こんにちはエヌヒロです。「ニューノーマル」という言葉が定着したように感じています。
ニューノーマルという言葉は以前からありました。でも新型コロナウイルスの蔓延を機に改めて良く聞くようになった感じです。
ニューノーマルっていったい何・・・?。コロナ禍におけるニューノーマルとは・・・?。
ニューノーマル時代の仕事や働き方はどうなっていくのか・・・新しい生活様式の仕事と働き方そして生き方の思考軸を考えていきます。
今回の記事を読めばこんなことが理解できます。
- ニューノーマルの意味
- ニューノーマル時代の仕事と働き方
- ニューノーマル時代の生き方
- ニューノーマル時代の転職
面白い記事になってますよ。
ニューノーマルとは
それではまず「ニューノーマル」についての理解を深めたいと思います。
ニューノーマル
Wikipedia
大景気後退の後における金融上の状態を意味する表現。以降、様々な文脈で用いられるようになり、かつては異常とされていたような事態がありふれた当然のものとなっていることを意味するようになった。
Wikipediaにはこう記してあります。
元々はビジネス経済学の分野で使われていた言葉です。
世界金融危機やそれに続くリーマンショックを経た景気後退後の金融分野での構造的な変化を表す言葉として使われてきました。
要は「今までの常識が大きく変わる」という意味で使われてきた言葉なのです。
その後は引用にある通り激変した常識が当たり前のことになってしまった状態を意味するようになりました。
日本語に訳すと
ニューノーマル( New Normal)
=「新たな常態・常識」「新常態」「新しい正常」
このように訳されることが多いようです。
この言葉が使われ始めた2010年頃には良くこんなことが言われていました。
- リーマンショックから経済が回復しても元には戻らない
- リーマンショック後の世界経済は全く別物になっている
- リーマンショックのような異常な事態が次々に起こる時代
- 先行きが見通せないのが常態(ノーマル)である
- 今までの基準や価値観は通用せず新しい尺度が必要
日々こんな論調を聞いていたような覚えがあります。
「元の姿(オールドノーマル)」には戻らないということですね。
実は個人的にその言葉から「新しい可能性」を感じ取っていました。
いつまでたっても変わらない日本が今度こそ変わるかもしれないという淡い期待が私にあったのは事実です。
先行きは不透明でだけれども政治経済をはじめ働き方や生き方が変わっていく。そして社会が多様性を持ちいい方向に動き始めるという期待が膨らんだのでした。
しかし淡い期待はやはり淡いものでしかなく、たいした変化もないまま音もなく弾け飛びしぼんでしまったのです。
そして2020年。
私たちは新型コロナウイルスという新たな脅威に接し改めてニューノーマルという言葉を意識せざるを得なくなってきたのです。
コロナ禍とニューノーマル
2020年私たちは新型コロナウイルスに翻弄されることになりました。
政治経済そして私たちの暮らしは新型コロナウイルスによって一変してしまったと言っても過言ではありません。
特に政治と経済のドタバタぶりは目を覆うばかりでした。ワクチンの供給が始まった現在でさえ続いています。
最近「ニューノーマル」という言葉はあまり聞かなくなりましたね。
ただ聞かなくなったにのはニューノーマルが当たり前になったから・・・そう新しい生活様式が常態化したからなのです。
私たちはニューノーマルに慣れてきているのです。ニューノーマルが定着したのです。
ここで改めてコロナ禍のニューノーマルな状況を振り返っておきたいと思います。
前項でニューノーマルを説明をするために2010年を引き合いに出しました。
でもコロナ禍のニューノーマルは2010年当時と若干ニュアンスが違っているように私は感じます。
新型コロナウイルスの蔓延により世界は新たな時代に入ったとされ「コロナ後のニューノーマル」がささやかれるようになりました。
コロナ禍でのニューノーマルの意味はこうです。
ニューノーマル = 新しい日常・新しい生活様式
コロナ禍のニューノーマルはこのように使われています。
そしてこんなことが言われています。
- 過去のニューノーマル以上のニューノーマルな時代
- 資本主義を作り替える必要に迫られている
- 大きなパラダイムシフトが起こる
- コロナ禍前と同じ生活には戻れない
- 新しい生活様式に備えて教育も変えていく必要がある
こういったことが議論され始めています。
2010年と比べてどうでしょう。似てますね・・・若干ニュアンスが違うだけでしょうか?。皆さんはどう感じますか?。
金融セクターから始まった2010年の世界的な不安は時間を経て現実の不安となって私たちのもとにやってきました。
しかし今回のコロナ禍は直接的に私たちに迫ってきたという点で2010年と大きく異なっています。
いずれにしても私たちは大きな価値観の変化を求められているのは事実でしょう。
生活様式はもちろん仕事や働き方・・・生き方までも変化を求められている。そんな気がします。
今また大きな変化の時を迎えている・・・それは間違いありません。
コロナ禍のニューノーマルに私たちは変わることができるのか否か?。
私は日本が大きく変わっていく最後のチャンスのように思えてなりません。このチャンスを逃したらもう日本は永遠に変われないような気がしています。
2010年の淡い期待ではなく今回は大きな期待をもってこのニューノーマルの時代をサバイバルしていきたいと思っています。
もちろん社会が変わる前に、まず私たち個人が主体的に変わっていく必要があります。その延長線上に社会の変化があるのだと思います。
コロナ禍のニューノーマル時代をどうサバイバルしていくか・・・?。
次項では定着したニューノーマルの「仕事」「働き方」「生き方」に特に焦点を当てて考えていきたいと思います。
新しい時代の仕事・働き方・生き方
ここでは定着したニューノーマル時代の仕事や働き方、そして私たちの生き方を考えていきます。
