カウンセリングとは?効果や相談との違い~話を聞いてほしい人におすすめ!

カウンセリング

こんにちは。

今回は、悩みを専門家に相談する「カウンセリング」について解説します。

あなたは、悩んだときに誰かに相談していますか? 日本人は、自分のことを他人に相談することが少ないように思います。

情報が氾濫し、誰もが簡単にアクセスできる時代。でも、人生や仕事の悩みってググっても中々解決しませんよね。

ではどうすればいいのか…そんなとき「カウンセリング」が役に立ちます。

私、エヌヒロは「キャリアコンサルタント」であり、JCDA認定の「キャリアカウンセラー」でもあります。

今回の記事は、こんなあなたのお役に立ちます。

悩んでるあなた
誰かに相談したいあなた
・相談できる人がいないあなた
相談をためらっているあなた
カウンセリングを受けるか迷っているあなた
カウンセリングについて知りたいあなた

悩みを一人で背負い込まず、カウンセリングを受ける効果について考えます。

悩んだら誰かに相談した方がいい!

結論からいうと、悩んだらカウンセリングを受けた方がいいです。でも日本人は、カウンセリングどころか相談自体が苦手だと言われています。

ある調査では、6割以上の人が「仕事上で悩みがある」と回答。調査によっては、8割以上との結果も!

そして驚くのは、悩みを持つ半数の人達が「悩みを相談できない、相談しない」と答えているのです。

なぜこんなことになるのか?

同じ調査によると、多くの人が「相談しても意味がない」と回答しています。

分からないでもありません。自分の悩み、例えば「会社での人間関係の悩み」なんか会社を辞めない限り解決しないように思えます。

しかし本当にそうでしょうか?

私は、悩んだら誰かに相談したほうがいい…できれば「カウンセリング」を受けたほうがいい…そう思います。

なぜか?

それは、第三者に話すことで「スッキリする」からです!

これだけで、あなたの不安や辛さが結構取り除けたりするのです。

本当に?

そう思われるあなたのために、私の経験から「カウンセリングの効果」について考えてみたいと思います。

カウンセリングを受けた方がいい理由

カウンセリングを受けた私の経験

私は製造業で長く営業をやっていました。

そんなある日、突然生産現場へ異動の話が…。動揺する私…。退職も考えましたが、当時の家庭の事情がそれを許さず異動を承諾しました。

もともと体力に自信がありモノ作りも嫌いでなかった私は、現場の仕事自体に問題は感じませんでした。

しかし生産現場の社員は若手が多く、独特の物の考え方や部署特有の文化に馴染めず「違和感」を抱え込むことになってしまいます。

交代勤務という働き方の変化もあり、生活リズムが崩れ違和感は増していきました。眠れない日が続き違和感は次第に「仕事ができなくなるのでは…」という不安に変わっていきました。

気分は鬱っぽくなり、仕事には集中できず、睡眠も不安定…そんな負のサイクルに陥ることに…。

このままではダメになる…そう考えた私は、心療内科への相談を決意。カウンセリングを受けることにしたのです。

医師のカウンセラーは私の話をひたすら聴き、受け止めてくれました。頷きながら…時折肯定的な言葉をはさみ…聴き続ける…。

私のことを認めてくれている…そんな感じでした。

そして「話したくなったらまた来て下さい」と言って、眠れない時には無理をしないでと安定剤を処方してくれました。

カウンセリングが終わった私は、「フゥ~」っと…心から重荷がおりて気持ちが軽くなったのを今でもハッキリ覚えています。

特に自分の悩みや迷いを受け入れてくれた…自分を認めてくれた…そこが大きかったように思います。

まさに私は「スッキリ」したのです。

そして思いました…「これがカウンセリングか!?」と…。

何回か通うちに、私は元気を取り戻し普通に仕事ができるようになりました。

カウンセラーは特別なことを私に言ったり励ましたりした訳ではありません。ただ私の話を真剣に聴いてくれた…そして肯定的に受け入れてくれた…ただそれだけなのです。

そうカウンセラーは私の話を「傾聴」してくれたのです。

そして私は気持ちが楽になったのです。

人はなぜ悩むのか?

