こんにちは。
今回から「資産運用」をテーマにして定期的にブログを書いていきます。
キャリア系がメインテーマの私のブログですが、実は働き方のスタイルと「資産運用」は密接に関係してるんです。
なぜか・・・?
それは資産運用の実績次第で働き方の自由度が広がってくるからです。
お金を運用しある程度の資産ができれば働く時間を減らせるかもしれません。また、運用益が大きければ働くことそのものが必要で無くなるかもしれません。
このように資産形成と働くことってリンクしてるんですね。
ということで、これから定期的に資産運用についてブログで取り上げていこうと思います。と言っても私自身、人にレクチャーできるほど資産運用に詳しいわけではありません。
なので・・・皆さんと一緒に、このブログを通して資産運用を勉強していくといった感じで記事を書いていこうと思います。
私の学びを共有するといったスタンスです。
何回シリーズになるか分かりませんが「資産運用」という視点で思いつくトピックを色々取り上げていきます。
今回は【資産運用1】として「資産形成」についてお話しします。簡単な基本中の基本です。簡単すぎるといわれる方は読み飛ばして下さい。
今回の記事で分かること。
- 資産形成とは、資産運用とは
- 資産形成の必要性
- 資産形成の方法
資産形成と資産運用
最初に資産形成とは何か、また資産運用とは何かを見ていきます。
資産形成とは
まずは資産形成について説明します。
資産形成
現時点で資産がほぼない状態の人が少しずつコツコツと資産を増やしていくこと。
色んな説明の仕方や解釈があるとは思いますが、ここでは上記のように定義させてもらいます。
これまで自分の資産というものを意識してこなかった人は多いかと思います。
そんな人が何かのきっかけで「資産を増やそう」と考え始め、実際に資産を増やしていくことを資産形成と言います。
何をきっかけにするか・・・これは人それぞれです。よく言われる老後資金はその代表でしょう。
そのきっかけを元に「何のために」という目標を決め資産をすこしずつ形成していく(増やしていく)。これが資産形成のイメージです。
どうです・・・イメージをつかんでもらえたでしょうか?
次に資産形成と似た言葉で「資産運用」というのがあります。次項ではこの「資産運用」について説明していきます。
資産運用とは
「資産運用」とは何でしょうか?
前項の資産形成よりは良く聞く言葉だと思います。
資産運用ってこういうことです。
資産運用
ある程度の資産を持っている人(資産形成している人)が、その資産を活用(運用)することで自分の資産をさらに増やしていくこと。積立金額・金利・積立期間の視点が重要。
要は資産形成を考えてお金を増やしていくプロセスを資産運用っていうんですね。だからある程度の資産を持っていないと資産運用なんてできません。
目の前の生活に必死な人は資産運用する余裕なんてきっとないでしょう。だから「ある程度の資産を持っている人」という条件を入れています。
資産運用は生活に立脚したものです。「何のために」という目標を決めるというお話しをしました。そこを思い出しましょう。
もちろん運用の目標は多岐にわたります。老後資金の人もいればベンチャー企業の成長に投資しIPOによる大きなリターンを考える人もいるでしょう。
でも大切な生活を無視して資産運用するなんてそれは資産運用ではなく単なる「博打:バクチ」です。私は博打なんて絶対おすすめしません。
生活に立脚した目標を明確に持って資産運用を行い資産形成をしていくようにして下さい。それが資産運用の基本です。
ではなぜ資産形成や資産運用といったことが必要となってきているのか・・・次項で見ていきたいと思います。
資産形成の必要性
資産形成の必要性は人それぞれです。この項では日本が抱える構造的な問題と合わせてその必要性を考えてみます。
資産形成が必要な理由
日本は少子高齢化です。この流れは変わらないでしょう。なぜかって国は何の方策も打ててません。
子供を産める女性の数はすでに決まっています。今さら増やせません。人口推計を見れば将来の日本がある程度見えてくるわけです。
子供が減り高齢者が増えると言うことは、お分かりの通り今まで成り立っていた制度が次第に成り立たなくなってくると言うことです。
こうなるとやはり将来への不安は大きいですよね。特に日本人って将来への不安を強く感じてしまう特性があります。将来への不安=老後不安といっても良いでしょう。
今後年金の目減りは避けられないでしょう。老後に向けた資金は大きな問題なのです。
老後資金は教育資金・住宅資金とならんで人生の3大資金と言われています。ここへの対策は資産形成の大きな動機づけになります。
特に老後資金は教育資金や住宅資金と違って借りてくることができませんよね。にもかかわらずぞっとする調査結果があるんです。
それは「高齢者世帯の貯蓄がない割合」です。厚生労働省の「国民生活基本調査」によると高齢者世帯の14.3%が「貯蓄がない」という結果になっています。
どうですか?
