不安を解消し気持ちを落ち着かせよう【不安を抑える方法8選】

意識改革

こんにちはエヌヒロです。

今回は「不安」について考えていきます。

不安に襲われることって誰にでもあることです。

問題はその不安をどう受け止めてどう解消していくのか…?

今回は不安を解消し行動的に生きていくための方法を考えていきます。

今回の記事はこんな人のお役に立ちます。

  • 不安をかかえている人
  • 行動に不安を感じてしまう人
  • 不安を克服したい人
  • 心配性の人
  • 自分らしく行動的に生きたい人

こんな人は必読です。

不安とは

私たちが感じる不安とはどういうものでしょうか?

私たちは何かをやろうとするとき不安を感じてしまいます。

まずは不安とは何かを考えてみます。

不安
①気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから気持ちが落
ち着かないこと。
② 人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分。原因や対象がわからない点で
 恐れと異なる。実存主義など現代哲学の主要概念。
③ 漠とした恐れの感情。動悸・発汗などの身体的徴候を伴うことが多い。

三省堂 大辞林 第三版

辞書を引くとこんな難しいことが書いてあります。

私たちはこんな難しいことを考えながら不安を感じているわけではありませんが、辞書を引く限り不安は難しい感情なんだということが分かります。

芥川龍之介は「或旧友へ送る手記」の中に「唯ぼんやりした不安」という言葉を遺し世を去りました。

不安は大きくなると震えや動機、冷や汗など身体的にもその徴候が現れてきます。

だれでも経験があるのではないかと思います…私もあります。

ただし、悪いことばかりに対して起こるものでもありません。

例えば「明日の試合に勝てるだろうか」とか「次回のテストは良い点数が取れるだろうか」とか何かにうっすらと期待する場合にも不安って感じますよね。

このことから不安を分かりやすく文字にするとこうなります。

不安

不安とは「何が起こるのか」「どんな結果になるのか」分からない漠然とした「恐れ」や「期待」が引き起こす感情。

このような感じでしょうか。

そして誰でも少なからず不安をかかえて日常生活を送っているのではないかと思います。

私たちはなぜ不安を感じてしまうのか…次項で考えていきます。

不安を感じる理由

なぜ不安を感じるのか

不安を感じる要素をあげてみます。

  • 失敗への恐れ
  • 自信のなさ
  • 結果への不透明感
  • 知識不足
  • 行動するリスク
  • 変化への適応
  • 周囲の目
  • 過度のこだわり

こういうことが要因となり不安をを感じてしまうわけです。

不安はネガティブな感情と思われがちですが悪いことばかりでもありません。

不安というのは実は大切な感情なのです。

なぜか…?

例えば、不安を感じるからこそ「危険から身を守り逃げることができる」のです。

このように不安は、私たちの身をを守ってくれる大切な感情でもあるのです。

少しアカデミックな話をします。

不安や恐れといった感情は、脳の大脳辺縁系の一部である「偏桃体」という器官が深くかかわっていています。

大脳辺縁系は大脳の古い皮質だといわれています。

要するに不安や恐れといった感情は、私たちが身を守るために感じる原始的な感情でもあるわけです。

偏桃体は私たちの「情動」に深く関与していて不安や恐怖、怒りやコンプレックスといった感情を引き起こします。

別の見方をすると不安や恐怖、怒りやコンプレックスというものは私たちを行動に駆り立てるエネルギーでもあるのです。

このことからも私たちは不安とうまく付き合い、うまく処理しながら前向きなエネルギーに変えていく必要があるといえるのです。

不安をエネルギーに変える

不安という感情は「悪」ではないことが分かりました。

そのためには不安をうまく処理し前向きなエネルギーに変えていく必要があるのです。

もう少しアカデミックに「脳の特性」についてお話しします。

不安をうまく処理し(解消し)エネルギーに変えるためには「脳の特性」を分かっておく必要があります。

なぜなら、私たちの脳は不安を処理し(解消し)エネルギーに変える(変化する)特性を持っているからです。

可塑性(かそせい)。

この言葉を聞いたことはありますか?

聞きなれない言葉ですよね。

難しそう。

可塑性

一定以上の力を加えると、どのようにでも変化可能な状態になること

可塑性とはこんな意味です。

分かりやすく例えると「粘土」をイメージして下さい。

子供の頃に「粘土」で遊んだ経験はあると思います。

粘土は力を加えることで、どんな形にも変えることができます。

それが「可塑性」と考えて下さい。

実は脳も「可塑性」を持っているのです。

一定以上の力が加わると脳は「新しい機能を獲得する」という特性を持っています。

ここで言う一定以上の力とは「新たな学習や記憶」と捉えて下さい。

脳に新たな学習や記憶が加わると学習能力や記憶の量が上がったり増えたりします。

これは脳が変化したことなのです(新しい機能を獲得した)。

乱暴に言うと脳は「上書きできる」ということ。

私たちが勉強して知識を増やせるのは脳の可塑性がなせる技だったのです。

凄いです…脳には無限の可能性を感じます…勉強も頑張りたくなりませんか?

脳は鍛えれば鍛えただけ変化していきます。

そして脳を鍛えるのに年齢は関係ありません。

脳を鍛えるのに遅すぎるこはないのです。

このような脳の特性を考ええば、不安を処理し(解消し)前向きなエネルギーに変えることは不可能ではないことが分かります。

鍛え方次第なのです。

そんなことも頭に入れつつ次項からの不安を解消する方法を見ていきましょう。

(注)脳の可塑性についての説明は詳細を省き簡単にしています。詳しくは知りたい方は専門書を引いて
   下さい。

不安を解消し抑える方法8選

冷静になる

冷静になりましょう!

