【資産運用4】リスクを減らす考え方【分散投資とポートフォリオ】

マネープラン

こんにちは。

今回は資産運用の4回目、リスクの第2弾として資産運用における「リスクを減らす考え方」を見ていきたいと思います。

資産運用でリスクを減らしていくために「分散投資とポートフォリオ」という考え方があります。

これから資産運用を始めていくには「リスクを減らす考え方」は絶対に知っておきたい、そしてそのベースになるのが「分散投資とポートフォリオ」なのです。

分散投資とは何なのか、またポートフォリオをどう考えていけばいいのか・・・今回も私の学びを共有する形でお伝えしていきます。

今回の記事で分かること。

  • 資産運用におけるリスクヘッジ
  • 分散投資とポートフォリオ
  • 分散投資とポートフォリオの具体例

私の学びをシェアします。

資産運用におけるリスクヘッジ

資産運用を行うにあたってはリスクがあるということを前回の記事でお伝えしました。

もう一回ここで定義を復習しておきます。

資産運用におけるリスク:価格・収益・リターンのブレ幅・変動幅・バラツキ

資産運用におけるリスクの定義は、価格や収益のブレ幅や変動幅を表すことを学びました。

変動幅が小さければリスクは小さい。変動幅が大きければリスクが大きい。ということになります。

そうであれば私たちは資産運用上のリスクにどうやって対応していけばいいのでしょうか?。そんなリスク対応(リスクヘッジ)の考え方が今回のテーマです。

私たちは生活を送っていく上で色んな経験をします。楽しい経験もあれば悲しい経験もあります。辛い経験や時には危ない経験も・・・。

色んな経験を通し私たちは経験値という引き出しを増やしています。そしてある出来事に対処しようとするとき、過去の経験を引っ張り出して対応していくわけです。

特に何か危険(リスク)を伴ったり、不安(リスク)が大きいときは対応も慎重になりますよね。

資産運用もこれと同じです。あなたの大切なお金をリスクを伴う金融商品で運用していくためには慎重な対応が求められる。

この考え方が資産運用におけるリスク対応(リスクヘッジ)の入り口です。

そして実際に資産運用を始めるには、このリスクヘッジの考え方をしっかりと学んだ上で行動していくということになります。

もちろん資産運用に絶対ということはありません。リスクもゼロにはなりません。

でも私たちはリスクヘッジの考え方を学ぶことで資産運用を有効活用し、リスクに見合ったリターンを得ていくことが可能になるのです。

では資産運用におけるリスクヘッジをどう考えていけばいいのか?。次項で見ていきたいと思います。

分散投資とポートフォリオ

資産運用におけるリスクは価格や収益の変動幅です。そのリスクをヘッジするということは変動のブレ幅を少なくしていくということに他なりません。

資産運用、特に投資おけるリスクヘッジの考え方のキモは「分散投資とポートフォリオ」になります。

分散投資・ポートフォリオとは何か?。詳しく見ていきたいと思います。

分散投資とは

分散投資と聞いて皆さんはどんなイメージを持ちますか?。言葉の響きから大体のところは想像できるんじゃないかと思います。

そうです。分散投資ってこんな考え方なんです。

分散投資
投資先をひとつに限定して投資するのではなく、複数の投資先に分散して投資することでリスクを低減させるという考え方。

これが分散投資です。

ひとつの投資先に資産を集中させた場合、仮に運用がうまくいかなかったらマイナスの影響が資産全体におよんでしまいます。

でも値動きの違う複数の投資先に資産を分散して運用すれば、リスクを分散しながら安定したリターンを期待することができるという考え方なのです。

投資の世界にはこんな格言があるんです。

卵はひとつのカゴに盛るな!。

どういうことか?。

想像して下さい。

あなたは卵をひとつのカゴに盛りました。あなたは不注意にもそのカゴを落としてしまった。当然すべての卵は割れてしまうでしょう。

でも、複数のカゴに分けて(分散して)卵を盛っておけば、仮にひとつのカゴを落としてしまったとしても他のカゴの卵には影響がなく割れずにすむ。


という意味なんです。

分散投資のことをうまく説明している格言ですね。

投資におけるリスクヘッジの考え方のひとつ目「分散投資」。覚えておいて下さい。

ポートフォリオとは

次に、資産運用におけるリスクヘッジの考え方の2つ目「ポートフォリオ」を見ていきます。

ポートフォリオとはこういうことです。

ポートフォリオ
投資の対象となる金融商品の具体的な組み合わせのこと。

具体的に「株式に○○%投資する」「債券に△△%投資する」というように、どの金融商品にどれだけ資産配分していくのか決めることを言います。

例えば株式に投資するとしたら「株の銘柄はどれにして何株ぐらい持つか?」というのを決めることですね。

そのことを「ポートフォリオを組む」といいます。

