こんにちはエヌヒロです。
今回は決断力がテーマです。
世の中には決断力のある人と無い人がいます。
その違いはどこにあるのか。
そもそも決断力とは何なのか。
今回は決断力について考えていきます。
決断力をつけたい方、鍛えたいと思っている方には必見の内容です。
決断力とは何か
それでは決断力について詳しく見ていきます。
「あの人の決断力はすごい!」・・・「あのとき決断してればこんなことには」などなど・・・決断力が求められるシーンは実に多い。
そんな決断力とはいったい何か・・・それをまず考えます。
決断力とは
決断 ⇒ きっぱりと心を決めること。
決断力 ⇒ はっきり決める能力。
三省堂 大辞林 第三版
決断力とは、きっぱりはっきりと心を決めきる能力のことです。
決断力って色んな場面で必要になってきますよね・・・実は私たち、日常生活で多くの決断をしています。
たとえば
- 今日のランチは何を食べようか
- 週末はどこに行こうか
- どんな映画を見ようか
こんな感じです。
もっと大きな決断も見てみましょう。
- 仕事上の取引
- 結婚や離婚
- 就職や転職
- 家や自動車などの購入
ハイ、結構ふつうに私たちは決断をしていますよね。
それではもっと掘り下げていこうと思います。
決断力がある人の特徴
決断力のある人の特徴を見ていきます。
「あの人は決断力がある」と何気なく使っていますが、どんな特徴があるのでしょうか。
決断力がある人の特徴
- 自分に自信がある
- できないことよりできることを考える
- 失敗を恐れない
- 好奇心が強い
- 知識や経験が豊富である
- 物事にこだわりすぎない
- しっかりとした意志を持っている
- 他人の目を気にしない
- 優先順位をしっかりつけることができる
決断力がある人って「アクティブ」で「積極的」そして「即断即決」ってイメージが浮かんできますよね。
決断力がない人の特徴
決断力がない人の特徴です。
決断力がある人の逆ということになります。
決断力がない人の特徴
- 人に頼まれたら断れない
- 責任をとれない、責任をとろうとしない
- 周りに嫌われることを恐れる
- 周囲の意見に振り回される
- 失敗したときのことを先に考える
- 人に頼ってばかりいる
決断力がない人って「優柔不断」「消極的」「気弱」ってイメージが漂います。
決断力があることのメリット
決断力があるとどんなメリットがあるのでしょうか。
決断力があることのメリット
- 周囲からの信頼
- 自分の人生への自信
- 変化の後にある新しい自分
- 決断しないと見えない風景
- 失敗は学びであるという教訓
- 時間
決断をするということは現状から変化をするということです・・・「何かを捨てること」です。
決断力の注意点
決断力がることに越したことはありませんが、良いことばかりではありません。
決断力があるがゆえに陥りがちな事だってあるんです。
決断力の注意点
- ワンマンになりがち
- 傲慢になりがち
- 物事を見切るのが早い
- 一旦決断したことに修正を加えない
- 拙速な決断と素早く正しい決断の区別がつかない
このように決断力があると陥りがちになることだってあるんです。
評価される決断とは
評価される決断
- 困難な課題をクリアした決断
- 成功するか分からない案件を成功に導いた決断
- 環境の変化を受け入れた決断
- 環境の変化を受け入れなかった決断
- 時間をかけずに結果を出した決断
評価される決断とは目の前に現れた課題に対して問題解決を行いプラスの結果に導いた決断です。
しかも変化やリスクを恐れない・・・時間もかけない対応です。
また困難や変化そしてリスクといったものが大きければ大きいほど決断は難しくなります。
当然結果を伴えば評価は大きいものになるでしょう。
評価される本物の決断力とは、問題解決能力と行動力がワンセットになっています。
もちろん結果に対する評価が伴っているのは当然のこと・・・これこそが評価される決断力といっていいでしょう。
では評価される決断力を発揮するには何が必要なのでしょうか。
決断をするためのベースになっているのは何なのでしょうか・・・次は評価される決断力のベースにある重要なものを見ていきます。
決断力のベース
評価される決断力のベースにあるものを見ていきます。
なぜ素早く的確な決断ができるのか。
決断力がある人はベースになっている重要な要素を持っているのです。
短期的・中長期的な視点
評価される決断をするためには「短期的視点」と「中長期的視点」という2つの視座を持つ必要があります。
この2つの視座を見据えながら決断していくのです。
