こんにちは。
今回は資産運用の6回目。「投資信託」を学んでいきます。
投資信託という名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。以前の記事でも投資信託を取り上げています。
投資信託は小額で始めることができて、投資の初心者にとっても投資の入り口として適している資産運用方法だと思います。
今回も投資信託について学んでいくことで投資へのハードルが下がり、効率的な資産運用方法を少しでも身近にして頂けるような記事にしたいと思っています。
いつものように私の学びをシェアする形でお話ししていきます。
今回の記事で分かること。
- 投資信託について
- 投資信託のメリット・デメリット
- 投資信託を選ぶポイント
- 投資信託を買う場所
投資信託について学ぶ
投資信託とは
まずは投資信託って何だ?・・・ってところから見ていきます。
投資信託
投資をしたい人(投資家)から広くお金を集め、まとまった大きな資金を運用のプロ(ファンドマネージャー)が国内外の株式や債券等で運用する金融商品。その運用の成果である利益が、投資額に応じて投資家に分配される。
ハイ、これが投資信託です。
投資をしたいんだけど投資のことは分からない・・・でも投資を始めたいって人は多いと思います。
自分でいちから勉強し、誰にも頼らず投資をやっていくって姿勢は大事かもしれません。
でも、どんな世界でも・・・特に投資の世界は「お金」が超重要な要素になります。初心者が全て自力でやっていくにはあまりにも奥が深くリスクが大きい世界なんです。
私は以前の記事で、初心者は初心者向きの金融商品で投資に入門し、投資をしながら勉強していきましょう・・・ってことをお話ししたと思います。
そんな投資への入門として投資信託は大変取り組みやすい金融商品だと思います。
投資信託の種類
投資信託は色んな種類があります。
種類分けとして「地域」「対象遺産」「運用方法」別に見ていきます。
【投資する地域によるもの:どの地域に投資しているのか】
- 国 内
日本国内で運用している投資信託 - 先進国
アメリカやヨーロッパなどの先進国で運用する投資信託 - 新興国
著しい発展を遂げている新興国で運用する投資信託
【投資する資産によるもの:何に投資しているのか】
- 株式
企業が発行した株式で運用する投資信託 - 債権
国や企業が発行した債券で運用する投資信託 - 不動産(RIET)
オフィスビルや商業施設といった不動産を所有し、賃料収入や売却益を投資家に分配するRIETで運用している投資信託 - コモディティ
金や原油、穀物等といった商品(コモディティ)で運用する投資信託。株式などとは異なる値動きを示す傾向にあるため分散投資の選択肢となっている
【運用方法によるもの:どのように投資しているのか】
- インデックス型
日経平均株価など、特定の指数(インデックス)に運用成果が連動するように設計された投資信託 - アクティブ型
目標とするインデックスを上回るリターンをめざすために銘柄や投資手法などを独自に組み合わせた投資信託
投資する地域や対象資産、運用方法によってリスクや期待できるリターンが変わってきます。
初心者にはありがたい投資信託ですが、メリットがあれば当然デメリットだってあります。
資産運用の3回目で「最大のリスクは知らないこと」と私は言いました。私たちは知ることで物事に対する「敷居」を下げることができます。
次項から投資信託のメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
投資信託メリット
投資信託のメリットを見ていきます。
【投資信託のメリット】
- 少額から投資を始めることができる
例えば株式投資をやっていこうと思ったらある程度まとまった資金が必要です。でも投資信託であれば少額(1万円程度)から投資することができます。 - 運用のプロに任せられる
投資信託は知識や経験が豊富なファンドマネージャーといわれる運用のプロがあなたに変わって大切な資金を運用。難しいことを考える必要はありません。 - 分散投資でリスクを低減できる
投資にはリスクが伴います。そこで大切な資金をいくつかの金融商品に分けて分散投資。資金を分散することでリスクの軽減が期待できます。 - 個人では難しい国や地域、資産に投資できる
投資家個人では通常買うことができない、買いにくい国や地域の株式や債券、また特殊な金融商品(デリバティブ等)での運用も可能になります。 - 透明性が高く分かりやすい
投資信託の価格である「基準価額」が基本的に毎日公表されています。よって資産の価値や値段の動きが分かりやすい。決算では監査法人による監査もあって透明性が高い商品になっています。
投資信託デメリット
次に投資信託のデメリットを見ていきます。
【投資信託のデメリット】
- 運用コストが割高である
初心者に投資へのハードルを下げてくれる投資信託ですが、その分、販売手数料、信託報酬、信託財産留保額といった運用コストが発生し割高になります。 - やはり気になるリスクの発生
投資のプロが運用していますがプロでも絶対はありません。金融市場の変動次第では資産が目減りする可能性もあります。また貯金と違って元本が保証されることもありません。 - 商品の種類が多く選択に迷う
運用はプロに任せられる投資信託ですが、無数にある投資信託の中からどの商品を選ぶのか?。それを決めるのはあなたです。
投資信託を選ぶポイント
多くの種類がある投資信託を選ぶ際のポイントを見ていきたいと思います。参考にして下さい。
目標を決める
まず大切なのは、あなたが何のために投資をするのか=何のために投資信託を買うのか・・・ということです。
数多い商品の中から選んでいくには、あなたが目指す目標や目的、計画の明確化が欠かせません。
