていけば良いのか。22年間におよぶ営業経験を持つ私が、フリーランスにお勧めする「営業のやり方」を見ていきましょう。
営業のやり方
営業は入り口が一番難しいものです。その入り口をどうしていくか。そこが重要です。
具体的なお話しをします。ポイントはずばり「求人」です。求人をポイントに営業をしていく。
流れは以下の通りです。
- あなたのスキルに対応した人材(職種)を求人している企業を探す
(indeedや求人サイト、ハローワークネットサービスを活用) - 企業が見つかれば対象企業の情報収集を行う
(HPやネットでググる、ここは超重要!手を抜かないで下さい) - 企業担当者に連絡:その求人をフリーランスとして代替できることをPR
(連絡はあなたが仕事を代替できるという実績を示すことができる手段で行う) - 担当者の反応次第で以降の対策を決める
大切なのは求人を日頃から見ておき、意中の企業を決めておくこと。企業の情報収集は必須です。実績を示すプレゼン資料はコンパクトにまとめ、分かりやすく作成しておいて下さい。
プレゼン資料は、添付ファイルとしてメールで送るのも有りです。
もちろん、1社目でうまくいくほど甘くはありません。複数社のリストアップが必要ですよ。一般的な営業(新規開拓)と同じだという認識が必要です。セールストークは入念に準備しておいて下さい
大変なのは分かります。しかしここを乗り切らないとフリーランスとしての未来はないと考えた方が良いです。
企業担当者への連絡が不調に終わった場合は、他の企業にアプローチを切り替えていきましょう。新規開拓に不調はつきものです。
ここで重要なことは不調のランク付けです。プレゼンまで行って断られるのと、門前払いとは全く違います。なぜ断られたのかの分析は必須です。
悪くても、あなたの実績を示すプレゼン資料を担当者の元に残すこと。ここを忘れないで下さい。
後はフォローアップあるのみです。
このやり方に違和感がある人は、もう一度「企業がフリーランスに仕事を依頼する理由」を見直して下さい。その上で他に良い方法があればそれを実行して下さい。
ただしその方法が「人脈や知人の紹介だけに頼らない仕事の受注方法」なのか、「エージェント頼り」でないか。また「企業からの継続的な仕事の受注という大命題をクリアする方法」なのかは十二分に検討し実行して下さい。
こんな記事が新聞にありました。
今年の6月に「マイナビ」が実施した調査によると、2021年卒業の大学生らの採用を予定していた企業のうち「全く採用が決まっていない」企業が36.6%になったことが分かった。前年比で9.1ポイント増。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「オンライン化」への対応に遅れた中小企業の採用への影響が大きかった。また「採用が全く決まっていない」と答えたのは、従業員300人未満の企業では43.3%、1000人以上の企業では16.0%となっている。
どうですか?。人材を獲得できていない企業は山ほどありますよ!。
私は今後、フリーランス人口やフリーランスに対する報酬は増えていくと考えています。
なぜか?。
それは、生産年齢人口の減少がトリガーとなり、ジョブ型雇用や通年採用の導入が加速し従来の日本型経営が崩壊し始めているからです。
そして、ジョブ型雇用や通年採用に対するフリーランスの親和性は極めて高い!。企業のジョブに対して時期を問わずに関わっていけるのですから!。もちろんフリーランスとしてです。
だからこそ安定的に仕事を受注できる企業を獲得しておく必要があるのです。それにはフリーランス自らが営業を行っていく必要があるのです。
ネットワーク作り
実績を買われクライアント企業に対し成果を残すことができれば、仕事を紹介してもらいましょう。
狙うのは「紹介が紹介を呼ぶネットワーク作りです」。
またSNS(特にTwitterやFacebook)とブログを駆使してネットワークを拡大し、あなたの仕事ネットワークを構築していって下さい。
仕事受注先の複線化
安定的な仕事探しに大切なことは、仕事受注先の複線化です。
安定的・継続的に仕事を取っていくためのルートは多いに越したことはありません。もしものことを考えてのリスクヘッジは重要です。
いくつかのルートを確立し仕事の受注サイクルを回し、必要に応じてルートを使い分けていく。
言わばあなただけの「仕事ポートフォリオ」とでもいって良いようなルートの組み合わせを作り上げていって下さい。
最後に
今回はフリーランスの仕事探しと題して「仕事の取り方の本質」を考えてきました。
私はこれからフリーランスは増えていき収入も増加すると思っています。理由は記事中で触れた通りです。
収入については経済状況にもよりますが、日本の人口推移や雇用の環境変化を考えるとスキルを持ったフリーランスが高い収入を得ていくのは必然であるように思えます。
ただしそんなフリーランスになっていくには当然のことながら「高いスキル」が必要になってきます。
今回はフリーランスの仕事探しの本質を見てきましたが、次回はフリーランスになるための本質を考えていきたいと思っています。
今回と次回の記事を合わせて「フリーランスの本質論2部作」としたいと思っています。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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