こんにちは。
今回は「ニーバーの祈り」を取り上げます。
「ニーバーの祈り」って聞いたことありますか?。
私は以前「【自信を持つ方法3ステップ】自信が持てない人に自信をつける方法を教えます」という記事で取り上げています。
この「ニーバーの祈り」・・・短いメッセージなんですが私たちが生きていく上で大切なことを教えてくれます。
今回はこの「ニーバーの祈り」を引きながら生きるヒントを考えてみたいと思います。
今回のテーマ
- 「ニーバーの祈り」について
- 「変えること・受けいれること・見分けること」の大切さ
一緒に考えていきましょう。
「ニーバーの祈り」とは
まずは「ニーバーの祈り」を紹介します。ご存知の方は読み飛ばして下さい。
ニーバーの祈り
ラインホールド・ニーバー 木下英夫訳
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
原文はコチラです。
THE SERENITY PRAYER
Reinhold Niebuhr
O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.
アメリカの神学者である「ラインホールド・ニーバー」が1943年に教会でのお説教したときの祈りとされています。
日本にはニーバーに師事していた神学者である「木下英夫」が氏の著書の中で紹介されたそうです(細かいことはググって下さい)。
この「ニーバーの祈り」・・・読まれてみてどうですか?。深いものを感じませんか?。
初めて「ニーバーの祈り」を読んだとき、私はちょっとした衝撃を受けました。
と言うのは、この短い祈りの中に人生の本質が詰まっているように思えたからです。
「変えることができるものを変える勇気」「変えることができないものを受けいれる冷静さ」「それぞれを見分ける賢さ」この3つ。
これって生きていく上で超重要なことですよね。
私たちは人生の中で色んな経験をします。
良いこともあれば悪いこともある、成功や失敗、達成や挫折・・・その中で多くのことを学んでいくわけです。
そしてそんな多くの出来事に対処していくため必要なのが「変える勇気」「受けいれる冷静さ」「見分ける賢さ」ではないかと思うのです。
この3つ・・・簡単そうで難しい。できそうでできない。奥が深い!。私はそう思います。
今回はこの「変える勇気」「受けいれる冷静さ」「見分ける賢さ」を私たちの人生に当てはめながら深掘りしてみたいと思います。
そこには生きるヒントが隠れているのではないかと思っています。
名言には生きるヒントがたくさん詰まっています!そんな励まされる名言を集めてみました。
変える勇気
ニーバーは「変えることができるものを変える勇気」と言っています。
自分の人生で「変えることができるもの」を考えてみましょう。
2つあるのではないかと私は思います。それは
- 自分自身
- 未来
この2つです。
ニーバーは「変える勇気」と言っています。
そうです、物事を変えるには勇気がいります。人は基本的に変わりたくないものです。
変わることには多かれ少なかれストレスが伴います。リスクだってあります。
ストレスやリスクなんてできれば感じたくない取りたくない・・・誰だってそう思います。
でも時代は大変な勢いで変化しています。
こんな時代は変わらないこと自体がリスクであり、それで受けるストレスの方が大きい可能性すらあるのです。
そんな時代に生きる私たちを「ニーバーの祈り」は勇気づけてくれます。
「変える勇気」を持てって・・・。
人生を歩んでいく中で変えることができるのは「自分自身」であり「未来」です。時代の流れに合った自分に変えていくことで未来を変えていくことができるのです。
変えるのは仕事上のあなたかもしれません。あるいは誰かとの関係性の中でのあなたかもしれません。
そこでの自分を変えることで未来が変わってくるということです。
それにはニーバーが言うように勇気がいります。
簡単ではないと思いますが、自分自身が変わっていくことで未来も変わると考えれば勇気が湧いてきませんか?。
自分自身を主体的・能動的に変えていくことで、人生を前向きに切り拓いていけると私は信じています。
勇気を出して自分の中で変えられるものを見つけてみましょう。
そして変えていくんです。新しいあなたが見つかるはずですし、そこから新しい未来が始まるはずです。
勇気を持つ方法はコチラの記事に書いてます。ご一読を!