決して少ない数字ではありませんよね。年金だけでやっていけるのか?
こういった状況の中、コロナ禍に対する経済対策への期待を織り込んで株価だけは爆上げしてます。
じゃーそれに比例して実体経済が良くなるのか?
また私たちの給料が爆上げするのか?
なんてことには残念ながらならないでしょう。
足下を見れば経済が逼迫しているのは明らかです。
おまけにコロナ禍がデジタル化の遅れや旧態依然とした産業構造など、日本の化けの皮をはぎ構造的問題を露呈させてしまいました。
こういった現状にあっては国や社会が私たちをどこまで守ってくれるか分からないのです。
そうであれば私たちにできるの「自分の身は自分で守る」という発想が必要。早くからの資産形成ということになります。自分の身は自分で守るんです。
できるだけ早くから資産形成を始めることが老後不安への有効な対策になるのです。
念のために断っておきますが、私は不安を煽っているわけではありません。事実を言っているだけです。
別に資産がなくても不安を感じない人は今まで通りでOKですよ。何とかなると思っている人もOKです。不安の感じ方は人それぞれです。
事実を前にしてどう判断するかは自由だからです。
実は私も極端に不安というわけではありません。でも不安がないというわけでもありません。
それでも資産形成は絶対必要だと思っています。だから勉強しています。それを共有しているだけです。それだけです。
始めるタイミング
資産形成を始めるタイミングを考えてみます。
私は思いますけど、余裕があるのなら早ければ早いほうがいいと思います。
人生の3大資金を思い出して下さい。教育資金、住宅資金、老後資金でしたね。どうしても必要になるお金があります。
まずは必要になるお金を把握することから始めて下さい。
無理する必要はありませんし難しく考える必要もないと思います。自分で資産形成を始められると感じたときに始めれば良いと私は思います。
資産形成のプロがネット上でも色んなことを言ってますが、あくまでも自分の生活に立脚したタイミングを考えて下さい。
ただし資産形成は行う期間が長ければ長いほど資産は増えていきます。これは当たり前ですよね。
月々いくら積み立てるのか。何年積み立てるのか。どういった方法で資産形成を行うのか。また想定利回りはどうなのか・・・こういったことで変わってきます。
この辺りは金融庁が「資産運用シミュレーション」という便利なものを公開しています。これに数字を当てはめて参考にしてみて下さい。
面白いですよ。3種類の方向からシミュレーションできます。
期間を短くしたいならどうすれば良いかも分かりますよね。資産形成を始めるタイミングを考えるのにぜひ役立てて下さい。
資産形成の方法
ここでは資産形成の方法を見ていきます。
節約
まずは「節約」です。
「節約が資産形成?」と言われるかもしれません。ハイ、運用とは違うでしょう。でも私は立派な資産形成だと思っています。資産形成の基本です。
だって考えてみて下さい。
節約する意識がない人に資産形成がはたしてできると思いますか?
百歩譲ってできたとしましょう。でも節約の意識がない人は形成した資産を早晩食いつぶしてしまうでしょう。
そういった意味で言えば節約と資産形成はつながっているのです。
資産形成で運用するお金の額で運用実績は変わってきます。その運用するお金の原資は節約の中からしか生まれてこない。そう節約は重要な資産形成の一部なんです。
車の両輪と言っていいと思います。
では何を節約していくのか。思いつくものを列記します。
- 通信費(格安SIM)
- 長期ローン(マイホーム・車)
- 保険
- 教育費
- 外食
こういったものは必要性を一回見直してみて下さい。
マイホームや車の長期ローンを組まれた方はしかたありませんが、これから購入を計画されている方はもう一回本当に必要なのか検討しましょう。
住宅のスタイル、車のグレードなどなど・・・。
通信費については特別な理由もなく「2年縛り」や「面倒くさい」や「良く分からない」が理由であれば早急に格安SIMに変えた方がいいと思います。
保険や教育費も見直せませんか?
その外食は必要ですか?
