こんにちは。
今回は「資産運用」の3回目「リスク」ついて学んでいきます。
リスクと聞いて皆さんはどんなイメージを持ちますか?
リスクと聞くと「危険・危機」「怖いもの」「とりたくない」「自分には関係ない」とイメージし、できるだけ避けたいという思いがあるかもしれません。
私たちが生活していく上でも色んなリスクがありますが、資産運用の世界にも当然リスクが存在しています。
今回は資産運用上のリスクについて見ていくと共に、そんなリスクとどう付き合っていけばいいのかを考えていきたいと思います。
今回の記事で分かること。
- リスクとは何か
- 資産運用におけるリスクについて
- リスクとどう付き合っていくか
リスクとは何か
リスクとは
最初にリスクとは何かについて考えてみます。
資産運用の1回目の記事でもリスクについては触れています。ここでもう一度復習しておきます。
リスク
新語時事用語辞典
将来いずれかの時に起こる不確定な事象とその影響という意味。日本語においては「何か悪い事が起こる可能性」「予想通りにいかない危険」「危機が生じる度合い」など「危険」や「危機」をさすことが多い
辞書を引くと「リスク」についてこう書いてあります。
リスクの意味からいっても、やはりリスクはすすんで取りたくはない・・・そんな感じがしますよね。
そんなリスクですが、私たちは意識しないところでリスクを取っていることが多いんです。【資産運用1】では住宅ローンのことを書きました。
私事ですが結構リスクを取って生きてきました。どんなリスクかというと、転職を3回、フリーランスを1回経験しています。
こういった転職についても「次の仕事で給料が下がるかもしれない」というリスクがあります。フリーランスなんて仕事が取れるかも分からないわけです。踏み出すにはかなりリスキーですよね。
こんな経験をしている私は立派なリスクテイカーかもしれません。でも考えてみて下さい。車の運転だって交通事故のリスクが十分ありますよね。
どうです?。結構リスクって身近にあるでしょう?
そんなリスクですが「将来いずれかの時に起こる不確定な事象とその影響」と辞書にもある通り、リスクに対する恐れは何が起こるか分からないところにあります。
ということは、リスクはリスクの中身を知ることで、ある程度その影響を回避することができるとも言えます。
次項ではこの部分を詳しく見ていきます。
最大のリスクは知らないこと
リスクについて私はこう考えています。
リスクにおける最大のリスクは何も知らないこと=無知
そうなんです。何も知らないことこそが最大のリスクなんです。
確かにリスクは何が起こるか分からない怖さがあります。その影響を全て読むことはできないでしょう。
でもある程度であれば、リスクの中身を知ることができると私は考えています。
私たち人間は幸い「学ぶ」ことができます。ネットが発達した今の時代「学ぶ」コストは激安です。勉強する気になれば無料で多くの情報が手に入る世の中になりました。
そしてそのチャンスは誰にでも与えられています。
「情弱」という言葉があります。情報弱者のことですね。でもこれって単に知らないだけなんです。学んでいないだけ。
リスクはしっかりとした情報を取り学ぶことである程度制御できる。そう私たちは学ぶことでリスクと共存し付き合っていけるのです。
車の運転だってそうでしょう?
もう一度言います。最大のリスクは知らないことです。無知が最大のリスクです。
リスクと資産運用
最大のリスクは知らないことです。それは資産運用でも同じです。だから対策はそう難しくはありません。情報を集め整理し勉強するだけです。
難しいのは「自分が許容できるリスク」をわきまえること。
ここではリスクと資産運用について見ていきたいと思います。コツコツとステップアップしていきましょう。
資産運用におけるリスク
資産運用におけるリスクについて定義しておきます。
資産運用におけるリスク:価格・収益・リターンのブレ幅・変動幅・バラツキ
これが資産運用におけるリスクの定義です。
私たちが資産運用におけるリスクで真っ先に考える「元本割れ」ですが、実際の定義は違う。もちろん元本割れもリスクなんですけどね。
ここには辞書で見たようなマイナスのイメージはありませんよね。価格変動の幅をリスクとしています。だからこの世界では「投資収益の源泉」という捉え方をするようです。
以下が主なリスクになります。
- 価格変動リスク
金融商品の値動きリスク - 金利変動リスク
金利と債券価格の変動リスク - 信用リスク
元本や利子が支払われないリスク - 為替変動リスク
為替の変動による外貨建て金融商品の価値変動リスク - 流動性リスク
換金したいとき(売りたいとき)売却できないリスク - カントリーリスク
国の信用リスク
こういったリスクの複雑な絡み合いが「分かり難い」という先入観を作り、資産運用(特に投資)に踏み出すハードルになっているように思います。
でも多くの人は「良く知らない」が故のハードルのような気がしてなりません。もっと言えば勉強していない。学ぼうとしない。それが原因ではないでしょうか。
最大のリスクは知らないことです。
勉強し学び知ることでリスクのハードルは下がっていくと思います。そんな考え方が必要だと思います。
リスクとリターン
ここまでリスクばかりを見てきましたが、リスクにはリターンがあるんです。リスクとリターンはセットで考えなければなりません。表裏一体です。
リスクは変動幅でした。リターンの定義はこれです。
リターン:資産運用によって得られる利益のこと
リスクとリターンはセット、表裏一体です。こんな関係です。
- リスクが小さければリターンも小さい:ローリスク・ローリターン
- リスクが大きければリターンも大きい:ハイリスク・ハイリターン