分散投資をしていく上でポートフォリオは重要な要素です。投資先を分散し、どういった金融商品を組み合わせていくのか。そこを考えていくのです。

ポートフォリオは投資の目標や資金的な余裕度によっても変わってきます。あなたの資産状況やライフプランと合わせて考えていく必要があるということです。

分散投資とポートフォリオの具体例

それでは実際に分散投資とポートフォリオはどう考えていけばいいのか。基本的なことを押さえたいと思います。

分散投資の具体例

具体的な分散の方法を見ていきます。分散の方法には4つの考え方があります。

  1. 資産の分散
    株式、債券、投資信託、年金・保険、預貯金など複数の金融商品に分散して投資すること
  2. 地域の分散
    国内・海外、先進国・新興国、欧州・アジアなど国内だけでなく海外も投資の対象と考え分散投資すること
  3. 通貨の分散
    円、米ドルその他、複数の通貨に分散して投資すること
  4. 時間の分散
    金融商品の購入時期を分散すること

こういった分散の考え方で複数の投資先に投資しリスクを軽減していくわけです。

資産運用上のリスクは価格や収益の変動幅でしたね。なのでそのブレ幅をできる限り少なくし期待通りのリターンを実現しようというものです。

異なる値動きをする複数の投資先に分散して資産を運用する。これが基本です。

ポートフォリオの具体例

次にポートフォリオの具体例を考えます。

分散投資のポートフォリオを決める際の参考になるのがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオです。

ご存知のようにGPIFは国民年金と厚生年金の積立金の管理運用を行っています。GPIFは世界でもトップクラスの年金運用機関なのです。

世界最大のファンドとも言われてますよね。

GPIFの2020年度第2四半期の運用状況を見ると運用資産額は167兆5,358円。2001年以降の収益率は年率で+3.09%、収益額は+74兆9,483円となっています。

経済の好不況のサイクルを経験してきたことを考えると、非常に堅調な運用結果になっているのです。

このGPIFのポートフォリオを参考にするのです。

GPIF基本ポートフォリオ:国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%

安定した年金の支払いのために「リスクを抑えながらリターンを効果的に得るために定められたのがこの基本ポートフォリオ」なのです。

実はこの基本ポートフォリオ、2020年の4月に変更になっています。5年半ぶりの変更だったようです。

新しい基本ポートフォリオは、国内債券の割合を35%→25%に引き下げ、外国債券の割合を15%→25%に引き上げています。

このように経済の状況や社会の変化に合わせてポートフォリオの見直しも行われています

あなたが資産運用をしていく中でポートフォリオを組み立てる際の参考になるのではないかと思います。

今回のまとめ

今回の記事をまとめます。

  • 資産運用にはリスク対応(リスクヘッジ)を考える
  • リスクヘッジは分散投資とポートフォリオを考える
    • 分散投資
      投資債をひとつに限定せず複数に分散すること
      卵はひとつのカゴに盛るな!
    • ポートフォリオ
      金融商品の具体的な組み合わせ
  • 分散投資の具体例
    • 資産の分散
    • 地域の分散
    • 通貨の分散
    • 時間の分散
  • ポートフォリオの具体例
    • GPIFの基本ポートフォリオを参考にしてみる
      国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%

何ごとも基本が大切です。しっかりと基本を押さえておきましょう。

最後に

今回は資産運用の4回目「分散投資とポートフォリオ」を見てきました。どちらともリスクを軽減するためには大切な考え方であり基本です。

私たちの実生活を考えてみてもリスクを減らすために色んなことをやっていると思います。資産運用でも同じことです。

資産運用、特に投資においてはリスクがつきものです。リスクとリターンの関係も以前の記事で見てきたことですね。

残念ながらリスクはゼロにはなりません。

だからこそ、まずはリスクの小さい金融商品で資産運用を経験すること、そして経験しながら学ぶことがリスクを知る確実な方法ではないかと思います。

最大のリスクは知らないことです。

私たちは学ぶことで知ることができます。学んで知ること・・・リスクを少しでも軽減していくための重要な心構えだと思っています。

最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。

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