身近なこととして転職を例にとって考えてみましょう。
転職を考えている人がいて目先の高給につられ転職を決断したとします。
しかし転職先で自分の能力を発揮できないとか会社の文化に合わないだとか、会社の業績が急激に悪化したとか・・・結局、給料はダウンし転職を後悔する・・・良くある話です。
このように目先のこと・・・「短期的視点」をばかりにとらわれていると、先のことや物事の全体像が見えにくくなり失敗の可能性が高くなります。
「短期的視点」というのは「中長期的視点」の中にあるものであって「中長期的視点」への配慮や分析があってこそ目先の決断はできるものなのです。
尚、「短期的視点」「中長期的視点」の長さはその人や企業によってまちまちです。
日進月歩の時代・・・日頃から短中長期の視座を持って見直しを繰り返しながら決断に活かしていくべきです。
「短期的視点」「中長期的視点」は航海の羅針盤となるものです。
情報収集能力
もう言うまでもありません。
短中長期的な視点を持つためには日々の情報収集は欠かせません。
これがないと地図のない旅になってしまいます。
ただし、あなたにとって必要なものは良質の情報を収集することです。
劣化した情報に身をゆだねると正しい決断ができないばかりか身を亡ぼすことになりかねません。
決断力のある人は日々良質の情報を収集し決断に活かしています。
人の意見が聞ける
決断は何も自分だけの頭で考えて決定するものではありません。
人に意見に耳を傾けることは大切なことです。
自分とは違った視点や別の方向性に対して聴く耳を持たないと物事の全体像が見えなくなってしまいます。
「ワンマン経営者」や「秀才」と言われる人ほど人の意見を聴かない傾向があります。
その結果、間違った決断をしてしまい会社が倒産に追い込まれたり進路を誤ったりするケースは枚挙に暇がありません。
要注意です。
意見を聴ける環境にあるのに聴かないのはもったいないということです。
ただし注意点もあります。
- だからと言って意見を聴きすぎない
- 必ず自分の視点を持った上で聴く
重要な注意点です。
意見を聴きすぎて結局決断できない、かえって混乱を招くとなったら本末転倒です。
あくまでも自分自身が主体性を持った形で意見を聴くという姿勢が大切です。
決断力のある人はここをうまく使っています。
自分を客観的に振り返る視点
唯我独尊。視野狭窄・・・こうなったら悲劇です。
評価される決断などできるはずがありません。
自分自身を客観的に振り返ることができるようになりたいものです。
自分の考えは正しいのか、どう行動するべきか、どの方向性がより良いのか・・・。
正しい決断をするためには今の自分の考えを客観的に振り返る視点が大切です。
そのためにはまず自分の性格や思考の癖を知る必要があります。
自分を知りひとつひとつ確かめているからこそ素早い決断が下せるのです。
また一度決断したことを修正するのも決断力です。
一度決めたら絶対変えないなどと言っていたら変化の速い時代には対応できません。
一度下した決断に対しても客観的に振り返る視点を持つことは極めて重要です。
自分の強み弱みに対する理解
ある選択を迫られたとき何をベースに判断しますか。
自分が弱いと思っているフィールドで戦っても勝てませんよね・・・当然自分が強いフィールドで勝負をするべきです。
そうです・・・自分の強みや弱みを知っていることは非常に重要です。
そこが分かっていないと勝負ができないどころか正しい決断などできる訳がありません。
やはりここも自分を知っていることが大切になってきます。
決断力のある人は自分の強み弱みをしっかり理解しているからこそ評価される決断力を発揮できるのです。
時間管理能力
決断力がある人は時間管理能力が高い人です・・・なぜならひとつ決断をしたらまた次の決断を迫られるからです。
決断には時間的なリミットがつきものです。
そのリミットの中で時間を管理しながら最良の決断をしているのです。
勘違いして欲しくないのですが「決断を急げ」と言っているのではありません。
時間的なリミットは有効活用しようということです。
そのためには時間管理力が必要です。
人は誰でも考えることは苦しいもの・・・ましてや決断を伴う思考は大変頭を使いますし苦しく辛いものです。
早く決定したい・・・早く決断をして楽になりたいと思う訳です。
現代社会は色々な情報や出来事が複雑に絡み合い単純明快ではなくなっています。
決断に至るまでのプロセスは簡単ではない・・・その中で評価される決断をすることは大変な苦しさを伴います。
