こんにちは。
今回は自己分析のフレームワークについて考えていきます。
自己分析=自己理解は全ての基本だと私は考えています。自分のことを分かっていないと次に進む道は見えてきません。
自分を理解しているということは自分の現在地が分かっているということ。現在地が分かっていれば、そこからの方向性も見えてくる可能性が大きい。
そんな自分を理解する方法が自己分析のフレームワークなのです。
今回取り上げるのは「WILL・CAN・MUST」。
自己理解を深めて新しい波や変化に動じない強い体質に生まれ変わりましょう。
自己分析のフレームワークとは
自己分析の重要性
自己分析のフレームワークって聞いたことがありますか?
就活をやっている学生の方や転職を考えている方なんか聞かれたことがあるのではないか…と思います。
自己分析は自分自身を理解する方法のことです。自分自身を理解することは面接や自己PRなんかに活用できますよね。
効果を発揮するのは面接や自己PRだけではありません。自分を理解することは私たちが生きていく上で非常に重要なことなんです。
なぜなら、自分を知ることは自分の現在地を知ることだから…現在地が分かっていないと迷子になってしまいますよね。
自分を知る重要性をもう少し詳しく見てみます。
現代社会は変化が激しい時代です。
時代の変化は「私たちに変わること」を求めています…生き方や働き方に対して…。
変化は、私たちに大小さまざまなストレスを与えます。できればストレスは避けたいもの。
しかし社会生活を送っていれば、変化を受け入れざるを得な状況があるのも事実です。
そんな変化に翻弄されることなく乗り越えていくためには、まず自分の現在地を知る…すなわち自分自身を理解する必要があるのです。
その自分自身を理解する方法のひとつが「自己分析のフレームワーク」になります。
フレームワークとは?
フレームワークとは「枠組み」のことです。
ある手順を踏んで考えていくと答えに辿り着くことを「フレームワーク」と言います。
よって「自己分析のフレームワーク」とは「このフレームワークを使えば自己分析ができて自己理解が深まります」ということになります。
自己分析のフレームワークにはいくつか種類があります。
それぞれ特徴があるのですが、今回はこの中の「WILL・CAN・MUST(3つの輪)」を取り上げていきたいと思います。
WILL・CAN・MUST(3つの輪)
WILL・CAN・MUST(3つの輪) とは?
それでは自己分析のフレームワークWILL・CAN・MUSTについて詳しく見ていきます。
WILL・CAN・MUSTのひとつひとつは上に示した通りです。
そして自己分析のフレームワークWILL・CAN・MUSTとは・・・
WILL・CAN・MUSTのそれぞれについて考えて3つの輪を書き、その重なりをできるだけ大きくしていこうという考え方なのです。
図にするとこんな感じです。
そして3つが重なり合った部分こそあなたが一番活躍できる領域になる・・・そのことを3つの輪は示しています。
3つの輪の重なりを確認することによって自分の進むべき方向性が見えてくるってことですね。
ここが分かるとどうなるのか・・・?
就活や転職のときはもちろん突然の予期せぬ出来事が起こったときなど、しっかりと対応していくための「自分の軸が理解できる」ということですね。
尚、WILL・CAN・MUSTを考えていくには自分の棚卸しが必要です。
ゆっくりじっくり時間をかけて棚卸しを行ってみて下さい。
ではWILL・CAN・MUSTそれぞれについて詳しく見ていきます。
WILL=やりたいこと
「WILL=やりたいこと」について見ていきます。
これは将来的に自分がやりたいと思っていることが基本になります。
あなたが夢中になれることや、やり甲斐を感じたり充実感を覚えるのはどんなことをしているときでしょうか?。
そんなことを考えて「あなたにとってのWILL=やりたいこと」を明確にしていって下さい。
CAN=できること
次は「CAN=できること」です。
CANを見つけるには2つ視点を持つようにして下さい。
ひとつは「子供の頃の視点」です。
子供の頃に好きだったことや頑張れたことを書き出していって下さい。
ポイントは仕事に関係ないこともどんどん書き出すということです。
小・中・高・・・大学という感じで就職する前の自分を振り返り、当時好きだったことや頑張れたこと、熱中したもの、得意だったこと、趣味などを思い出し書き出して下さい。
これを行うことで現在記憶の中に埋もれてしまっている隠れたCANが浮き彫りになり新たな気づきや可能性が見えてきます。
頭を柔らかくしてじっくり記憶をたどるようにして下さい。
よく思い出せないときはネットで年代を調べると過去の出来事が確認できます。
その出来事を見ていく中で記憶が呼び戻され昔の自分を思い出すことが可能になります。
ぜひ試して下さい。
ふたつ目は「現在の視点」です。
就職し社会人となって身につけたスキル=CANを書き出していって下さい。
ここで大切になるのは「好きだったこと」ではなく実際に仕事で達成したことや誇れること、乗り切れたことなどを書き出していって下さい。
もちろん仕事から離れた部分のCANでも構いません。
「現在の視点」でCANを深掘りしていくと当たり前になっていることが意外な能力として見直されることがあります。
じっくり深掘りしていきましょう。
「子供の頃の視点」と「現在の視点」を書き出せたら、この2つの視点をすり合わせて下さい。
どうですか・・・?