いつまでにどのくらいの利益を得たいのか、換金(現金化)はどういった頻度や時期に行うのか。あなたの目標次第です。
投資信託は長期運用が基本です。長期運用という前提で計画することもポイントだと思います。
コストを把握する
デメリットで見たように、投資信託はプロに任せるが故に手数料がかかってしまいます。商品を選択する際には手数料の確認は必須です。
手数料は当然安いに越したことはありません。
商品を購入したときに発生する販売手数料(売買委託手数料)。最近は「ノーロード:手数料ゼロ」も増えてきています。
投資信託の管理手数料や運用管理費用ともいわれる「信託報酬」。投資信託を購入し売却するまでかかる手数料で重要チェック項目です。
その他、解約時に発生する「信託財産保留額」や手数料ではありませんが投資信託で得た利益には「税金」がかかってきます。頭には置いておきましょう。
リスクとリターンを確認
デメリットでも話しましたが、投資信託は投資の入門にいいとは言え投資であるが故にリスクを伴います(リスクについてはこの記事を)。
その中で商品を選んでいく際の鉄則が「リスクが同じならリターンが高い商品を選ぶ」。逆に「リターンが同じならリスクの低い商品を選ぶ」というもの。
とは言え、重要なのはリスクの記事でも書いた通り、あなた自身の「リスクの許容範囲」を知ることです。そこも把握した上で商品選びを検討していってください。
過去の実績・純資産総額を確認
あなたが選択しようとする投資信託の過去の実績をチェックすることも重要ポイントです。
投資信託が長期運用を前提としている以上、過去数年に渡ってどんな実績を出しているのかを確認するのは必須です。
そこをチェックし、あなた自身の目標や計画に照らした長期的視点で安定したリターンが期待できるのかを検討していって下さい。
例えば、不安定な経済状況を乗り越えてきた商品は、いざ不況になったときでも長期的には信頼に耐えうる可能性が大きい商品ということになります。
また投資家からの資金流入が増えていることを表す「純資産総額」も重要ポイントです。順調に増えているってことは信頼されている裏返しでもあります。
積立型投資信託も検討する
積立投信とは、購入する投資信託と毎月の購入金額を決めておけば毎月自動で積み立てが行われ、その積み立てた資金で選んだ投資信託が自動購入されていくというもの。
少額から始められ無理なくコツコツと資産運用することができるサービスです。分散投資の要素である「時間」を分散することもできてリスクの分散にもつながります。
少額から長期的に投資をやっていこうと考える方には大変有効な投資方法です。10年20年・・・気がついたら大きな金額に積み上がっていたって感じが積立投信ですね。
投資信託を購入する場合、十分検討に値する購入方法です。
投資信託を買う
1997年の「金融ビッグバン:金融の自由化」で投資信託は色んな金融機関で買えるようになりました。
現在投資信託が買える金融機関を列記しておきます。
- 証券会社
- ネット証券会社
- 銀行
- 信用金庫 / 信用組合
- 農協
- 保険会社
- 郵便局
私のおすすめは「ネット証券会社」です。
ネット証券ですのでオンライン完結。手数料や購入費用も安く24時間365日対応。取扱商品も多く保有期間中にポイントがもらえる会社もあります。
手続きや判断を自分でやるというデメリット(?)はありますが、今後は主流になっていくのではないかと私は思います。
アドバイザー機能というサポート体制を準備した会社もあり、勉強しながら投資をやっていくには最適だと思います。
まずは金融機関に口座を開設することから始まります。
今回のまとめ
今回の記事をまとめます。
- 投資信託の種類
- どの国や地域に投資しているのか
国内・先進国・新興国 - 何に投資しているのか
株式・債権・不動産・コモディティ - どのように投資しているのか
インデックス型・アクティブ型
- どの国や地域に投資しているのか
- 投資信託のメリット
- 小額から始められる
- 運用を任せられる
- 分散投資ができる
- 個人では投資できない資産に投資できる
- 透明性が高い
- 投資信託のデメリット
- 運用コストが割高
- リスクがある
- 商品が多く迷う
- 投資信託を選ぶポイント
- 目標を決める
- コストの把握
- リスクとリターンを確認
- 過去の実績や純資産総額を確認
- 積立投信も検討する
- 投資信託は金融機関で買える
- おすすめはネット証券
しっかり学んであなたの目標に合った投資信託を選んでいって下さい。まずは口座開設からスタートです。
最後に
今回は投資信託について見てきました。投資信託はこれから投資を始めたいという方にはピッタリの金融商品だと思います。
投資信託で投資をしながら、さらに投資について勉強し投資の幅を広げていくというのが初心者にとって大切な視点だと思います。
経済は色んな要素を織り込みながら日々動いています。決して分かりやすいものではないし、同じ事象をプロが見ても意見が分かれます。
いつも言ってますが、目指す資産運用は生活に立脚した投資です。
目標を持ちじっくりコツコツと子供を育て上げるような感情で投資と付き合っていけば、きっと投資を学んで良かった思える日が来ると私は思っています。
「一番のリスクは知らないこと」です。
知ることで世界が広がるのなら、ある意味簡単なことです。これからも知ることの重要性をどんどん発信していきたいと思っています。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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