しかし決断に至るプロセスの中で考え迷っている苦しい時間を克服しないと正しい決断はできません。
決断するまでの時間的リミットに余裕があるにもかかわらず、あっさりと決断してしまうのは決断力があるとは言えません。
それを素早い決断と勘違いしてはいけないのです。
考えたり迷ったりする時間から逃れたいために決断をするのはやめましょう。
評価される決断ができる人には、こんな苦しさや辛さに耐える忍耐力も備わっているのです。
時間的なリミットに余裕があるのなら、その時間を有効に使いましょう。
考えることは苦しいことですが、時間管理をしながらじっくりと考えれば答えは出てくるものです。
調整能力
決断には変化を伴います・・・何かを捨てることでもあります。
変化を受け入れ何かを捨てる決断をするためには周囲の調整が欠かせません。
決断したことにより周囲との軋轢を生むようであれば本末転倒です。
周囲を調整するのは決断の前です。
決断後ではありません。
決断力のある人は周りとの調整を重ね周到な準備をして決断しています。
ただし全部を納得させることなどできません。
そんな万能な方策はありません。
どこまで調整するかは個人や企業によります。
ポイントは決断前の調整ということです。
心の余裕
何事にも心の余裕が大切です。
決断をする場合も心に余裕があると正しく評価される決断をすることができます。
逆に心に余裕がないと決断の前に考えることも周りを調整することできず評価される決断などできるはずがないのです。
心に余裕を持つためには日ごろから先を見越してじっくりと方向性を考えておく必要があります。
この項の「決断のベースにあるもの」をしっかりと頭に置き日々努力することが心の余裕を生み出します。
決断力のある人は心に余裕を持つために不断の努力を欠かさないのです。
決断力を鍛える方法5選
先延ばしにしない
何事も先延ばしにしないことを日頃から心がけていきましょう。
私たちはついつい時間に余裕がある場合、決定を先延ばしにしたり行動を後回しにしがちです。
日常の細かい決定から行動を先延ばしにしない癖をつける。
小さな決断を積み重ねて決断することの感覚を身につけていきましょう。
完全主義をやめる
とりえずやってみることが大切です。
完全主義者をやめましょう。
準備が完璧でなければ行動しない。
最高の出来でなければ世の中に出さない・・・などと言っていてはいつまでたっても決断することはできません。
行動し世に問い、評価されてはじめて気づくことがあります。
失敗したからこそ学べる大きなこともあります。
評価や失敗から学んでこそ成長があります。
とりあえずやってみる・・・評価や失敗を恐れず行動に移しましょう。
情報を紙に書き出す
自分にとって有効な情報や良質な情報を入手したら情報を整理することを習慣づけましょう。
情報は頭だけで整理せず、紙に書き出し視覚化することで見えてくるものがあります。
地味でアナログ的ですが手を動かすことは頭を活性化する効果もあります。
書き出し方は自由です。
必要な情報を必要な時に素早く取り出せるように自分なりに整理して下さい。
物事のメリット・デメリットを考える
メリットとデメリットを比較するときも双方を紙に書き出し検討することをお勧めします。
情報と同じですが目に見えないものは可視化して考えることが重要です。
可視化することで頭で考えるだけでは見えなかったものが見えてくるものです。
紙に書き出し落ち着いて比較検討することで決断しやすくなります。
何事も期限を決めて行動する
全てのことに期限(リミット)を決める習慣をつけましょう。
何かを決める・・・何かを始める・・・何かを止める・・・何かを完成させる。
色んなことに期限を決めて行動し決定して下さい。
ずるずる、長々・・・こういったことが決断をするときの一番ネックになる要因です。
日頃から期限を決める癖をつけて、素早い正しい決断ができるようにトレーニングしておきましょう。
最後に
決断力について見てきました。
こうしてみると評価される決断や素早く正しい決断というのは日頃の情報収集や経験や努力とつながっていることが分かります。
一口に決断力と言っても、色んな要素(ベース)が含まれていて非常に奥深いものです。
その要素(ベース)を手に入れるためには日頃の努力が欠かせないということです。
私たちは、これから変化の多い時代を生き残っていかなければなりません。
そのためにも、日頃から努力を重ね本物の決断力を鍛えていきたいものです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
コメント