子供の頃から続いているのも変わったもの色々と分かってきますよね。
「子供の頃こうだったから、こんなことができるんだ」といったことが見えてきませんか。
それってあなたに備わっている本物のCANだと思いますよ。
逆に忘れていたCANも見えてきませんか?。
記憶の底に眠っていたCANもあるはずです。
今現在そのCANはどうですか?
使えませんか?
そんなこと考えていって下さい。
MUS=すべきこと
最後に「MUST=すべきこと」を見ていきます。
MUSTは年齢によっても変わってきます。
基本的に会社や家族から期待されていることです。
WILLやCANとは違って自分以外から求められていることになります。
MUSTは自分だけでコントロールするのは難しいのですが、果たさなければならない役割が会社や家庭にあることを認識し考えていって下さい。
「出さなければならない結果」「目標を達成するために必要な能力」「生きていくために何が必要か」「自分の役割は」といったものを頭に置きながら考えてはどうでしょう?
MUSTが浮かび上がってきませんか?
就活をされている方はMUSTを「将来的に必要になるスキルや能力」として考えていくと分かりやすいのではないかと思います。
WILL・CAN・MUSTを重ね合わせる
WILL・CAN・MUSTが出そろったらこの3つを重ね合わせていきましょう。
重なりますか?。どれとどれが重なって何が重ならないか・・・?
そこを見ていって下さい。
3つ重なり合った部分があなたが活躍できる領域です。
そしてこれからはWILL・CAN・MUSTそれぞれを大きくしていって下さい。
そうすることで重なる部分が大きくなりますよね。
それが理想です。
重なりが大きくなることは能力を発揮できる領域が増えたことを意味します。
またWILL・CAN・MUSTの大きさはバランスが取れているのが理想です。
しかし現実は中々そうはいきません。
CANはやる気を持ち経験を積めば徐々に増えていきます。
しかしWILLについては高い意識を持って仕事に取組み尚かつ中長期的な視点も必要です。
MUSTについては先に書いたように自分でコントロールできない側面を持っています。
まずはCANを増やす努力をしていきましょう。
CANを増やすのはあなた次第です。
できれば「あなただけのCAN」や「誰にも負けないCAN」を持てるように日頃から意識して色んなことに取り組んできましょう。
CANを大きくしていくと会社や家庭からの期待は高まり必然的にMUSTは大きくなっていきます。
CANとMUSTを大きくし、そこからWILLを発見するというのも大いに有りです。
フレームワークという言葉にこだわり頭を固くしてしまっては本末転倒です。
3つの輪の重なりを考えるときは柔軟性を持って考えていきましょう。
MUSTの注意点
MUSTについては注意点があります。
「すべきこと」は地位を得たり年を取ったりすると行動の妨げになってくることもあります。
MUSTがあるために次の行動に移れなったり変化できなかったりする可能性があるのです。
そんな時に大切なことは「すべきことを縮小していく」ということ。
そうすることで次のステップに進みやすくなります。
キャリアを積む上げていくために挑戦は不可欠です。
地位や年齢には関係ありません。
新しい何かを始める場合は「MUSTの縮小」を考えてみましょう。
行動に移るきっかけがつかめるかもしれません。
最後に
自己分析のフレームワークWILL・CAN・MUSTを見てきました。
自己分析を行い自己理解を深めることは行動を起こすときや変化に対応するときに大変重要になってきます。
ただしWILL・CAN・MUSTは年齢と共に変化してきます。
状況に応じて自分を振り返りWILL・CAN・MUSTを明確にすることで行動的で変化に強い体質を保っていきたいものです。
自己分析のフレームワーク・・・ぜひ活用して下さい
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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