不安に襲われたとき私たちはどうしても冷静さを失ってしまいます。

後になり振り返ってみると「こんなことで不安を感じてたんだ?」こんな状況です。

冷静に物事を見つめることで気づかなかったことに気づき、物事の本質が見えてきます。

その見えてきた本質を深掘りしていって下さい。

ゆっくりでじっくりでOK…もう一回の不安と冷静に向き合ってみて下さい。

見えなかったものが見えてきて解決への道筋が分かるかもしれません。

不安に襲われたら冷静に不安を見つめる…大切なポイントです。

自分を理解する

次は「自分自身を理解すること」です。

自分を分かっていなければ次にどんな行動を取れるのかが分かりません。

自分を理解するためには「自分の棚卸し」をすることです。

棚卸しの方法についてはコチラの記事を参考にして下さい。

自分の強みや弱み、考え方の特徴や偏りを理解していると不安を感じたとき心に余裕が生まれます。

そしてうまく対処していけるものです。

不安を解消するために「自分を理解する」ことを忘れないで下さい。

勉強する

不安を感じるのは「知らない」ことに起因している場合が多いものです。

そうであれば勉強するだけ…ある意味簡単です。

勉強や学びは裏切りません。

繰り返し繰り返し勉強し学んでいく。

不安が不安でなくなるはずです。

それはあなたに自信がついてきた証拠です。

勉強方法についてはコチラの記事も参考にして下さい。

準備をする

何かを始めるとき、事前の準備は欠かせません。

準備するだけで不安を解消できるものです。

何ごとも行き当たりばったりではうまくいくはずがありません。

私は何かをするとき、「最悪の事態を想定する」ことを基本にしています。

最悪の事態を想定し準備することで不安を解消しています。

準備をすることで不安が解消され気持ちに余裕が出てきます。

当然、行動しやすくなります。

事前の準備は不安を解消する確実な方法なのです。

誰かをまねる

あなたの周りにロールモデル(お手本)になる人はいませんか…その人を「まねる」のです。

ロールモデルの存在があればその人を「まねる」ことで不安を解消することができます。

同じ職場で一緒に働いてて結果を出している人は必ずいるものです。

結果を出している人(ロールモデル)の行動や特性を「まねる」ことは不安を解消する近道なのです。

普段は意識していないかもしれませんが、良く見るとロールモデルは近くにいるものです。

良く観察して下さい。

そしてできるところからやっていきましょう。

リフレーミング

リフレーミング
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。

ウイキペディア

リフレーミングを分かりやすく言うと「見方」や「考え方」「捉え方」を変えてみるということです。

例えばこういった感じです。

  • 飽きっぽい  ⇒ 好奇心旺盛
  • 頑固     ⇒ 意志が強い
  • しつこい   ⇒ 粘り強い
  • 生意気    ⇒ 自立心旺盛
  • 無口     ⇒ 穏やか

こういった感じで見方・考え方・捉え方を変えていくと、不安も不安でなくなっていきませんか?

ネガティブなこともポジティブになります。

リフレーミングを使うことで不安を処理し前向きに捉え直すことが可能になります。

そのためには普段からリフレーミングの訓練をする必要があります。

仕事や生活で意識して取り組んでみて下さい。

変化を実感できるはずです。

リフレーミングについてはコチラの記事に詳しく書いています。

メンターの存在

誰か身近に相談できる人はいませんか?

その人に不安を相談するのです。

「メンター」に頼る。

メンター

メンターとは仕事上または人生の指導者、助言者の意味。

身近に相談できる人がいるだけで不安に対する気持ちの持ち方は全く変わってきます。

先輩や上司、同僚や友人、家族…調べておきましょう。

先日、私も女子高校生から相談を受けました。

「就職してやっていけるかが不安」と言ってきた彼女。

私が「身近に年齢の近い女子社員がいればその不安は解消できる?」と聞くと彼女は「ハイ!」と二つ返事でした。

早速就職先の状況をチェックして先輩女性社員の存在を伝えてあげました…安心した彼女。

「たったこれだけのこと」ですが「されどこれだけのこと」です。

それだけ相談できる人の存在は大きいものなのです。

身体を動かす

最後は「身体を動かす」です。

「えっ!」って感じでしょうか?

なぜ身体を動かすことが不安の解消方法なのか?

実は、スポーツが不安や恐れに対し効果を発揮する研究がなされています。

プリンストン大学での研究 が「Journal of Neuroscience」に発表されました。

スポーツと大げさに考える必要はありません。

ジョギングやウオーキング、軽い筋トレやストレッチでOKです。

身体を動かせばストレス解消にもなり、頭も活性化されいいアイデアが出てきたりするものです。

「不安だ」と言って縮こまったり引きこもっていないで身体を動かしましょう!

外に出ましょう!

不安は思い込みかもしれません。

身体を動かすことで不安を解消する…ぜひお試し下さい。

最後に

今回は不安の解消方法を考えてきました。

私たちは生きていく中で色んな出来事があり色んな経験をします。

そして数々の不安に襲われてしまいます。

しかし「不安は悪」というわけではなく私たちにとって大切な感情であることが分かりました。

不安とうまく付き合い不安を克服し前向きなエネルギーに変える方法も見てきたとおりです。

何ごともすぐに身に付くものではありません。

色んな出来事や色んな経験をしながら、ゆっくりと不安を解消し抑える方法を身につけていって下さい。

そして自分らしく行動的に生きていきたいですね。

最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。

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