人はなぜ悩むのでしょうか?

理由は人それぞれでしょう。悩みを一括りにすることはできません。でも悩みの本質は同じだと思っています。

悩みの本質。それは…「思い通りか、思い通りでないか」…私たちはこれで悩むのです。

思い通りに物事が運べば悩むことはないでしょう。しかし、物事が思い通りにいかなかったとき、私たちは悩んでしまいます。物事に違いはあれど…。

そして色んなことが複雑に絡み合う現代社会では、物事がうまくいかないことの方が多い。多くの人が悩みを抱えるのも当然です。

しかも、その悩みの本質に自分では中々気づけない…。忙しい毎日が、気づく時間を与えてくれない…。気づく余裕がない…。

こんなときこそ、実は「自分を客観的に見る」必要があります

その自分を客観的に見る際の「鏡の役割」を果たしてくれるのが、カウンセリングでありカウンセラーなのです。

カウンセリングとは

カウンリングついて解説します。

カウンセリング
専門資格を持ったカウンセラーが、相談者が抱える悩みや不安を解決できるようにするプロセス。カウンセラーはアドバイスより、相談者との対話を通して、相談者自身が自分で考えを整理し、解決への気づきを得るように導く役割を担う。

カウンセラーは、特別なアドバイスをくれるわけではありません(状況によりアドバイスや助言をすることもあります)。

悩みで自分を客観的に見ることができなくなるほど混乱している相談者の頭の中を、うまく整理できるように気づきを促してくれる…そんな感じです。

私の場合でいうと、営業から現場へ異動になり、違う環境で若手と働いていて感じた違和感に対して…

「違和感を持つ=当たり前」

「違和感や不安=悪いことではない」

「突然の異動や環境の変化=戸惑うのは誰だって同じ」

ことに気づかされました。

でも、私はそれで悩んでいた…。それが、自分だけではない…誰だって悩むんだ…悩むことは悪いことではない…。それに気づいた。

今考えれば当たり前のことですが、そのときは頭が混乱してその事に気づけなかった。

この気づきのおかげで私はスッキリし、そして楽になった。気持ちを切り替えることができたのです。

その後は前向きに現場仕事に取り組むことができ、現場での7年半の経験は今の仕事=キャリアコンサルティングに大きく役立っています。

ここで私が気づいたことは、カウンセラーがアドバイスをくれたのではありません。「私が気づいた!」のです。ここが「相談」と大きく違うところです。

相談
相談者に対して、相談を受けた人が自らの経験や知識から、解決方法を教えたり意見を言ってアドバイスすること。相談者は、自分が何をしたいのか何を求めているのか…自分で自分のことを分かっていることが基本。

相談って自分の方向性がある程度見えていて、その中で分からない部分を確認する…そんなイメージですよね。

だから、相談を受けた人は自分が知っている範囲でアドバイスをする。自分の経験や知識をもとに相談者に対して解決策を与えるのです。

でもカウンセリングは違う。

カウンセラーは基本的にアドバイスをしません。だから、カウンセラーの経験や知識は一切関係ないし必要ですらないのです。

なぜか?

「答えは相談者自身の中にある」からです。

自分の中の答えに気づくプロセス…それがカウンセリングであり、カウンセラーはそのサポートをする役割なのです。

あなたが誰かに相談したとき、こんな経験はありませんか?