受けいれる冷静さ
次に「変えることのできないものを受けいれる冷静さ」について考えます。
「変えることができないもの」って何でしょうか?。私たちは「変えることができないもの」を変えようとして悩むことが多いんです。
変えることができないもの・・・それは、
- 他人
- 過去
この2つです。
この「他人」と「過去」は変えようとしても絶対に変えられないものですよね。
でもこの変えられない「他人」と「過去」で悩むことって多いんです。
人と人との関係性はしばしば軋轢を生むことがあります。そしてその軋轢で私たちは苦しむわけです。良く言う「人間関係」ってやつです。
「あの人のせいで私は・・・」「あいつがいるばっかりに俺がバカを見る」「あの人が変わってくれたらいいのに!」・・・そんな気持ちになることってありますよね。
でも落ち着いて考えると「他人」って変えることはできないんですよね。
「過去」だって同じです。過去に起こった出来事はどうにもならない。時間を巻き戻すことはできないわけです。
悩んでもしかたがない・・・でも悩んでしまう。
こんな時も「ニーバーの祈り」は悩む気持ちを整理してくれます。
「他人」と「過去」は変えることができないものです。であるならば、そのことを「受けいれる」ということをニーバーは言っています。
しかも「冷静」に・・・。
変えることのできないことで悩んでいると人は冷静になれないものです。じっくりゆっくり考えれば簡単なことが悩んでいると中々見えない。
そんな時こそ「冷静」になる必要があります。そしてそれを「受けいれる」ことが大切だと。
「受けいれる」ということも簡単ではありません。いや難しい!。でもだからこそ冷静に落ち着いて対処する必要があるとニーバーは言っているんでしょう。
この「受けいれる」=「受容」というのは、人生をスムーズにしていく上で大いに役立ってくれます。
まずは「受けいれる=受容する」そして判断する。
周囲との関係性をスムーズにしていくためにも「受けいれる=受容する」ことを心がけていきたいものです。
人を受け入れるには認めることが大切!詳しくはコチラの記事で。
見分ける賢さ
ニーバーは最後に「変えることができるものと変えることができないものを見分ける賢さ」を言っています。
選択することの難しさや重要性を説いたものだと私は理解しています。
そのためには「知恵=賢さ」が必要だと。
「選択する=意思決定する」ことはトレードオフが基本です。何かを得れば何かを失う。「選択する=意思決定する」ということはそういうことです。
だからこそ難しいんですが、私たちの人生は選択の連続です。
「未来は予測するのではなく選択するものである」という名言もあります。
このように物事を見分けることは人生の中で極めて重要です。見分けるためには学びや経験が欠かせません。
「人生100年時代」です。長い旅の中では人生を決定してしま方向性を見分けなければならないことだってあるでしょう。
ニーバーが言う「知恵=賢さ」を身につけるには学び続け経験を深めることが重要です。
そのために必要なのはやはり行動することだと私は思います。
行動し自分をアウトプットすることで見えてくるものがあります。そこで見えてきたものをしっかり見据えて、また学び直していく。
このサイクルが「見分ける賢さ」を磨いていくのではないかと思っています。
選択って難しい!選択とは?…コチラの記事に詳しく書いています。
生き方については「note」にも記事を書いています。良かったらぜひ!
最後に
今回は「ニーバーの祈り」を引きながら「変える勇気・受けいれる冷静さ・見分ける賢さ」を考えてきました。
ニーバーの3つの教えは全て簡単にできるものではありません。身につけるには時間が必要だと思います。
ただし、それを身につけるためには重要なポイントがあります。
それは「人生に対して主体的・能動的である」ということです。
このポイントが欠けていれば「ニーバーの祈り」自体が胸に響くこともないでしょう。
私たちは「ニーバーの祈り」が教える「変える勇気・受けいれる冷静さ・見分ける賢さ」を胸に置き、人生を主体的・能動的に切り拓いていきたいものです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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