資産運用におけるリスクとリーターンは「ロー・ミドル・ハイ」の3段階に分けられます。各段階の代表的な金融商品はこれです。
- ローリスク・ローリターン:預金・債権・外貨預金
- ミドルリスク・ミドルリターン:投資信託・不動産投資・株式投資
- ハイリスク・ハイリターン:先物取引・FX・仮想通貨
それぞれの段階に色んな金融商品が設定されているわけです。
人のリスク
資産運用の世界だけではないんでしょうけど、人の言うことを鵜呑みにしないことが大切です。人を簡単に信用しない。
「人のリスク」は悲しいかなあるでしょう。
資産運用はただでさえ複雑で分かり難い上に、利害関係が絡み合っています。一筋縄ではいかない世界です。
ネットの情報はもとより友人知人にも注意して下さい。だって目標や思惑はそれぞれだからです。
【資産運用1】で資産形成の目標についてお話ししましたが、改めて目標が大切なんです。そしてこの目標は人それぞれに違います。
あなたはあなたの目標に向かって資産形成をしていって下さい。そしてそのためにしっかりと勉強をして下さい。
将来のことは正確には誰にも分かりません。
自分の責任で資産運用していくしかないのです。あくまでもアドバイスはひとつの参考として頭に置き、最終判断は自分でやるしかありません。
それができないのであれば資産運用は止めましょう。勉強して出直しましょう。これって生きていくことと同じことですね。
運用コストを知る
リスクとは少し違うかもしれませんが資産運用には「手数料」というコストがかかります。
主な手数料としては、契約や売買時にかかるコストと運用期間中にかかるコストがあります。
今回は詳しい説明は省きますが、こういった手数料は金融機関や金融商品ごとに違いがあります。しっかり調べるようにして下さい。
長期的に運用する金融商品になると手数料も積み上がってくることになります。株取引をするにしてもオンラインで取引を行うと手数料を抑えられる場合もあります。
資産運用にはコストがかかるということを覚えておきましょう。
リスクとどう付き合っていくのか
ローリスク・ローリターンから始める
最初は誰でも初心者です。
リスクには3種類あることをお話ししました。「ロー・ミドル・ハイ」でしたね。私たちは初心者です。まずはローリスク・ローリターンの金融商品から始めてみましょう。
と言っても「何から始めていいのか分からない」って方も多いでしょう。私もその一人です。
そんな方には、全て自動で積立投資をやってくれる「ロボアドバイザー」というサービスがあります。テクノロジーが発達した現代ならではのサービスです。
ロボアドバイザーは「ほったらかし」で積立投資を自動でやってくれる長期投資の方法です。「何からやっていいのか分からない」って方にはピッタリじゃないでしょうか。
こういったところから資産運用に入門し、投資を行いながら勉強していくというやり方が一番理解を深められると思います。
リスクに対するリーターンや手数料なども実際の感覚としてつかめると思います。
まずはこの辺りから始めていき慣れてきたら「つみたてNISA」や「iDeCo」なんかにステップアップするというのが良いかと考えています。
情報を常にリニューアルいていく
見てきたように資産運用にはリスクがあります。リスクは複雑な要因が絡み合い、それぞれが影響し合ってリスクそのものを形作っているのです。
ということは色んな情報を常にリニューアルしておくことが超重要です。これもリスクと付き合っていくための「知ること」なのです。
金融情報はもちろん政治経済・歴史・気候変動・国ごとのパワーバランス等々・・・情報をつかむこと勉強することはいっぱいありますよ。
資産運用を入り口にして多様な学びを織り交ぜていくと、生活に張りがでて人生も楽しくなっていくのではないかと私は思っています。
リスクと上手く付き合っていくためにも情報を常にリニューアルしておきましょう。
今回のまとめ
今回の記事をまとめます。
- リスクとは将来起こる不確定な事象とその影響
- 最大のリスクは知らないことである
- 自分が許容できるリスクをわきまえること
- 資産運用におけるリスクとは
- 価格・収益・リターンのブレ幅・変動幅・バラツキ
- ブレ幅・変動幅・バラツキに影響を与えるリスク
- 価格変動リスク
- 金利変動リスク
- 信用リスク
- 為替変動リスク
- カントリーリスク
- リスクにはリターンがありリスクとリターンは表裏一体
- リスクとリターンは「ロー・ミドル・ハイ」の3段階
- 「人のリスク」が存在することも忘れない
- 資産運用には手数料というコストがかかる
- リスクと付き合っていくために
- ローリスク・ローリターンの金融商品から始める
- 情報を常にリニューアルしておく
最大のリスクは「知らないこと」です。しっかりと学びリスクと上手く付き合っていきましょう。
最後に
今回は資産運用の3回目として「リスク」について見てきました。
何度も言うようですが、最大のリスクは「知らないこと」です。そして「自分が許容できるリスクをわきまえること」が重要なのです。
投資というとすぐに元本割れなんかをリスクとして考えがちですが、リスクの正体を知ることで不安をやわらげることができます。
それにはやはり自分で勉強し学びを深めていくということが基本です。それは資産運用に限ったことではないのです。
やはり何事にも大切なのは「主体的・能動的」に考えるということです。
リスクを恐れるばかりではなくリスクの正体を知ることで、私たちはリスクと共存し上手く付き合っていけるのではないかと私は考えています。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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