「そんなこと分かってるよ!だから相談してるんだよ」とか…。

「あ~また同じことか…みんな同じこと言うよな」とか…。

「それは私にはできない!」とか…。

相談を受けた人は相談者に対して、悩みを解決して欲しいと自分の経験や知識をもとに一生懸命アドバイスをしますが、そのアドバイスが相談者にマッチするかは分からないのです。

なぜなら、相談を受けた人のアドバイスが自分自身の解決方法や一般論になってしまうから。

答えは相談者の中にしかないのです。

カウンセリングの効果

そんなカウンセリングですが、効果を考えてみましょう。

  • スッキリする
  • 気持ちや心が軽くなる
  • 癒される
  • 頭の中が整理できる
  • 新しい気づきが得られる
  • 自分を深く知ることができる
  • 自己成長につながる
  • 問題解決力が高まる

心に乗っかっていた重石が取れて気持ちがスッキリ軽くなる!混乱していた頭の中が整理されて今後の方向性が見えてくる!そんな感じです。

それは新たな気づきであり自分自身を知ることでもある…これがカウンセリングの効果です。

30分ぐらいのカウンセリングでも、自分の話を真剣に聴いてもらうことで「悩み・不安・ストレス」がずいぶん取り除ける。これだけでも効果は大きい。実感として、私はそう思います。

カウンセリングの世界では「話すは離す」と良く言われます。

そうです、何かを「話す」ことは、何かを「離す」こと…自分の悩みを「話す」ことで、悩みを自分から「離す」…それが新たな気づきにつながっていく…そのプロセスがカウンセリングなのです。

カウンセリングを受けない理由

心理カウンセリングの調査データでは、「カウンセリングを利用したことがない人」が全体で94%という高い数字になっています。

多くの人がカウンセリングを受けない現状が見えてきます。

日本は自己責任の国と言われています。

失敗やトラブル…何かあれば「自分が悪い」「それは自己責任」「甘えは許されない」と、責任を全部自分に背負い込み、悩んでしまう人が多いのです。

それでもカウンセリングを受けない…その理由を考えてみます。

  • 自分の悩みを知らない人には言えない
  • 外に漏れそうで怖い(周囲の目が気になる)
  • 自分を否定されそう
  • 時間が取れない
  • 費用的にきつい
  • 病んでいる人が受けるもの(病気だと思われそう)
  • 自分で解決したい
  • どうせ解決しない

カウンセリングを受けない理由は様々です。

私の経験でも話しましたが、カウンセラーがあなたを否定することなんてありません。ひたすらあなたを認め、そして受け止めてくれます。

時間がない…大丈夫です!最近はオンラインカウンセリングも当たり前になりました。

相談内容が外に漏れそうで怖い?

心配いりません!カウンセリングを受ける相談者は守られているんです。

相談者は守られている!

カウンセリングを受ける相談者は守られています。相談者がカウンセラーに話したことは原則的に外部や他者に漏れることはありません。

なぜなら、カウンセラーには「守秘義務」があるからです。

守秘義務
カウンセリングで知り得た情報は、本人(相談者)の同意なくして他者に伝えることはないということ。カウンセリングの記録や検査、個人情報などは厳重に管理されている。

例えば、

  • カウンセリングに通っていること
  • カウンセリングの内容
  • カウンセリングの予約状況

こんな問い合わせが、家族や親戚、パートナーや会社からあったとしても、カウンセラーが情報を漏らすことはありません。

このように相談者の秘密は守られています。だから安心してカウンセリングを受けることができるのです。

ただし、一部の例外はあります。

  • 裁判所命令で情報の開示を求められた場合
  • 事件にかかわる場合
  • 相談者の生命や財産に関わる場合
  • 相談者が他人に深刻な危害を加える可能性がある場合

このようにカウンセリングは、相談者とカウンセラーの信頼関係で成り立っているのです。

最後に

私はもっともっとカウンセリングが身近なものとなり、悩んだりメンタル的にへこんだり…そんな方々が減っていくことを望んでいます。

そして、みんながのびのびと自由になれればいい…そう思っています。

そのために、自分の調子を整える手段としてカウンセリングを気軽に活用する。機械や車だって定期的にメンテナンスをやりますよね。人間だって同じです。

いえ!人間だからこそメンテナンスが必要なのです。

人は機械じゃありません。機械にはない感情があります。一旦不調になったら深刻です。機械のように部品を交換すれば済むなんてありえないのです。

そうなる前にカウンセリングを受けてみましょう!

新しい自分に気づけるはずです!

最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。

コメント