これから先は好むと好まざるに関係なくニューノーマルであることがノーマルな社会です。
そこでの「仕事」「働き方」「生き方」はどうなるのか。それぞれ見ていきたいと思います。
ニューノーマル時代の仕事
日本の社会はコロナ禍の前に慢性的な人手不足に陥ってました。そんな状態であっても中々デジタル化が進んできませんでした。
そんな人手不足の中で新型コロナウイルスに襲われたわけです。
もう動かざるを得ないでしょう。
どう動くのか・・・業務の自動化です。
ニューノーマル時代はAI(人工知能)をはじめとするテクノロジーによる業務の自動化がどんどん進んでいくはずです。
必要になるのは自動化に備えて人材の教育を充実させることと自動化されて必要でなくなるであろう人材の移動です。
実際コロナ禍の転職市場にあって「自動化されやすい職種」の求人減が目立っています。
「自動化されやすい職種」とは定型的な作業である「事務職」「製造業の現場職」。このあたりの求人減が目立っているのです。
またAIと共に今後の自動化を担っていくのが「RPA」と呼ばれる「ロボテック・プロセス・オートメーション」です。
RPA(ロボテック・プロセス・オートメーション)
データ入力や請求書作成、経理などの定型作業を専用ソフトウェアの力を使って自動化すること。デジタルレーバー(仮想知的労働者)とも呼ばれ自動化の過程にAIが活用されることもある。特に膨大な量の反復作業の処理との相性が良い(日経新聞より引用)。
このようにニューノーマル時代はAIやRPAの導入が当たり前になってきます。
そんな環境の中で私たちの仕事はどうなっていくのか・・・?。
当然AIやRPAに代替される職種が出てくるでしょう。
米マッキンゼー・アンド・カンパニーの報告です。
「自動化が遅れる日本ではAIやロボットに代替される可能性のある雇用の割合は56%」という試算になっています。
これは世界54カ国地域の平均50%を上回る数字となっています。
しかし失われる仕事があればデジタル技術が生み出す新しい雇用も当然あります。
米マイクロソフトは2025年までに「データ分析」などで世界に1億4900万人分の雇用が新たに生まれると予測しています。
アメリカではその変化に合わせた人材の再教育が始まっているようです。
日本もここで遅れを取るわけにはいかないと思うのですが・・・はたして?。
このようにニューノーマル時代の仕事はAIやRPAとの共存がキーワードになってきます。私たちもそこを見据えた職業選択やスキルの習得を迫られているのです。
ニューノーマル時代の働き方
コロナ禍で私たちはテレワークや在宅勤務を余儀なくされました。ただしメリットも多かったように思います。
現在はテレワークを継続する企業と従来型の出勤スタイルに戻ってしまう企業に2極化ようですね。
ニューノーマル時代の私たちの働き方はどうなっていくのでしょうか?。
最近ではクラウドやAI、IoTや5G等テクノロジーの発達に伴いオンラインの空間がより身近なものとなってきています。
そこでは単にリモート環境で在宅勤務を行うのではなくオンライン空間ならではのメリットを活かした働き方になっていくはずです。
当然私たちもそんなオンライン空間に合わせたスキルの習得や新たなコミュニケーション能力が求められるでしょう。
前項の「ニューノーマル時代の仕事」で見てきたAIやRPAの普及による仕事の変化に加えて
- オンライン会議
- オンライン営業・商談
- リモート契約(契約書、押印のデジタル化)
- オンライン社員教育・研修・セミナー
- オンライン採用・面接
- リモート勤怠管理
- ペーパレス化(文書のデジタル化)
このような働き方のスタイルがニューノーマル時代のノーマルとなっていくのです。
でも私たちがテクノロジーの発達に翻弄されていては本末転倒です。
私たちはテクノロジーと共存する・・・しかしあくまでもテクノロジーを使用する立場に立つという働き方を考えていく。
そんな踊り場に立っているのです。
ニューノーマル時代の生き方
ニューノーマル時代の仕事と働き方を見てきました。
新しい時代の波は私たちに大きなパラダイムシフトを迫っています。
それは仕事であり働き方であり・・・生き方をも変化を求められているのでしょう。
しかしテクノロジーの発達が私たちを追い詰めては本末転倒です。私たち人間のためのテクノロジーの発達であるべきなのです。
テクノロジーの発達が人間の仕事を代替してきた歴史は枚挙に暇がありません。これからもテクノロジーはその進化のスピードを緩めることはないでしょう。
そんな中で私たちはどういうことに気をつけて生きていくべきなのか?。
- 主体的・能動的に生きる
- 自律の精神を忘れない
- 年齢に関係なく好奇心を持って生きる
- 新しいものを受け入れる多様性と柔軟性を持つ
- 変化を恐れない
- チャレンジ精神を忘れない
こういったことを常に頭に置き生きていきましょう。
最後に
今回はニューノーマル時代の仕事や働き方、生き方を見てきました。
新型コロナウイルスがニューノーマルを加速させました。
そのスピードは目覚ましいものがあります。しっかりと見ていないと乗り遅れそうになります。
日本はデジタル化で世界に数周遅れなんてよく言われますが逆に言うとデジタルの分野は今後日本ではかなりのスピードで導入が進んでいくはずです。
そこには新しい雇用が生まれ私たちにとっても参入できる大きなチャンスが広がっています。
オンライン空間の発達も私たちの働く可能性を広げてくれます。
こういったニューノーマル時代の仕事や働き方を目指しエンプロイアビリティを高めていくことが今まさに求められているのです。
私たちはこれからもテクノロジーと共存しそのテクノロジーを使いこなす立場でニューノーマル時代をサバイバルしていきたいものです。
最後まで目を通してもらいありがとうございます。
また次回お会いできることを楽しみにしています。
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