もう一回考えてみましょう。
毎月の出費については「月々の出費 × 12ヶ月」で考える癖をつけて下さい。結構な額になるのが分かると思います。
これが「× 年数」になっていくんです。気をつけましょう。
貯金
資産形成の王道です。貯めることが目的の資産運用です。元本が保証されリスクもほぼないでしょう。
今後銀行(特に地方銀行)は再編の波に飲み込まれることは間違いありませんが、つぶれるよりましです。
仮につぶれても元本1000万円とその利息はペイオフで保証されます。それ以上は破綻時の状況による支払いになります。
直接的なリスクはこんなところですが、貯金は金利が低い。超々低金利。
現在の普通預金の金利は0.001%(300万円未満)。あなたが100万円を1年間銀行に預けてても10円しか増えません(税引き前、税引き後は9円・・・涙)。
でも地道にコツコツと時間はかかる・・・で考えれば貯金は資産形成の王道だと思います。
普通預金・定期預金・積立定期預金あたりが主な金融商品ということになります。
投資
投資は貯金とは違って「増やすことが目的の資産運用」です。
貯金と違い大きく資産を増やせる可能性があります。でも元本が保証されているわけではありません。
いわゆる「リスク」があるわけです。リターンが大きい投資であればあるほどリスクも大きくなります。
金融商品としてはリスクの少ない「国債・社債」からリスクの幅がある程度広い「投資信託」といったものがあります。
ハイリスク・ハイリーターンで言えば「FXや仮想通貨」などがあげられます。
その他「株式投資」「ETF:上場投資信託」「不動産投資」「REIT:不動産投資信託」「金」などが主だった金融商品でしょう。
ちなみに金融商品ではなく制度になりますが、最近ブームの「NISA・つみたてNISA・iDeCo」もありますよ。
個々の商品や制度については今回のところはググって下さい。後々には取り上げるつもりです。
投資の最後にリスクについて考えて欲しいことがあります。それは「日本人のリスク感」についてです。
良く「日本人はリスクをとらない」なんて言われますよね。最近でこそ多少は投資への動きが出てきましたが、実際投資よりも貯金の方が断然多いようです。
でも本当に日本人はリスクを取らないんでしょうか?
まずはリスクの意味を確認します。
リスク
新語時事用語辞典
将来いずれかの時に起こる不確定な事象とその影響という意味。日本語においては「何か悪い事が起こる可能性」「予想通りにいかない危険」「危機が生じる度合い」など「危険」や「危機」をさすことが多い
こう書いてあります。
一般的には日本人はこういったリスクを嫌うとか取らないなんて言われています。でもそうとばかりは言えないような気がします。
いくつかありますが、ここでは例をひとつあげます。
それは「住宅」です。マイホームです。
一般的に住宅などは「リスク資産」と考えられています。価格の変動が激しいからです。
でも日本人の資産状況を見ると、1世帯あたりの実物資産の約65%が住宅や宅地資産といったリスク資産となっています(稼ぐ人は思い込みを捨てる/坂口孝則 著より)。
実は十分にリスクを取っているんです。
住宅ローンだって同じです。住宅というリスク資産に35年ローンを組むんです。マイホームを建てるのってある意味不動産投資と同じですよね。
私は何もマイホームが悪いとか住宅ローンを組むべきでないなんて言っているわけではありません。
投資案件に対してリスキーだと思っているのに、ことマイホームが持つリスクについては理解が進んでいない現実がある。それって「怖いこと」だということを言いたいだけです。
実際、2004年をピークに住宅ローン破産者は減っていましたが2018年からまた増えてきています。
「投資」について「リスク」について考えていそうで実は考えていない・・・そんな日本人の姿が見え隠れします。
マイホームも流れで買っているような・・・そんな感じがします。
私たちは「リスク」についてしっかりと勉強した方がいい時期にきているのではないか・・・そう思っています。
これからはVUCA(ブーカ)の時代と言われています。
VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったものです。
これからの社会環境はVUCAの4つが当たり前のようになってくるという考え方です。簡単に読み解ける時代でなくなってくるということ。
VUCAの時代だからこそ、リスクについての正しい知識が求めれれているように感じています。
今回のまとめ
今回の記事をまとめます。
- 資産形成
資産がない人が少しずつ資産を増やすこと - 資産運用
資産を持っている人が資産を活用し資産を増やすこと - 資産形成は日本の現状から見ても必要である
- 資産形成はできるだけ早いタイミングで始めた方が良い
- 資産形成の方法
節約
貯金
投資 - VUCAの時代はリスクに対する正しい知識が必要
資産運用の1回目でした。まだまだ続きますよ。お楽しみに。
最後に
資産運用の1回目として資産形成の基本を見てきました。
記事中でも書きましたが資産運用と働き方は密接に関係しています。私たちは基本的に生活のために働いているわけです。
ということはある程度の資産を持つことで働くことから解放される可能性もあるはずです。実際大きな資産を築きセミリタイアしている人は多いですよね。
私は何もセミリタイアをすすめているわけではありません。でも資産を築くことで自由が手に入るのも事実なのです。
あのドストエフスキーは「お金は鋳造された自由である」と書きました。古今東西、お金と自由の関係性はやっぱり大きな問題なんでしょう。
これからも資産運用については記事を書いていきます。先にも言いましたが、私の学びを共有するスタンスで書いていきます。
資産運用のプロとは違い「キャリアと自由という側面」から資産運用を今後も考えていきたいと思っています。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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